早くも続編決定「BRIGHT」ウィルスミス
(C) FOGTEETH PRODUCTIONS,LLC
Netflix製作映画にウィル・スミス登場 「BRIGHT」
監督:デヴィッド・エアー 脚本:マックス・ランディス
出演:ウィル・スミス、ジョエル・エドガートン、ノオミ・ラパス、ルーシー・フライ
エドガー・ラミレス、アイク・バリンホルツ、ブラッド・ウィリアム・ヘンケ、エンリケ・ムルシアーノ
ハッピー・アンダーソン、ケネス・チョイ、アンドレア・ナヴェド、ドーン・オリヴィエリ
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「BRIGHT」 あらすじ
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舞台は人間と様々な種族が共存している“もう一つの世界”のロサンゼルス。人間のウォード(ウィル・スミス)は相棒でオークのジャコビー(ジョエル・エドガートン)とのパトロール中にオークの男に撃たれてしまい休職していた。またその事件の際、ジャコビーはウォードを撃った男を追ったが取り逃がしてしまったのだった。オークという種族はクラン(種族)の掟に重きを置くと言われており、ジャコビーはウォードを撃ったオークをわざと逃がしたのではないか、と疑われていた。仕事に復帰したウォードだが、ジャコビーとまたコンビを組むことに。ウォードは拒否するが、ジャコビーと組みたい警官もまたウォードと組みたい警官もいないため選択権がなかった。相棒を信じたい気持ちもあるものの、疑いをはらせないまま、再びコンビを組むウォードとジャコビーの前に、“魔法の杖(マジック・ワンド)”を持った謎のエルフの少女が現れる。
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「BRIGHT」 様々な種族が共存している世界で生きる警官の物語
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舞台はロサンゼルスになっているが、現実のロサンゼルスとファンタジー世界が融合した”また別の世界”が舞台。エルフ、オーク、フェアリーなどが人間と共存しているという設定でエルフはどちらかというとセレブ、オークは人間から差別を受けており、フェアリーに至っては害虫である(フェアリーと呼ばれているだけで実際なんかグロいクリーチャーだけど)。また魔法も存在するらしく、魔法を使う稀な存在は"ブライト"と呼ばれる。”ブライト”だけが素手で触れることができる、強力な魔法のワンド(杖)の存在が知られている。
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「BRIGHT」オークという種族
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舞台である”もう一つの”ロサンゼルスでは当たり前のように人間がオークを差別している。差別されどこへいっても悪者扱いのオーク。ひと昔前のアメリカの”白人対黒人”のような図式がこの世界では”人間対オーク”として存在する。またオークのファストコア/グラインドコアのような激しいロックがオークの音楽(オーキッシュミュージック)と呼ばれており、オークの感性が若干変わっているということもうかがわせる。
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「BRIGHT」 オークのジャコビー
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警官唯一のオークでウォードの相棒。小さなころから警官にあこがれていて正義感が強い。オークの中でも認められた家系の生まれではなく、また警官して生きていることもありオークたちからも見下され、人間たちからも疎まれている。実際は人間よりもよっぽど倫理観があり、優しく気立ての良い男だが、ジャコビーと近しい人間しかそのことをわかっていない。いじめられているやつが”kick me”と書かれた紙を背中に貼られるのはアメリカの定番なのか「バックトゥーザフューチャー」のオマージュなのかはわからないが、警察内でさえもジャコビーはよく思われていない。
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デビッド・エアー監督
出典:wiki
2014年サボタージュ、フューリーを監督し、2016年にはスーサイド・スクワッドの監督・脚本・製作したデビッド・エアー監督。ロサンゼルスのサウス・セントラルという凶悪なギャング地帯、黒人とメキシカンのギャングが麻薬と拳銃で殺しあっているような場所で少年時代を過ごし、17歳でアメリカ海軍に入隊し潜水艦の乗組員として勤務したという生い立ちを持つ。
(町山智浩)要するに、コミックものの娯楽映画を作るような人じゃなかったんですよ、いままで。非常にバイオレントで現実的な、リアルな善と悪の区別がつかないようなものを撮っていた人なんですね。どうしてか?っていうと、このデビッド・エアーっていう人はね、ギャングの中で生まれ育った人なんですよ。~町山智浩 『スーサイド・スクワッド』を語るより
スーサイド・スクワットの監督として有名なデビッド・エアー監督。監督の経歴を見る限りかなり異色。撮影へのこだわりも強く特にフィーリーを監督した際の逸話(役作りのために役者同志を殴り合いさせるだとか)が多く語られている。元々は生い立ちが善も悪もごちゃごちゃになったような映画を撮っているということで個人的にはむしろ初期の作品のほうが気になる。
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「BRIGHT」 ネタバレなし 感想 万人受けはしそう
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あんまり俳優で映画を見ない管理人だがウィル・スミスはなぜか気になってしまう俳優の一人ではある。何故なのかは自分でもよくわからない(もちろんバッドボーイズ2が好きな映画だから、ということもあるだろうけど)
それにしても計何回目かわからないウィル・スミスの刑事もの。と、思わせておいて警察モノ+ファンタジーという新しい設定。設定としてはなかなか面白いけれど、幸せか不幸か本筋にはさほど影響もしないのもあり、十分エンターテイメントしており幅広い層が楽しめる。とは言え悪く言えば刑事モノの焼き直しで、登場人物をオークやらエルフやらに変えただけ。万人受けしそうな王道な警察モノストーリーを設定の目新しさでカバーしているようにも思える。サラっとみて、「まぁ面白かったかな」とは言えるんじゃないだろうか。Rotten tomatoの Tomatometer (評論家のスコア)は2017年12月29日の時点で29%。一方オーディエンススコア(視聴者スコア)は89%という数字もなんとなく納得。個人的には現実世界とファンタジー世界を融合したからこその何かがもう少しあるとよかったかなぁ、と思わなくはない。テレビやネットでキャンペーンしまくった作品としては、万人受けを狙っているということだろうし、ある程度は成功しているのではないだろうか。個人的にはしっかりした設定があるのだから、こういう話こそドラマシリーズでやるべきだったんじゃないかなぁ、と思わなくはない。
2018年1月 早くも「BRIGHT」続編決定
190以上の国で「BRIGHT」が公開初週に最も視聴されたNetflixオリジナル映画になったそうだ。アメリカでは公開から三日で1100万の再生があったらしい。この結果を受けてNetflixは続編の製作を決定したとのこと。続編ではウィル・スミス、ジョエル・エドガートンのコンビ健在で、今回は脚本をマックス・ランディスに変わってデヴィッド・エアーが執筆する模様。まぁ、そもそも冒頭から触れてたダークロードだとか、回収してない伏線山盛りだったし、よほどコケない限り続編ありきの企画だったのだろう。 折角面白い世界観なので次回作では是非大き目の風呂敷を広げてもらいたいものだ(もちろん畳む前提で)