【生き延びるため西に飛び続ける】「イントゥ・ザ・ナイト」
イントゥ・ザ・ナイト 2020年 製作:ベルギー 1話 35-40分 シーズン1:6話構成
原作・制作:ジェイソン・ジョージ
出演:ポーリーヌ・エチエンヌ、ロラン・カペリュート、ステファノ・カセッティ、マフメット・クルトゥス、バベティダ・サジオ、ヤン・ベイヴート、クサヴェリ・シュレンキエル、ヴァンサン・ロンデ、レジーナ・ビッキニナ、アルバ・ガイヤ・クラゲード・ベルージ、ナビル・マラット
ジャンル:SFTV番組、本が原作のTV番組・ドラマ、TVサスペンス、TVヒューマンドラマ
「イントゥ・ザ・ナイト」 あらすじ
軍人を名乗るテレンツィオ(ステファノ・カセッティ)は「太陽で人が死ぬ」と言い飛行機をハイジャック、日の出を避けるため機を西へと向かわせた。乗客、乗員とも銃で武装し高圧的なテレンツィオの話に半信半疑だったが、混乱する地上の様子が分かるにつれ彼の話を信じはじめる。そして様々な経歴、職業、人種の乗客、乗員を乗せた旅客機は生き延びるため西へと進路をとるのだった。
「イントゥ・ザ・ナイト」登場人物/キャスト
シルヴィ(ポーリーヌ・エチエンヌ)
元空軍パイロット
テレンツィオ(ステファノ・カセッティ)
銃を奪い、飛行機をハイジャックした軍関係者
マチュー(ロラン・カペリュート)
ハイジャックされた飛行機の副操縦士
ヤクブ(クサヴェリ・シュレンキエル)
メカニック
アヤズ(マフメット・クルトゥス)
ビジネスマン
リック(ヤン・ベイヴート)
警備会社勤務
ローラ(バベティダ・サジオ)
看護師
イネス(アルバ・ガイヤ・クラゲード・ベルージ)
インフルエンサー
「イントゥ・ザ・ナイト」ネタバレなし 感想
シーズン1は35-40分サイズの6話構成で古くは海外ドラマ「ロスト」のような偶然に飛行機に乗り合わせた見知らぬ乗客たちが未知の現象に巻き込まれるといった内容。「ロスト」のように謎の島に不時着することはなく、「イントゥ・ザ・ナイト」はただただ西へ飛び続けなければ生き残れないという前提のSFになっている。未知の事象の正体が少しずつ明かされつつ、各話一人ずつ乗客、乗員の素性がフィーチャーして描かれていくというよくある構成ではあるものの、彼らの機内での振る舞いと素性とのギャップがなかなか登場人物たちの興味を引いてくれる。また人の脅威となる事象も目新しく、そこから派生するトラブルも新鮮に感じるため6話の間物語のテンションがギュっと締まって感じるのだと思う。
この手のドラマは登場人物が多すぎてなかなかキャラが頭に入って来ないことが多いが、「イントゥ・ザ・ナイト」は伏線と展開が比較的シンプルであり、起きた一つ一つ問題を解決していってくれるため見ていてわかりやすい。ざっくりと言ってしまえば、”世界の終わり”系ドラマだけれど、同系の最近のドラマ(例えばNetflixでいうなら「RAIN」や「ソサエティ」)の中では頭一つ抜けているかな、という印象だ。
フランス語、ロシア語、英語、イタリア語など様々な言語が飛び交うため、ほとんどの人が字幕必須になってしまうのは難点ではあるものの、ずっと続く緊張感のおかげでついつい見続けてしまう。強いていうならどうせ1シーズンで終われる内容ではないのでせめて12話構成だったらよかったのに、と思う。
シーズン1はシーズン2前提で作られてはいるものの、現在の時点で更新は交渉中で更新が決まれば次シーズンは2022年ごろに配信になるのではないか、と言われている。