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Netflix 厳選おすすめ映画

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現在管理人のおすすめするネットフリックスで視聴可能なおすすめ映画まとめ。ある日見れなくなっていたりすることもあり随時更新。メジャーなものも混ぜながら知る人ぞ知る的な作品を中心に紹介します。

Netflix厳選おすすめ映画「JOKER」

【あらすじ】精神の疾患のせいでおかしくもないのに突如として笑ってしまうアーサーはゴッサムシティでコメディアンを目指しながら母親と暮らしていた。なかなかコメディアンとして芽が出ず、靴屋の閉店セールの宣伝役のピエロなどをして生計を立てていたが世間は彼に冷たかった。不幸ではあるが、悪とは無縁に見えたアーサー。だがあることをきっかけに彼はバットマンのヴィランとして有名な「ジョーカー」として変貌を遂げていく。

2019年話題となった映画。舞台となる街や世界をバットマンシリーズと共有しつつ1本の独立した映画になっている。例えば「ジョーカー」誕生の物語と言ってしまえば、一言で終わってしまうのだけれど、この一言では語りつくせない「ジョーカーの誕生」を2時間みっちりと描いている映画である。映画序盤では主人公アーサーとバットマンの「ジョーカー」のキャラクターがあまりにも違いすぎて、「アーサーがジョーカーになっていく物語」だとわかっていてもなかなか両者のイメージが繋がらなかった。だが世間からの冷遇のせいか、自分の疾患のせいか、この映画の2時間を経て”たまに見かける一見気色の悪い人、でも害はなさそうな”アーサーが完全にジョーカーに変わるのだ。テーマのまんまだけどド直球で「ジョーカー」が誕生していくこの過程がすごい。結果としてはまるで別人かのように変わってしまうアーサーだが、全く違和感がなくむしろ説得力すらあるのだ。これはアカデミー賞でも主演男優賞を獲ったアーサーを演じるホアキン・フェニックスの演技力あってこそだと思う。また明らかに悪であるにも関わらず、最後にはどこか「ジョーカー」を応援したくなってしまう気持ちになるのは「ジョーカー」というキャラクターが誰もが感じるであろう社会の不条理に対する怒りを象徴しているからではないだろうか。賛否両論あった作品かとは思うが僕は良作だと思う。

またこの映画にはもう一つ大きな仕掛けがあると言われている。視聴後にネタバレを検索してみるのも面白いだろう。

Netflix厳選おすすめ映画「オンリーザブレイブ」


(C)2017 NO EXIT FILM, LLC

【あらすじ】誰もが逃げ出す森林火災と勇敢に戦うエリート森林消防隊。すべてを飲み込む巨大火災に立ち向かい、英雄となった精鋭たちの決死の戦いを描く実話に基づく物語。

森林火災に立ち向かう消防士と言われても正直全然見る気がしなかった。それはたぶん日本での森林火災は小規模であることが多く、災害としてなじみがかなり薄いということもあったのだと思う。だが、それは大きな間違いだった。これは本当に見るべき映画だ。特に男なら。

例えば2019年9月から2020年2月まで続いたオーストラリアの山火災などのように、森林火災は日本以外ではハリケーンなどに並ぶれっきとした大災害である。この映画を見れば森林火災がどんな恐ろしいものであるかをまず思い知られるだろう。風向きによって移動してくる火の勢いはまるで巨大なモンスターのようで、下手なモンスターパニック映画より怖い。これが火災という実際に起こる災害であるということを思うと二重に恐ろしい。

また同時にそんな現実の脅威から人々の生活を守る森林消防隊が、まるで男なら誰でも憧れるタフでカッコイイ男の理想像のよう。笑い、怒り、否定し、認め、仲間を大事にする。危険と隣り合わせに生きる男たちの生き様がアツすぎる。実話を元にしたストーリーでありながら、展開やストーリーもハリウッド映画と遜色なく、友情、努力、勝利という王道ジャンプ漫画のような熱さも兼ね備えている。この映画の興行収入が4000万だとか信じられない。男なら絶対好きなはず、消防士に興味なくてもぜひ見てほしい映画。

