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泣きたい時おすすめの作品まとめ

NETFLIXで配信中の作品のうち泣ける作品のまとめ。ストレスが溜まっている時や一人でいたい夜などに。ぜひ参考にどうぞ。

【Netflixオリジナルドラマ】アフターライフ After Life シーズン1、2

Netflixアフターライフ

最愛の妻を亡くしたとんでもなく深い悲しみを超え、それでも生きる男を描くドラマ。ゴールデン・グローブ賞授賞式で毒舌全開の司会を務めたことでも有名なリッキー・ジャーヴェイス主演。シーズン1では妻を亡くしたことで笑ってしまうくらい自暴自棄で「自殺したい」が口癖になってしまったトニー(リッキー・ジャーヴェイス)が、普段ならわざわざ関りを持たないような他人の不正に怒り、しまいにはヘロインにまで手を出すという破天荒さが単純におもしろい。人生本当にどうでもよくなると人って無敵なんだな、と思うと同時に悲しみに打ちのめされながらなんとか生きていくということは例えばこういうことなのかもしれない…という妙な納得感もある。シーズン1、2を通してトニーがだんだんと回復していきながら、最愛の人が去った後の人生(アフターライフ)を描く。多くの人が一度は通ることになるであろう悲しみと向き合う様は、誇張して面白く描かれているもののどこかリアルに感じる。笑いつつ、泣ける作品。
1話30分サイズでシーズン1、2通しても計12エピソードで1時間サイズの海外ドラマと考えると1シーズンの半分のサイズなのでサクっと見れるのもオススメポイントだ。

【アニメ】宇宙より遠い場所

宇宙よりも遠い場所OP

【あらすじ】高校2年生の主人公・玉木マリ(キマリ)は、高校生になったら「青春する」と心に決めて書いた手紙を見つけるも、高2になっても依然何もできていない事に気づき愕然とする。「何かしなければ!」と焦るキマリはある日、駅で同じ学校の制服の女子生徒が落とした100万円入りの封筒を拾ったことから小淵沢報瀬と出会うことになる。そしてキマリは報瀬の母親が3年前に南極観測で行方不明になったこと、報瀬には周りには高校生が行けるはずがないとバカにされても、南極に行って母の遺品を見つけるという目標があるということを知る。

「青春する」という衝動と周りに感化された女子高生が南極観測船にのせてもらい南極を目指すという2018年の5chアニメランキングスレで1位だったアニメ。大なり小なりそれぞれ悩みを抱えた女子高生たちが行動を共にするうちに絆を深めていくというベタな青春ストーリーではあるもののこれがまぁ泣ける。報瀬以外は言わば”ノリ”で南極行きを目指すことになるのだけど、出会いがあり別れがあり、未知の冒険を目指すというワクワク感だったり、若さゆえの方向感の定まらない衝動がだんだんと形になっていく過程など青春モノ好きにはたまらないアニメ。また実際に存在しながらもあまりなじみのない南極観測船やその目的、南極観測での生活など興味深い部分も多い。1話約20分全13話なのでサラっと見れるサイズなのもよい。
オススメ。

 

【邦画】百円の恋

100円の恋 安藤サクラ
(C)東映ビデオ

32歳引きこもりの安藤サクラ演じる斎藤一子が、実家を出て働き始めると中年ボクサーの狩野(新井浩文)と出会う。それをきっかけにボクシングに目覚める一子。派手なストーリーではないけれど冒頭から引き込まれる。「100円の恋」というタイトルがついているものの、最低の毎日からボクシングを糧に這い上がるというヒューマンドラマ。劇中の口笛をメロディラインにおいたブルースだったり、近所のホームレスだったりとドヤ街からボクシングでのし上がっていく「明日のジョー」のパート1に勝手に重ねてしまったが、同じ系統のアツさがあるように思えた。安藤サクラの体が自堕落なニート生活からボクサーへなっていく過程もすごい。ラストの熱さには泣かされた。

【Netflixオリジナルドラマ】 ボクらを見る目 When they see us

ボクらを見る目エアコンに喜ぶコリー
(C) 2019 Netflix Worldwide Entertainment, LLC.

