Netflixドラマ「You-君がすべて」レビュー【シーズン2】
2018 Warner Bros. Entertainment Inc.
You 君がすべて
原題「You」 2018年 アメリカ シーズン1 エピソード10
原作・製作:グレッグ・バーランティ, セラ・ギャンブル
監督:リー・トランド・クリーガー
出演:ペン・バッジリー, エリザベス・ライル, シェイ・ミッチェル, ジョン・ステイモス, ルカ・パドヴァン
You 君がすべて あらすじ
2018 Warner Bros. Entertainment Inc.
キャロライン・ケップの同名小説が原作。書店の店長のジョー(ペン・バッジリー)はある日、自らの書店にやってきたベック(エリザベス・ライル)に恋をする。一見まともなイケメンのジョーだが、彼の恋は執着とほぼ同義。ジョーの恋はベックを観察するところからはじまり、二人の間に障害になるであろう人物や事柄を次々と取り除いていくのだった。
You 君がすべて 登場人物
ペン・バッジリー(ジョー・ゴールドバーグ役)
Ok here we go thank you @karenorandy — my new show @YouNetflix is streaming today. Look at me dance. pic.twitter.com/qZH3k6GGO4
— Penn Badgley (@PennBadgley) 2018年12月26日
アメリカの俳優。ペン・バッジリーの最初の仕事は任天堂64の「マリオゴルフ64」の声優だったそうだ。その後、「ウィル&グレイス」などのゲスト出演を経て2007年映画「モテる男のコロし方」やドラマ「ゴッシプガール」で一躍有名になった。
エリザベス・ライル(グィネヴィア・ベック役)
— Elizabeth Lail (@elizabethdlail) 2017年12月24日
アメリカの女優。「ワンス・アポン・ア・タイム」シーズン4(アナと雪の女王実写版)でアナ役を演じる。
シェイ・ミッチェル(ピーチ・サリンジャー役)
— Shay Mitchell (@shaymitch) 2018年12月17日
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Can’t wait to (hopefully) see this little guy again in Tokyo next week! #inamedhimtumtum
カナダの女優でありモデルのシェイ・ミッチェル。ドラマ「プリティリトルライヤーズ」で一躍人気に。インスタグラムのフォロワー数はなんと2170万人!?(2018年12月時点)
You 君がすべて ネタバレなし 感想
2018 Warner Bros. Entertainment Inc.
簡単に言えばペン・バッジリーのストーカーモノだけど、この作品を見てどこまですればその人物を”ストーカー”とみなすのか結構難しいと感じた。気になってる人や彼氏/彼女のSNSを頻繁にチェックしてしまったり、恋人のスマホを見たり、ちょっと疑わしい恋人の後を尾行してみたり…法律で裁かれないレベル、気づかれないレベルなら、だれしも一度は経験があるのではないだろうか。それくらいの執着心を持つ人もいるけれど、だからと言ってその人は危険かどうかはわからない。逆に言えば一見まともそうに見える人が危険な場合だってある。そのギリギリアウトなあたりをペン・バッジリーが見事に演じている。結構なビッチっぷりを見せてくるベックに対して、献身的で一途なバッジリー演ずるジョー。でもジョーもストーカー気質がある若干ヤバい奴…という構図がとても興味深く、彼らのどこかしらは自分にも当てはまると感じ共感したくなくてもしてしまうようなそんな場面も出てくると思う。
You 君がすべて シーズン2
2018 Warner Bros. Entertainment Inc.
既に製作が発表されているシーズン2は同じくキャロライン・ケップ原作の「Hidden Bodies」「Girl」の続編になっており、こちらもジョー・ゴールドバーグが主人公の小説になっている。日本語訳版は出版されていないが、アメリカのアマゾンではかなりの高評価を得ており内容には期待できそうだ。またシーズン2では原作同様にジョーがNYからLAに移り住むため、撮影もLAで行われるそうだ。
You 君がすべて シーズン2 ネタバレなし感想
2019 Warner Bros. Entertainment Inc.
シーズン1のラストから考えてシーズン2のスタートとしては思わぬ方向へ向かうものの、ウィルと名前を変えてLAで生きていくことにしたジョー(ペン・バッジリー)が新天地でいけないと思いながらも新たなストーキングターゲットになりうるラブ・クイン(ビクトリア・ペドレッティ)を見つけてしまい、「やれやれまいったな」とばかりに期待に胸を膨らませるという一話目の導入はなかなか目を引いた。ジョーがストーキングを辞めてしまったら話が始まらないし、冒頭からお約束のようにジョーが恋に落ちていくという流れは面白かったが、シーズン1からあった若干のご都合主義がシーズン2では少し大胆になったように思え、ところどころちぐはぐな印象を持った。そのせいか終盤にかけて細かい疑問や腑に落ちない点が気にかかって少しテンションが下がったようにも感じた。
とは言いながらも出来事、設定など材料はそれなりに良かったのが功を奏しそれなりに面白かったと思う。素材がよいのだからもう少しうまく料理できていればもう一段階上の面白さが表現できたんじゃないか、と思うと少し勿体ない気もする。特にラスト3話あたりは、同じオチに持っていくにしてももっと他のルートはなかったのか、と思わずにいられない。
結果として最終話は面白かったので終わりよければすべて良しかな、と思いながら最後まで見ると最後の最後でジョーのモノローグがまた個人的に納得がいかず、結果ちょっと肩透かしなシーズン2だった。悪くはないけど、人物像がブレている印象のせいでなんかちょっと安っぽくなっちゃったかな、というのが正直なところ。シーズン3に続くのだとしても最後のジョーのモノローグはシーズン3の冒頭に持ってきてほしかった。
You 君がすべて シーズン2 登場人物/キャスト
ラブ・クイン(ビクトリア・ペドレッティ)
ビクトリア・ペドレッティは同じくNetflixドラマ「ホーンティングオブヒルハウス」でネル役として出演。「YOU 君がすべて」シーズン2ではヒロインを演じている。
フォーティ・クイン(ジェームズ・スカリー)
ウィルが働く雑貨屋のオーナーの息子。
デライラ(カルメラ・スンバド)
ウィルが借りたアパートの管理人。
エリー(ジェナ・オルテガ)
デライラの妹。姉妹で暮らしている。