Netflix厳選おすすめ映画「ゲットアウト」


(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS

【あらすじ】白人のガールフレンド・ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家を訪れることになったアフリカ系アメリカ人クリス(ダニエル・カルーヤ)。彼は自分がアフリカ系アメリカ人であることから、ローズの両親が自分を快く迎えてくれるか不安に思いながらローズの実家に向かうも彼のそんな思いとは裏腹にクリスはローズの家族から大歓迎を受ける。だが、その一方でどことなく不穏な空気を感じるクリス…。

2017年に話題となりアカデミー賞脚本賞も取ったスリラー作品。もともとコメディアンとして有名なジョーダン・ピールの初監督作品である。余計な知識を入れることなく、ホラー、スリラー系の作品であるということだけ覚えておいてとりあえず見てみると良いと思う。一つ言えるのは彼女の実家に彼氏と訪れているだけで特に何も起こっていないのに終始不穏で、どこか張り詰めたような緊張感があり目が離せない作品だということ。興味があればぜひともまず視聴してみることをオススメする。

Netflix厳選おすすめ映画「コードネーム U.N.C.L.E」


(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

【あらすじ】1960年代、アメリカのCIAのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とソビエト連邦のKGBのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)は核兵器拡散をたくらむ国際犯罪組織制圧のため、政治的対立を超えて手を組むこととなった。

60年代のスパイドラマ「0011ナポレオン・ソロ」を監督ガイ・リッチーで映画化。僕もオリジナルは見ていないが当時の日本では爆発的な人気を誇ったそうだ。そのためか随所にどこか懐かしい演出がちりばめられている。そもそもカッコイイ映画を作らせたら一級品のガイ・リッチー監督にはもってこいの作品。スマートでクールなスパイ二人が冒頭からとにかくカッコイイ。60年代の時代背景が当時のままに再現され音楽やファッションなど凝っていてとてもスタイリッシュな映画になっている。アメリカスパイであるソロとソ連のスパイであるイリヤが小競り合いしながらコンビを組むのもベタながら楽しく、二転三転するストーリーもこれぞエンターテイメントといった感じ。スカっとしたいときおオススメ映画だ。

 

Netflix厳選おすすめ映画「フランシス・ハ」


(C)Pine District, LLC.

【あらすじ】ニューヨークに住むフランシス(グレタ・ガーウィグ)プロダンサーを目指している。ある日彼女の同居人であり、親友のソフィー(ミッキー・サムナー)が以前からあこがれていた地域で空き部屋を見つけたため部屋を出ることになり、一人で部屋を維持できないフランシスは新しい部屋を探すことに。

ニューヨークに住む若いアーティストの卵たちに囲まれて生きる女の子フランシスの日々を描く。舞台は現代ながらモノクロで撮影され、古いフランス映画テイストを感じさせる。フランスの映画監督ジョルジュ・ドルリュー映画の音楽が多く使われていることに起因しているらしいが僕自身そのあたり見たことがないのでただただ世界中の文化の中心であるニューヨークのオシャレさが際立つ演出だなと思った。特に大きなストーリー展開はなく、変わっていく友達との関係や、自分の立ち位置など人生の細かな挫折に翻弄されるフランシスが転び、立ち上がり、また転び…という毎日を描く物語となっている。言ってしまえば風変りで文学的で良くも悪くもベタとは真逆の方向性を持った作品である。好き嫌いは分かれるかもしれないけれど、日常の中にある恋愛以外のロマンチックな瞬間が切り取られている素敵な映画だと思う。どう感じるかは人それぞれかもしれないが作中で明かされる「フランシス・ハ」という題名の由来がなかなか象徴的でよかった。