1989年にニューヨークで起こった婦女暴行事件の犯人として仕立てあげられてしまったアフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系アメリカ人からなる5人の少年たちの物語。このドラマはアメリカ実際に起こった冤罪事件であり、本人たちもまだ健在。この作品では感動して泣くというよりは、悔しくて泣けるというか、怒りで泣けるというか安堵で泣けるというか…一般に泣けると言われる作品とはちょっと違った方向性の感動がある。本当は僕は冤罪事件をテーマにした作品は苦手で、正直1話目で諦めそうになったけれど1話目さえ超えれば面白い。ただ展開としてはひたすら胸糞が悪くしんどいので注意が必要だ。こんなにも見ていてしんどいのに面白かった作品は今まで出会ったことがないかもしれない。僕は泣けたけど、泣けると言い切れるか難しい作品ではある。

 

【Netflixオリジナル映画】 先に愛した人

先に愛した人

台湾のNetflixオリジナル映画。病気でこの世を去った父親には男性の愛人がいた。動揺する息子とその母親、そして父親の死亡保険の受取人になっていた愛人の男性。ゲイであることをカミングアウトされた周囲の人間のリアルな葛藤と、さらにその当人と死に別れるという悲しみを背負った人たちの物語。話に大きな山谷はないものの、序盤から見ている人が興味を引くような人物だったり、演出だったりのタイミングが良く、見どころがやってくるテンポがとても良いのは監督の手腕なのだろう。また男性愛人役のジョセフ・ホアンの芝居が本当に素晴らしくて、人懐っこく愛の深い人物であることが芝居から伝わってくる。一見するとそんな素振りは見受けれれないのに実は愛にあふれた登場人物たちに涙が止まらない。ゲイカップルは出てくるものの、露骨なゲイ表現はないので誰でも見られる内容になっていると思う。2019年で今のところ一番良かった映画であり、泣いた映画。オススメ。

 

Netflix 泣ける作品【ゴッドタン】 シーズン4 27 スナック眉村ちあき

ゴッドタン 眉村ちあき回

劇団ひとり、おぎやはぎのMCの深夜バラエティ番組ゴッドタンの眉村ちあき回。おいおい、お笑い番組で泣けるのかよ!?っておもうでしょう?

この番組のネクストブレイクアイドル回で発掘されたアイドル眉村ちあきさんの即興ソングがほんとうに泣ける。例えこれが即興じゃないとしても歌詞のセンスがすごい。そしてまた歌声が心のやわらかいところに触れるんだよ…。特に日々の生活に疲れている人には絶対心にひびくと思う。
冒頭に出てくる芸人EXITのくだりはシーズン4-15の「この芸人知ってんのか?」参照。もちろん人によると思うけれど、笑えるし泣ける回。おすすめは4-15で笑って4-27を見るパターン。慰めてほしいエピソード満載の展開からのラストの即興曲はマジで名曲。

Netflix 泣ける作品 【アニメ】ヴァイオレット・エヴァーガーデン


(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

4年間にわたる東西南北による大陸戦争が終結。その戦場で「武器」と称されて戦うことしか知らなかった少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、激化する戦場で両腕を失い、自在に動く義手を付けることを余儀なくされる。退院したヴァイオレットは、元中佐で社長のホッジンズの下で、自動手記人形としてC.H郵便社で働きはじめる。ヴァイオレットには、かつて戦場で誰よりも大切な人・ギルベルト少佐がいたが、最後に聞かされた「愛してる」という忘れられない言葉があった。その意味を理解できなかった彼女は、仕事と日常を通じて人と触れ合いながら、その言葉の意味を探していく

戦うことしか教わってこず、喜怒哀楽を理解できないヴァイオレット・エヴァーガーデンが自動手記人形として手紙の代筆の仕事をする中で人間的な感情を取り戻していくというお話。
「涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん!」最近では「聲の形」や「響けユーフォニアム」などで有名な京都アニメーションの主催する「京都アニメーション大賞」を取った同名小説のアニメ。この「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が受賞する第5回目まで大賞を取る作品はなかったというかなり厳しい賞を取っただけあって、かなりのクオリティ。少しずつ色々な人に影響を受けて変わっていくヴァイオレットを見ていると優しい気持ちになれるはず。。

 

Netflix 泣ける作品 【映画】はじまりのうた

2013年製作 アメリカ 「はじまりのうた」 1時間43分
監督:ジョン・カーニー 出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ

