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【2020年シーズン2配信】オルタードカーボン【骨太SF】

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(C)2018 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC

27世紀、人の死が永遠のものではなくなった世界 「オルタードカーボン」

ショーランナー・脚本:レータ・カログリディス
出演:ジョエル・キナマン、ジェームズ・ピュアフォイ、マーサ・ヒガレダ、アントニオ・マルツィアーレ、クリス・コナー、ヒロ・カナガワ、クリスティン・リーマン、アリカ・アウトラン、ティーチ・グラント、ヘイレイ・ロー

Altered Carbon | Teaser [HD] | Netflix

 

 

 


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「オルタードカーボン」 あらすじ

(C)2018 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC

舞台は27世紀。人類は銀河系の様々な惑星に住むようになっていた。死は永遠のものではなくなり、人間の心はデジタル化されメモリースタックに記憶され頭部の付け根に埋め込まれるようになる。肉体が衰え死を迎えると、金があるものは肉体を買い、メモリースタックを移すことで永遠の命を得ることができるのだった。バックアップを取っていないメモリースタックを破壊された人間のみが”真の死”を迎えることになる世界。また犯罪者は精神のみを収容庫に拘禁され、金がなければ肉体は売られてしまう。タケシ・コヴァヴィッチ(ジョエル・キナマン)は日系と東欧系の労働者が開拓したハーランズ・ワールドという惑星で生まれ育ち、高度な訓練を受け、神経システムを強化された完璧な兵士の集団の特命外交部隊「エンヴォイ・コーズ」に所属していた。タケシはエンヴォイを除隊したあと、犯罪に加担して百七十年の保管刑を宣告され、ハーランズ・ワールドの収容庫に入れられていたが、ローレンス・バンクロフトという何百年も生き続けている大富豪に呼ばれ、刑期半ばにして見知らぬ男の姿で目覚めることになる。目覚めた場所は人類の故郷、オールド・アース(地球)のベイ・シティという都市。バンクロフトはその数日前に頭部を焼かれて死んでいるところを発見された。肉体のクローンとメモリー・スタックのコピーを所有していたため、間もなく生き返ったが死ぬ前の2日間の記憶がなかった。警察はバンクロフトの死を自殺と断定したが、彼自身は自殺するはずがないと信じており、その調査にタケシを採用したのだった。応じれば10万国連ドルの謝礼金と新しい肉体が手に入り、ハーランズ・ワールドへ帰還して恩赦を受けることができるという条件で、タケシは6週間という期限付きで調査を開始した。

 

 


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「オルタードカーボン」 世界観の作りこみが凄まじい


(C)2018 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC

未来の世界という舞台がまずビジュアル的にとてもドラマとは思えないスケールで作られている。圧倒的なビジュアルをベースに未来の技術の上で成り立つ社会がしっかりと考察されており、どのように人間が技術の進歩に適応していったのか、考え方がどう変わっていったのか、またどんな人々が未来には生きているのかとドラマを見ていても、ストーリーに映らない部分すら作ってあるかのように重厚な設定が練られている。小説原作であるのでおそらく小説にそもそも綿密な設定が存在したのだろうけれど、これでもかというくらい細部にまでこだわった世界観の作りこみに舌を巻くに違いない。ただその反面、独特の用語が多く小難しいと感じる可能性も高い。ストーリー上知っておいたほうが良い、もしくは僕自身も後からなんだっけ?と思った用語はこのページの下部にまとめておいたので参考に。

 

 


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「オルタードカーボン」 用語集

メト

“メトシェラは969年生き、死んだ" メトシェラという旧約聖書「創世記」に登場するノアの方舟で知られるノアの祖父にあたる聖書の登場人物で最も長寿だったとされる人物が由来。オルタードカーボンの世界ではローレンス・バンクロフト(360歳超)のように潤沢な資金があり、ほぼ永遠に生きられる状態にある、アエリウムと呼ばれる雲を抜けた高所に住む富豪たちを指す。

スタック

電子化した人間の意識が入ったチップ。これが破壊されない限り理論上人は死なない。

スリーブ

肉体。スタックがなければただの肉の塊。スリーブにスタックを入れる(スリービングする)ことで生物として機能する。スリーブにはどんなスタック(男、女、動物)でも入れることができ、また逆にどんなスタックにスリーブをスリービングすることも可能(人間以外のスリーブに人間のスタックをスリービングするのは違法な模様)。

エンヴォイ

クゥェル・フォートナー率いる組織。250年前に保護国に対して反乱を起こした。タケシ・コヴァッチは収監される前の過去に所属した。

ネオカトリック 新カトリック

キリスト教カトリックの未来版といった位置づけ。死後スタックによる再生(スリーブ、バーチャルを問わず)を禁じている。スタックに宗教コードが入っているとスリービングできない。

RD

リアル・デス。スタックの破壊、またはバックアップを全て破壊された場合の真の死(再生不可能な死)。

ナディア・マキタ

スタックを作った科学者。

653判決

犯罪被害者を再生させ証言させることが合法か否かを問う裁判。新カトリックの大司教区は再生を認めておらず、たとえ証言のためでも死から戻れば魂は地獄に落ちるとされている。そのためスタックに新カトリックの宗教コードが書かれていれば再生することは原則できない。

オルタードカーボン シーズン2 2020年2月配信

Altered Carbon: Season 2 | Cast Announcement [HD] | Netflix

シーズン2の主人公はコバヴィッチで同じだが、肉体が入れ替わるという設定で、主演はジョエル・キナマンではなくアンソニー・マッキー(アベンジャーズ等)に交代することになっている。ホテルのAIポー役だったクリス・コナー、クゥェル・フォートナー役のレネー・エリス・ゴールズベリーは同役で続投、その他シモーヌ・ミシック(ルーク・ケイジ等)、ダイナ・シハービ(ジャック・ライアン、デアデビル等)、ジェームズ・サイトー(ミュータント・タートルズ等)など出演。

 

「オルタードカーボン」 シーズン2 ネタバレなし 感想


(C)2019 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC

シーズン1同様タケシ・コヴァッチが主人公であるものの、シーズン2はスリーブが違うという設定のせいか役者の降板が先に決まったのか不明だが、ジョセフ・キナマンからジョエル・キナマンからアンソニー・マッキーにバトンが渡っている。ストーリーとしてはシーズン1から30年後の世の中が舞台になっているが、スリーブがジョエル・キナマンだったころのストーリーがあまり出てこないためシーズン1の続きのストーリーだと言われても正直あんまりピンとこなかった。シーズン2のほうがオリジナルのタケシ・コヴァッチにフォーカスが当たるため、見る人によってはむしろシーズン1のほうが外伝的にすら感じてしまうかもしれない。また正直シーズン1と2を比べてしまうと設定の新鮮さもあってシーズン1のほうが衝撃があったように思える。基本死んでも生き返ってしまう設定なのであまり殺されたり、死んだりすることに衝撃がない。同時にスタックを破壊され、RD(リアルデス)された場合はもう生き返ることはできないが、やっぱりチップのようなものを破壊されて人が死んだと認識するのは現代人には難しい。そのためこの設定に慣れてくるとただただ命の重要性だけがぼやけたように思えてドラマのメリハリが弱かったように感じた。