Netflix厳選おすすめ映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

【あらすじ】俳優のリーガン(マイケル・キートン)は20年前にヒーロー映画「バードマン」3作でヒットを飛ばしたあと4作目を断って以来ヒット作に恵まれず、私生活もうまくいっていなかった。だが、再起を決意したリーガンは、レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら演出、主演し、ブロードウェイの舞台に立とうとしていた。

2015年のアカデミー賞主要4部門(作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞)を受賞した作品。なかなかとっつきにくい作品で、冒頭で一回見るのをやめたのが正直なところ。それでも名前はちょくちょく聞くので頑張ってみてみるとこれがまたなかなか奥深い。ほぼワンカットで撮影されたかのように見える演出で精神的に追い詰められたリーガンの現実と虚構が入り混じった世界がうまく表現されていて、映画や演劇を作る人たちの狂気のような美学のような何かに触れるような感覚を味わうことができる。ただ、全部見終わった後でも小難しい映画だったと思うことには違いがなく万人受けする映画とは言いにくい。予備知識なしで見ると良いとは思うけれど、見終わった後でネット上にある誰かのネタバレ有りの感想なんかを読んでみると面白いと思う。ちなみに主演のマイケル・キートンもかつて実際に初代「バットマン」のブルース・ウェイン役で人気を博しており、マイケルも同様に「ヒット作に必ず続編を作るというハリウッドの体質に疑問を持っている」など演じる主人公のリーガンと重なる部分が多かったりする。もし退屈せずに見られるのならば最後まで見続ける価値はあると思う。僕とっては視聴後にエンドロールを見ながら映画の余韻にしばらく浸っていたいと思えるタイプの映画だった。

Netflix厳選おすすめ映画「天使のくれた時間」


(C)2000 BEACON COMMUNICATIONS,LLC

【あらすじ】13年前に恋人のケイト(ティア・レオーニ)を置いてロンドンへ研修に行ったジャック(ニコラス・ケイジ)は2000年の現在、ニューヨークのウォール街で成功し優雅な独身生活を謳歌していた。あるクリスマスの夜、ジャックは黒人男性キャッシュがスーパーで店員に銃を突き付けている場面に出くわし、必死にその場を収めることになる。そしてジャックの思わぬ行動に驚いたキャッシュは「これから起きることはあんたが招いたことだ」と言い立ち去る。その夜、自宅のマンションで眠りにつくジャック。翌朝目覚めると見知らぬ庶民的な家のベッドに13年前に分かれたはずのケイトといることに気づく。さらにジャックとケイトの間には2人の子供と大きな犬までいたのだった。

今ではもはや古い映画に分けられる2000年の作品。誰でも考えるだろう人生の分岐点で違う選択をしていたら?というテーマのストーリーで、典型的な仕事人間のジャックが生活に追われ子供の面倒を見ながら、「仕事にすべてをささげなかった人生」を過ごしていく中で本当の幸せとは何かを考えることになる。おとぎ話のようなわかりやすさとシンプルな内容で大人から子供まで楽しめる名作。見たことがなければぜひオススメしたい作品。

Netflix厳選おすすめ映画「100円の恋」


(C)東映ビデオ

【あらすじ】32歳引きこもりで自堕落な生活を送っていた斎藤市子は妹、二三子の出戻りがきっかけで家を出る。一人暮らしをはじめ、100円ショップの店員として働くことになった一子は、近所のボクシングジムでボクシングをする中年ボクサー狩野と出会う。

正直安藤サクラがちょっと苦手でずっと見てなかったのだけど、その安藤サクラが最高な映画。ひきこもり生活からボクサーになっていく彼女が本当に見どころな作品で、だらしない引きこもり生活の体からボクサーになっていく過程が凄すぎて引き込まれる。映画で映されている部分だけ見ても最低な「一子」の人生とボクシングの出会いは安藤サクラの演技力とビジュアルがあってこそ成り立つと思う。「100円の恋」とはいうものの、むしろ骨太なボクシング映画という印象。だらしなくてニートでブサイクという主人公「一子」だけど最後まで見ると彼女を見る目がガラっと変わっているはずだ。