『ONCE ダブリンの街角で』の監督であるジョン・カーニー。主演はシンガーソングライターを演じたキーラ・ナイトレイと音楽プロデューサーを演じたマーク・ラファロ。音楽にまつわる感動、喜び、愛がすべて詰まった音楽好きにはたまらないはずの映画。キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロが出会うシーンはまさに「素晴らしい音楽に出会った瞬間」の再現だと思う。監督のジョン・カーニーはこの作品の前に撮った「Once ダブリンの街角で」で主人公役を演じているグレン・ハンサードのバンド「The frames」の元ベーシストで映画の前は「The frames」のMV等を撮っていた。「はじまりのうた」と比べると「Once ダブリンの街角で」は若干地味だけれど、Netflixでも見れるのでそちらもオススメだ。ジョン・カーニーはあと「シングストリート」という作品もを撮っていてどれも同じように音楽を志す若者を描いたストーリーになっている。個人的にはこの「はじまりのうた」が一番好き。音楽的には「Once ダブリンの街角で」で使われている楽曲が一時期ヘビーローテーションになっていたほど気に入っている。ジョン・カーニー作品は幅広く音楽が好きな人にはぜひオススメしたい。

 

Netflix 泣ける作品【ドラマ】ブラックミラー シーズン2 エピソード1 「ずっとそばにいて」

Netflixオリジナルドラマ 「Black Mirror」シーズン2 エピソード1「ずっとそばにいて」 48分
監督:Owen Harris
脚本:Charlie Brooker, Charlie Brooker
出演: Hayley Atwell, Domhnall Gleeson, Claire Keelan,Sinead Matthews

「ブラック・ミラー」という一話完結のドラマの中の1作品だが、泣ける作品としてランクイン。舞台は今より少しテクノロジーが進化したらこんな世の中になるのかなと想像できるくらいの近い未来の社会で、基本的には技術が進化したが故にあらわになってしまう人間の負の部分を描くドラマになっているが、シリーズの中でも泣ける回が数回ある。そのうちの一つがこの「ずっとそばにいて」である。約50分の作品なのでサクっと見れるのも良いところ。
恋人を事故で失ったマーサが、友人に死んだ人間を再現したプログラムと通信できるアプリを勧められるという話。はじめは不謹慎だと怒ったマーサもその再現度の高さにどんどんハマっていく。SNS等で発信した情報を元にAIが死んだ人間を再現できるという世界で人が悲しみと向き合っていくということが描かれている。途方もない悲しみから立ち直っていく一人の人間の心の様子をドラマを通して表現しているような物語。また同時に自分にとっての”恋人”や”家族”の定義とは一体なんなのか、という哲学的な側面もテーマの一つになっていると思う。AIで完全にほぼ完全に再現される死んだ恋人を通して、自分が恋人に求める機能的側面とは何か、また何をもってして自分にとって”恋人”として成立するのか?この物語にはそんな疑問を投げかけられる。記憶を共有すること、会話できること、触れ合えること、心の距離が近いこと。未来で人間らしさ、という部分までAIで再現できるのだとしたら、自分にとって生身の他者は本当に必要なのか…?そんな風に難しく考えるのもまた一興ではあるものの、細かいことを考えなくても見れるし、感動できると思う。

Netflix 泣ける作品 【アニメ映画】聲の形


(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会

原作・制作:大今良時
監督:山田尚子
CV:入野自由、早見沙織、悠木碧、小野賢章、金子有紀、石川由依、潘めぐみ、豊永利行、松岡茉優

小学校で耳の聞こえない転校生・硝子のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ孤独になっていく将也。その後も罪の意識にさいなまれながら、なんとか償いたいと考え、高校生になったある日、将也は硝子を訪ねる…。原作では将也、硝子、硝子の妹結絃(ゆずる)の心情が掘り下げて描かれているが、この映画版では主に小学生~高校と成長した将也にフォーカスを当てた作りになっている。漫画原作7巻分を2時間少々にまとめている割には、アニメ化による良さと映画サイズの見やすさ、また感動がちゃんとある作品になっているあたりはさすが京都アニメーション制作といったところ。涙もろい僕はもちろん泣いたわけだけど、漫画とアニメを比べると総合的には若干漫画のほうが良かったような気もする。映画サイズもサクッと見れてよかったが、この作品を1クールのアニメでやったらアニメ版が漫画を超えてたと思う。原作は2015年版『このマンガがすごい!』オトコ編で第1位、『マンガ大賞2015』で第3位を獲得、第19回手塚治虫文化賞新生賞受賞している。また本作としても日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞している。