8月31日シーズン2配信「オザークへようこそ」 

おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆(7点)

オザークへようこそ タイトル(C)2017 MRC Ⅱ Distribution Company L.P.

ドラッグカルテルのマネーロンダリングをする男とその家族を描くNetflixオリジナルドラマ

「オザークへようこそ」 2017年 Netflixオリジナルドラマ 1話約30分 シーズン1 全10話
原作・製作:ビル・ドゥビューク、マーク・ウイリアムズ
出演:ジェイソン・ベイトマン、ローラ・リニー、ソフィア・フブリッツ、スカイラー・ゲルトナー、
ジェイソン・バトラー・ハーナー、イーサイ・モラレス、ピーター・ミュラン、リサ・エメリー

Netflix(ネットフリックス)で視聴する

 


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「オザークへようこそ」あらすじ

ブルース(ジョシュ・ランドール)と共同経営している投資会社を隠れ蓑にメキシコのドラッグカルテルのマネーロンダリングを行っていたマーティ・バード(ジェイソン・ベイトマン)はある日の深夜、カルテルのデル(エサイ・モラレス)に呼び出される。ブルースや資金洗浄にかかわる人間が集められた部屋にマーティがつくと、デルは「私の500万ドルは?」と聞く。最初は弁解するものの、脅されたブルースたちは金を盗んでいたことを白状する。ブルースと現金の運び屋たちはマーティの知らないところでデルの金を盗んでいたのだった。ブルースたちは殺され、共犯だと思われたマーティもその場で殺されそうになるが、とっさにマーティはブルースが休暇に勧めていた「オザーク」湖のパンフレットを持っていること思い出し、オザーク湖で新しい資金洗浄のプランがあるとデルに持ちかける。するとデルはブルースが盗んだ800万を48時間以内に用意し、その金をオザークで3か月で資金洗浄しろとマーティに命じる。かくしてバード一家はオザークへ引っ越すことになるのだった。

湖畔につくバード一家 オザークへようこそ(C)2017 MRC Ⅱ Distribution Company L.P.

 

 


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「オザークへようこそ」はただの2番煎じではない

 ドラッグがらみのドラマというと「ブレイキング・バッド」、Netflixオリジナルの犯罪ドラマといえば「Blood line」なんかが浮かぶけれど、それらとは一線を画す。まず「オザークへようこそ」のマーティバードは自分がドラッグの製造や流通に直接かかわっていないこともあってか、悪事を働いているという感覚がさほどない。また1話目からマーティバードの妻であるウェンディはマネーロンダリングについて知っているという!犯罪ドラマの中では珍しいパターンかもしれない。またこの部分が後々「ブレイキング・バッド」との大きな違いになっていく。バード家は比較的秘密の少ない家族である(犯罪はしてるけど)

バード一家 ozark(C)2017 MRC Ⅱ Distribution Company L.P.

 



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「オザークへようこそ」 見どころは主人公のジェイソン・ベイトマン

ブルースのせいでドラッグカルテルに脅される立場になるし、妻のウェンディは不倫しているし、子供は言うことを聞かないし、と結構かわいそうな状況のジェイソン・ベイトマン演じるマーティ・バードがとても興味深い。正直シーズン1を全部見た今でさえ、どういう男なのか謎が残る。脅されてもめちゃくちゃ取り乱すこともないし、簡単に死を覚悟できてしまうあたり潔い性格なのか、賢すぎるのか。感情の起伏が少なく冷静、常にポーカーフェイスな印象はシーズン1全話を通して変わらない。どんな困難が目の前にあってもやるべきことを淡々とやってのけるのが、妙にかっこよく見える。またジェイソン・ベイトマンはプロデューサー兼監督としてもこの作品に関わっている。

脅されるマーティ オザークへようこそ(C)2017 MRC Ⅱ Distribution Company L.P.