 

Netflix厳選おすすめ映画「花とアリス 殺人事件」

【あらすじ】親の離婚に引っ越してきた有栖川徹子が転校先で妙な事件に巻き込まれ、その原因が隣の家の引きこもり女子高生、荒井花に関係していると知る。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」などの岩井俊二監督作品のアニメ。2004年公開の同監督の実写映画「花とアリス」の2年前にあたる前日譚だそうだけれど、「花とアリス」は見ていない状態で視聴。実写映像をトレースして絵にする「ロトスコープ」というアニメーション手法が使われていて、普通のアニメよりも映画っぽいコマ割りで進んでいく花とアリスの出会いの物語。登場人物が全員どこかゆったりしていて全体を通してぼんやりゆーるい感じの演出になっている。友達を作るのがすごく簡単だった子供の頃の感覚を思い出すような、二人が友達になっていく過程がなんとも懐かしく感じた。特にアリスの人懐っこさとアホさが面白く、二人の掛け合いを見てるだけで楽しい作品だった。タイトルに「殺人事件」とついている理由にも納得ができるオチもよかったと思う。

 

Netflix厳選おすすめ映画 「ジャンゴ 繋がれざる者 DJANGO UNCHAINED」


(C)2012 VISIONA ROMANTICA, INC

「パルプ・フィクション」「キル・ビル」などで有名なクエンティン・タランティーノ監督の西部劇。アメリカ西部開拓時代に奴隷として扱われていた黒人のジャンゴがドイツ出身の賞金稼ぎにガンマンとしての才能を見出され、捕らわれの妻を取り戻しに行くリベンジムービー。タランティーノ監督といえば、「デス・プルーフ」「ヘイトフルエイト」「イングロリアス・バスターズ」など前振りが長いけれど、最後まで見ると面白いという作品が多かったけれど、ジャンゴはかなり頻繁に見どころが作られていて2時間50分近い内容だけれど飽きることなく見れる。過去数作同様とてもわかりやすい勧善懲悪ストーリーで古き良き西部劇を現代によみがえらせたような作品。本作で第85回アカデミー賞脚本賞をクエンティン・タランティーノ、助演男優賞にクリストフ・ヴァルツが受賞している。

Netflix厳選おすすめ映画 「新感染 ファイナルエクスプレス」


(C)2016 REDPETER FILM & NEW

こんな題名でゾンビモノって言われて見る気になるのはB級映画好きだけじゃないだろうかと不安になるけれど、これが意外に良作。プサンへ向かう列車の中にゾンビ感染者が乗り込んでしまい、列車内でゾンビが増殖する。乗客たちは生き残るために、また家族を助けるためにゾンビに立ち向かい、そして逃げるというストーリー。群像劇的に別居中の妻に会いに行く父と娘、妊婦の妻とその夫、高校生、バス会社の役員等が描かれる。乗客たちは自分の命が脅かされる中、誰を助けて誰を見捨てればいいのか、正しい選択はなんなのか常に問われる。
キャラ作りと見せ方がとてもうまく、それぞれのキャラがどういうキャラクタなのかとても分かりやすいため見ていてスッと共感できたり、感情移入できるようになっていると思う。
ゾンビから逃げまどい、パニックの中で勇気のある行動ができる人、自分の身ばかり案じる卑怯な人、他人のことを優先する人等、様々なキャラクタの性格がデフォルメされていて、その対比もあって勇気ある人間の姿がよりカッコよく見えて泣ける。よくも悪くもベタではあるので色々予想はついてしまうけれどそれでも問題なく楽しめた。同じ列車内にいるため、次から次へとピンチの連続で息をつくまもないほどテンポが良い。走る列車の中というシチュエーション内ならではのゾンビとの攻防も見もの。ゾンビパニック系の映画の中で個人的には上位に入る作品となった。

