Netflixドラマ「ザ・ポリティシャン」レビュー
Copyright(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
アメリカ大統領を目指す高校生ドラマ「ザ・ポリティシャン」
原作・制作:ライアン・マーフィー, ブラッド・ファルチャック, イアン・ブレナン
出演:ベン・プラット, グウィネス・パルトロー, ジェシカ
ラング, ゾーイ・ドゥイッチ, ルーシー・ボーイントン, ボブ・バラバン, デヴィッド・コレンスウェット, ジュリア・シュレプファー, ローラ・ドレイファス, テオ・ジャーメイン, ラーネ・ジョーンズ, ベンジャミン・バレット
ライアン・マーフィーは過去にドラマ「glee/グリー」や「アメリカン・ホラー・ストーリー」、映画「食べて祈って恋をして」などを手掛けている。
「ザ・ポリティシャン」あらすじ
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カリフォルニア州サンタバーバラで暮らす裕福な高校生ペイトン・ホバート (ベン・プラット) は幼いころからアメリカ大統領になることを目標とし日々努力していた。大統領になるため、歴代大統領を参考にしたペイトンが高校で成し遂げるべきことは、生徒会選挙に勝ち生徒会長になること、そしてハーバード大学に進むということだった。親友でイケメン、高校でもリバー・バークリー(デヴィッド・コレンスウェット)も選挙に出馬するといい、ペイトンの計画には障害が増えていく。
「ザ・ポリティシャン」キャスト
ペイトン・ホバート(ベン・プラット)
劇中で披露する歌がうますぎると思ったらブロードウェイ俳優で米演劇界最大の祭典『第71回トニー賞授賞式』で主演男優賞を取っている実力者。歌声が素晴らしい。シンガーとしてアルバムも出している。
歌声がいいのでシンプルな演奏の曲と相性が良いように思う。
劇中のこの曲のカバーは最高。
インフィニティ・ジャクソン(ゾーイ・ドゥイッチ)
アストリッド・スローン(ルーシー・ボーイントン)
アリス・チャールズ(ジュリア・シュレプファー)
マカフィ・ウエストブルック(ローラ・ドレイファス)
リバー・バークリー(デヴィッド・コレンスウェット)
ジェームス・サリバン(テオ・ジャーメイン)
ジョージナ・ホバート(グウィネス・パルトロー)
「ザ・ポリティシャン」ネタバレなし 感想
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ポリティシャン(政治家)という題名で、未来のアメリカ大統領を目指す高校生を描くと言われるととても堅いドラマを想像するかもしれないけれど、むしろその逆。政治的な冷徹さや人の悪事がディズニー映画のようにかわいらしく描かれていて、全体的にデフォルメされた演出になっている。まるで「ハウス・オブ・カード」のように生徒会選挙の戦略を真顔で立てている高校生たちという絵がなんだかちょっと面白かったり、金目当てで富豪と結婚したペイトンの母親(グウィネス・パルトロー)にも全く悪意がなさそうだったり、気軽に人を殺そうと考えてしまうペイトンの双子の兄弟だったり「あくまでフィクションですよ」という色が濃いため、かなり気軽に見ることができる。一方でペイトンや彼のサポーターがなぜそこまでして生徒会長にこだわるのか?など多少でも深く考えてしまうと台無しともいえるので好みは分かれるだろう。また軽い演出の副作用でストーリー的に登場人物たちの心境がシリアスな状態にあるシーンもサラっと流れて行ってしまうのは残念だったが、個人的には比較的リアルで重いテーマのドラマ多いNetflixでこういうタイプのドラマは新鮮に感じ比較的好感が持てた。シーズン1の最終回もシーズン2前提で作られている、というよりはシーズン2の1話目のような新展開の中終わっていくというある意味新しい最終回だった。