「FEEL GOOD」元ヤク中女子と恋に落ちる普通の女子
イギリス発 元薬物依存女子×普通の女子の恋愛模様「FEEL GOOD」
原作・制作:メイ・マーティン、ジョーハンプソン
監督:アリー・パンキウ
出演:メイ・マーティン、シャーロット・リッチー、リサ・クドロー、ソフィー・トンプソン、トム・アンドリュース、トビ・バンテファ、フィル・バーガーズ、オフィリア・ラヴィボンド、エイドリアン・ルキス、リトゥ・アリヤ、ラモン・ティカラム
ジャンル:ロマンチックなTVヒューマンドラマ、ラブコメドラマ、TVヒューマンドラマ、TVコメディ
「FEEL GOOD」 あらすじ
(C) Objective Media Group Limited MMXIX
クラブでスタンドアップコメデイをして生計を立てている女コメディアンのメイ・マーティン(本人)は、自分のライブを見ていたジョージ(シャーロット・リッチー)と意気投合。女性と付き合うことは初めてのジョージは戸惑いながらも幸せな毎日を送るが、二人はお互い大事なことを隠していた。
FEEL GOOD 登場人物/キャスト
メイ・マーティン(本人役)
メイ・マーティンは一見ただのイケメンにしか見えないけれど、実は女性で本物のスタンドアップコメディアン。彼女のスタンドアップコメディはNetflix「世界のコメディアン」で見ることができる。劇中のスタンドアップはストーリーに寄せたネタになっているので笑いが少なかったように思えるけれど、こちらはより笑えるネタになっている。「世界のコメディアン」に出演するメイ・マーティンのネタを見ると、「FEEL GOOD」の中のメイ・マーティンは自分自身を描いていることがわかる。「FEEL GOOD」は「世界のコメディアン」でかけているネタを6話のドラマにしたような内容なので、「FEEL GOOD」シーズン1の6話を見てからのほうが笑えると思うけれど、それでもシーズン2があった場合に若干のネタバレになってしまうかもしれない。
ちなみにネタに出てくるベット・ミドラーはこんな人。
ベット・ミドラーは、アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル出身の歌手、女優。シリアスもコメディもこなせる女優であり、女優としては3度のエミー賞、4度のゴールデングローブ賞、2度のトニー賞を受賞、歌手としても3度のグラミー賞を受賞している。
ジョージ(シャーロット・リッチー)
現在ではシットコムに出演する女優で、もともとはシンガーソングライターだったそうだ。
リンダ(リサ・クドロー)
90年代に始まり、10シーズン続いたシットコム「フレンズ」でちょっとおかしなキャラ「フィービー」を演じていたのももう15年以上昔の話。大分フィービーのイメージは取れたように思う。
ラーバ(リトゥ・アリヤ)
FEEL GOOD ネタバレなし感想
(C) Objective Media Group Limited MMXIX
もともと自分を異性愛者だと思っていたジョージがメイと出会い恋に落ちるというのだけど、イギリスでは例えばアメリカと比べるとゲイに対する偏見が強いのか、ジョージはなかなか女の自分に彼女がいることを友達に言い出せない。またメイはもと薬物依存症でドラッグを絶っているものの、精神的にはかなり危なっかしい。そんな2人が付き合うことで、ジョージはゲイという未知の世界に踏み出した戸惑いを感じ、戸惑うジョージをどう受け入れたらいいか悩むメイとの間にドラマが生まれる。戸惑うジョージをなかなかうまく理解してあげられないメイ。そのうちメイにとって恋愛はドラッグに変わる新たな依存先ではないのかという疑念が生まれる。
ドラッグに限らず、多かれ少なかれ「何か」に依存している人間はどう物事とどううまく距離感を取るべきか。またゲイではないと思っていた自分がある日、同性を好きになってしまったら。その戸惑いも「依存」というテーマを踏まえて軽くも重くもなく普通の日常として描かれるのがこのドラマの見どころであるように思える。
舞台はイギリスだが色々な価値観が比較的日本に近く描かれているためジョージの戸惑いはなんとなくだがわかるような気がする(コカインが普通に出回っているなど違う部分ももちろんあるが)薬物依存の登場人物が出てくる種のある程度お約束はあるものの、ゲイ女性ともともとゲイではない女性の恋愛ものは新鮮に思えた。
30分×6話でサラっと見れるタイプのドラマ。物語としてはラストあたりで少しテンションは下がったように思えるけれど、面白かったと思う。