 

Netflix厳選おすすめ映画 「鍵泥棒のメソッド」


(C)2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会

2012年の日本映画。監督:内田けんじ 出演:堺雅人、香川照之、広末涼子、荒川良々。銭湯で転倒して救急車で運ばれた殺し屋のコンドウ(香川照之)のロッカーの鍵を手にしてしまった売れない役者の桜井武史(堺雅人)は、転倒したコンドウのロッカーの鍵を自分のものと交換しコンドウのサイフや服を盗んでしまう。だが、結局良心の呵責を感じコンドウの病室を訪れるとコンドウは記憶をなくしており、桜井の荷物と一緒に病院に運び込まれたため記憶はないが自分は桜井武史という人間なのだ、と認識していた。偶然が重なり、入れ替わってしまった役者と便利屋の人生は思いもよらない方向へと進んでいく。ミニシアター系での公開だったものの、興行収入は4.5億と2012年のヒット作。全然無関係だった二人の入れ替わりが面白おかしく描かれている。脚本がとてもうまく、どうなっていくのか先が読めない展開でありながら各キャラがしっかり立っていて中盤からは一気に引き込まれるはず。伏線もとてもわかりやすく、笑えてハラハラできる映画になっている。

 

Netflix厳選おすすめ映画 「仁義なき戦い」

監督:深作欣二
出演:菅原文太、梅宮辰雄、松方弘樹、田中邦衛、金子信夫、川谷拓三

タイトルの有名さと古さ等、色々な理由で題名は知っていてもあえて見たりはしないかもしれない「仁義なき戦い」のパート1。「仁義なき戦い」の名を冠したヤクザ映画は11作あるが、この第1作目が原点にして至高。戦後の広島、1950年~1970年あたりに広島で実際に起こった暴力団抗争「広島抗争」を描く。昔友人に勧められて見て、こんな日本映画があるのか!と驚いたが、きっと今初めて見る人も同じような感想を持つと確信している。1973年の作品なので映像はもちろん古い感じだが、手持ちカメラで撮ったドキュメンタリーのようなカメラワークが今見ても熱く、戦後のゴタゴタの中でもあふれ出す若者たちのエネルギーが画面を通して伝わってくるようだ。菅原文太、梅宮辰雄、松方弘樹、田中邦衛等、今から考えれば驚くほど豪華なキャスティングであり、彼らの若い頃の映像もまた興味深い。キネマ旬報が2009年(平成21年)に実施した<日本映画史上ベストテン>「オールタイム・ベスト映画遺産200 (日本映画編)」では、本作を歴代第5位に選出した本作は、女性に響くかどうかはわからないけれど、男ならきっと熱くなれる日本が誇る名作。ラストの菅原文太がもうクソ熱い。

 

Netflix厳選おすすめ映画 「チェイサー」

「チェイサー」 2008年 韓国 2時間4分
監督:ナ・ホンジン
出演:キム・ユンソク, ハ・ジョンウ, ソ・ヨンヒ, キム・ユジョン, チョン・インギ, パク・ヒョジュ, ク・ボヌン

元刑事のジュンホ(キム・ユンソク)が経営するデリバリーヘルスで、ヘルス嬢が次々と失踪するという事件が起こっていた。ジュンホは彼女たちに渡した高額な手付金を取り戻すため捜索を開始する。 やがて、出勤したミジン(ソ・ヨンヒ)の相手の番号が、それまでに失踪した嬢達が最後に仕事をした相手と一致していることがわかる。ジュンホは単身、男の自宅へと向かっているというミジンの下へ急ぐ。

韓国の鬼才ナ・ホンジン監督の長編映画デビュー作。ストーリーは韓国で実際に起こったユ・ヨンチュル事件をベースにした息をつかせぬ濃厚なサスペンス・スリラーになっている。スター俳優を起用しない低予算の映画だったものの、最終的に500万人の観客動員を記録する大成功となったそうだ。