 



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「オザークへようこそ」は妻ウエンディをはじめ、曲者揃い

不倫してたのにも関わらず「旦那が私をほっておくのが悪い」逆切れするような女、妻ウェンディ。一見善人そうな見た目のローラー・リニーが演じているのだけれど、見た目に反してかなり欲の皮のつっぱったキャラクターだったり、共同経営者ブルースは金を盗んでいた上にFBIとつながっていたりと出てくる人間は曲者ばっかり。

 ジェイコブ オザークへようこそ(C)2017 MRC Ⅱ Distribution Company L.P.

 


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マネーロンダリング

 マネーロンダリングとは、日本語で言えば資金洗浄を意味し、麻薬取引、脱税、粉飾決算、ギャンブルなどの犯罪によって得られた資金をその出所をわからなくするために行う。手口としては架空もしくは他人名義の金融機関口座等を利用して、送金を繰り返したり、株や債券の購入、大口寄付を行ったりというものがある。これらは資金の差し押さえや摘発から逃れるための手法であり、犯罪で得た資金を公に使える資金に変えるのが目的であるため、そのまま悪用する場合には資金洗浄する必要はない(笑)。そしてもちろんこれらの行為は法律で禁止されている。アメリカでは10万ドルを超えるお金を振り込んだり、大きなお金を動かすとIRS(内国歳入庁)に通報されるため、例えば出所不明の大金を得たとしても日用品程度にしか使うことができない(と作中で言ってた)。ちなみに日本では2007年に法律が一部改正され、現金でのATM振込み限度額が10万円に引き下げられ、大金を動かすには窓口にて本人確認書類を提示する必要があったりする。「振り込め詐欺」防止対策のひとつになっているとされているが、マネーロンダリングの防止対策も兼ねているのかも。

マネーロンダリング オザークへようこそ(C)2017 MRC Ⅱ Distribution Company L.P.

 


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オザーク湖

1931年に電力会社によって水力発電用のダムとして作られた人口の湖。ドラマの中ではあまり繁盛しているように見えないけれど、実際に存在するリゾート地で湖の回りには7000件ほどの別荘があり、その壮観な眺めも手伝って年間500万人が訪れるらしい。湖岸線はカリフォルニアの海岸線よりも長いんだとか。

オザークで釣りをする(C)2017 MRC Ⅱ Distribution Company L.P.

 



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「オザークへようこそ」 ネタバレなし感想

「オザークへようこそ」は序盤から急展開でテンポよく話が進むため、食いつきやすいドラマだと思う。意外な行動をとるなかなかアクの強い人間がどんどんと出てくるので序盤は特に目が離せない。オザークはリゾート地といえどいわば田舎であり、新参者(バード一家)にあまり好意的でない、すぐ噂が広まる等田舎ならではの閉塞感や、不信感がなかなかスリルがある。どこへ行っても悪いことをしようとすると悪いやつに出会うものらしく、マーティはオザーク湖の地元のワルとも関わっていくことになるが、そのあたりでも”デキるビジネスマン”スキルを持つマーティの活躍が見もの。またただ欲の皮が突っ張っているだけでない妻、野心家ウェンディもなかなか面白い動きを見せてくれる。ラスト手前くらいで少しダレるような印象もあるが、最後まで見る価値は十分にあると思う。

 バード夫妻 オザークへようこそ(C)2017 MRC Ⅱ Distribution Company L.P.

 



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「オザークへようこそ」 2018年8月31日シーズン2配信

「オザークへようこそ」シーズン2は2018年8月31日配信が決定。シーズン2も全10話になる模様。評論家よりも視聴者の評価が高かったようだ。ちなみにルースを演じるジュリア・ガーナーはこの人。

(C)2017 MRC Ⅱ Distribution Company L.P.

シーズン2が決定ということでルースの関係者がみんな揃って恐れる彼女の父親がついに登場したりするのだろうか。またシーズン2には『アルバート氏の人生』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたジャネット・マクティアがレギュラー出演することが決定している。