 

Netflix厳選おすすめ映画 「この世界の片隅に」

「この世界の片隅に」 2016年 日本 2時間9分
監督:片淵須直
出演:のん, 細谷佳正, 稲葉菜月, 尾身美詞, 小野大輔, 潘めぐみ, 岩井七世, 牛山茂, 新谷真弓

第二次世界大戦中、広島から岡山県の呉に嫁いだすずを描く。びっくりするくらいほんわかした絵、のん(元能年玲奈)の吹き替えがぴったりのおっとりとしたすずの目線で描かれているのか、知らない家に嫁いだり、戦時中という苦しさを特に表現せず、生活の中でポジティブな側面ばかりをフィーチャーして描かれる戦時中日常系映画(戦時中を日常と呼んでよいのかはわからないが)。ただ、ほんわかと描いていてもやはり戦時中モノで、しかも舞台は原爆が落とされた広島からほど近い呉。戦時中ということを忘れてしまうくらいほんわかとした空気感の中に容赦なく入り込んでくる戦争という異物が婉曲的な表現も多いながらも、より精神的な痛々しさとして画面に映し出される。可愛らしさ、悲しさ、怒り。違う方向性の感情を揺さぶられるからこそ心に深く刺さるという、従来の戦時中モノとはまた少し違った新しい表現方法だと思う。2016年に新海誠監督の「君の名は。」のインパクトに若干隠れてしまった本作。監督はその昔ジブリの「魔女の宅急便」の監督をする予定であったものの、スポンサーからの意向で宮崎駿でないと金は出せないと言われ監督を降板した片渕須直。軍艦や戦闘機ミリオタもうなるほどのディテールだったり、細部にわたる凝った演出、とても丁寧に作られたアニメ映画でした。オススメです。

 

Netflix 厳選おすすめ映画 「マネーボール」

「マネーボール」2011年 アメリカ 2時間13分
監督:ベネット・ミラー 出演:ブラッド・ピット 

マイケル・ルイスの著書で、ノンフィクションの『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』を原作しとした映画。現在でも活躍しているオークランド・アスレチックスのGMビリー・ビーンが2002年にサイバーメトリクスと呼ばれる統計学的手法をいち早く導入し球団の再生に奮闘するというストーリー。原作がノンフィクションなのだからこれはもちろん2002年のメジャーリーグで起こった出来事である。2002年、金銭的にゆとりのないアスレチックスでは若手を育てあげるも、育った頃には多額の契約金を積める他球団に奪われてしまい、他球団の選手育成所になってしまっていた。嘆く球団関係者の中でビリー・ビーンだけは諦めず、サイバーメトリクスをベースに戦略を練っては行くもののなかなか周囲の理解が得られない。それでも諦めずに自分が信じたやり方を貫くビリー。出来事として十分映画になる筋書が既にあった2002年のアスレチックスだったと思うが、その過程にビリーの過去、生き方、折り合いのつけ方等、彼自身が葛藤の中で変わっていく様を描くことで、単純なメジャーリーグの出来事ではなく、また単純なビリーのサクセスストーリーでは終わらない、熱い物語となっている。

 

Netflix 厳選おすすめ映画 「エターナルサンシャイン」

(C)2004 FOCUS FEATURES,LLC

「エターナルサンシャイン」 2004年 アメリカ 1時間47分
監督:ミシェル・ゴンドリー 脚本: チャーリー・カウフマン
出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット

平凡な男ジョエル(ジム・キャリー)は、恋人クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)とバレンタイン前にケンカしてしまう。ジョエルは仲直りしようとプレゼントを買って彼女の働く本屋に行くが、彼女はジョエルをまるで知らない人間のように扱い、目の前で他の男といちゃつき始める。ジョエルはひどくショックを受けるが、その後ジョエルはクレメンタインがジョエルとの記憶を消す手術を受けたことを知る。あまりのショックに耐えきれなくなったジョエルもクレメンタインの記憶を消す手術を受ける決意をする…というストーリー。失恋して何が辛いかって、二人でいた時の記憶。恋を失うまでは大切な思い出が、失恋した途端に凶器のように心に突き刺さる、なんて経験はそこそこ恋愛を重ねた大人なら誰もが知っていることなのかもしれないけれど、そんな心の痛みが手術で取れるならあなたは受ける?そんなシンプルな一つのアイディアをベースに描かれるストーリー。恋愛のせつなさはもちろん、恋愛を通して人という生き物の哲学的な側面をも浮かび上がらせる。ちょっとわかりにくい部分もあるとは思うけれど、そんな時は管理人のように2回見るのもまた楽しみ方の一つだと思う。2周のなるほど感もまた良かった。

Netflix厳選おすすめ映画 「はじまりのうた」

「はじまりのうた」 2013年製作 アメリカ 1時間43分
監督:ジョン・カーニー 出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ

『ONCE ダブリンの街角で』の監督であるジョン・カーニー。主演はシンガーソングライターを演じたキーラ・ナイトレイと音楽プロデューサーを演じたマーク・ラファロ。音楽にまつわる感動、喜び、愛がすべて詰まった音楽好きにはたまらないはずの映画。キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロが出会うシーンはまさに「素晴らしい音楽に出会った瞬間」の再現だと思う。監督のジョン・カーニーはこの作品の前に撮った「Once ダブリンの街角で」で主人公役を演じているグレン・ハンサードのバンド「The frames」の元ベーシストで映画の前は「The frames」のMV等を撮っていた。「はじまりのうた」と比べると「Once ダブリンの街角で」は若干地味だけれど、Netflixでも見れるのでそちらもオススメだ。ジョン・カーニーはあと「シングストリート」という作品も撮っていてどれも同じように音楽を志す若者を描いたストーリーになっている。個人的にはこの「はじまりのうた」が一番好き。音楽的には「Once ダブリンの街角で」で使われている楽曲が一時期ヘビーローテーションになっていたほど気に入っている。ジョン・カーニー作品は幅広く音楽が好きな人にはぜひオススメしたい。

Netflix厳選おすすめ映画 「最強のふたり」

「最強のふたり」 2011年製作 フランス 1時間52分
監督:オリヴィエ・ナカシュ、エリック・トレダノ
出演:オマール・シー、フランソワ・クリュゼ、オドレイ・フルーロ、アンヌ・ル・ニ

フランスでの実話をベースにした身体障害を持つ富豪と街の不良をコミカルに描いた映画。街の不良が失業保険目当てに介護の仕事の面接を受けたら富豪に気に入られ、介護の仕事を始めるとこの不良が意外に心の優しいやつで…というベタといえばベタな話だけど、とっても暖かい気持ちになる映画。

 

Netflix厳選おすすめ映画 「ラ・ラ・ランド」

監督・脚本:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング, エマ・ストーン, J・K・シモンズ, フィン・ウィットロック, ジョン・レジェンド, ローズマリー・デウィット, ミーガン・フェイ, ジェイソン・フュークス

ロサンゼルスを舞台に女優の卵のミア(エマ・ストーン)とジャズピアニストのセブ(ライアン・ゴズリング)が出会う、夢をかなえようと奮闘するミュージカル作品。ミュージカルなので随所でエマ・ストーンやライアン・ゴズリングが突然踊り歌い始めるという展開がもちろんある。慣れていないと若干の違和感はあるかもしれないけれど、そういうものとして歌とダンスを楽しめればこの映画は楽しめると思う。監督のデイミアン・チャゼルは前作「セッション」の前にこの「ラ・ラ・ランド」を執筆しているが当時は出資スポンサーが見つからず、「セッション」の商業的な成功によってこの「ラ・ラ・ランド」が実現したという。音楽が良いです。