Netflixドラマ「ホーム・フォー・クリスマス」レビュー
ホーム・フォー・クリスマス ノルウェーのアラサー女子
原作・制作:ペール=オラフ・ソレンセン
出演:イーダ・エリーセ・ブロック, ガブリエレ・スザンヌ・ソルハイム・レイザン, デニス・ストーロイ, アネッテ・ホフ, フェリックス・サンドマン, ギタ・ナービュ, ヘーゲ・シュイエン, ビョルン・スカーゲスタ, マッツ・ショートゴート・ペテルセン
ジャンル:ラブコメドラマ、スカンジナビア/TV番組・ドラマ、TVコメディ
ホーム・フォー・クリスマス あらすじ
(C) 2019 Netflix Worldwide Entertainment. LLC
30歳独身、看護師のヨハンネ(イーダ・エリーセ・ブロック)は月に一度の家族との食事会の席で必ず双子の子供の隣に座らされていた。大人との会話から切り離されたその席は、数年彼氏がいないヨハンネの定位置になっていたが、ヨハンネは恋人がいないことの象徴のようなその席に座ることにうんざりしていた。そして食事会の最中、ヨハンネは咄嗟に「私彼氏がいるの」と嘘をついてしまう。家族は喜び、次のクリスマスディナーにはぜひ連れてくるように、と言う。そしてヨハンネは体裁を保ちたいがため、クリスマスディナーまでの24日で彼氏をみつけようと奮闘するのだった。
ホーム・フォー・クリスマス キャスト 出演者
ヨハンネ(イーダ・エリーセ・ブロック)
まだインスタを開設したばかりだからか、ノルウェー語で書かれているからなのか主人公のイーダ・エリーセ・ブロックのフォロワー数は5000人程度。
スタイン(マッツ・ショートゴート・ペテルセン)
ヨナス(フェリックス・サンドマン)
セバスチャン(アーサ・ハカラティ)
ホーム・フォー・クリスマス ネタバレなし感想あらすじ
(C) 2019 Netflix Worldwide Entertainment. LLC
ある程度の年齢の女性が家族のプレッシャーから異性との出会いに積極的になろうとし、紆余曲折…というよくありそうなストーリー。ベタめな設定からのスタートではあるもののIMDbのスコアが7.8となかなか高かったことから何かあるに違いないと視聴するとこれがまたよかった。終盤が特に良かったが、序盤のヨハンネが親友に背中を押されながらも出会いを求めて行動するテンプレ的なストーリーもノルウェーというあまりなじみのない国で展開されていくだけで意外に新鮮。またわかりやすく読みやすい展開を前振りにして、行動がふわふわしたヨハンネのキャラクターのおかげでおおかたの予想から少し外れた場所に着地するのが面白い。わかりやすい前振りに対して少しずつ良い方向に裏切ってくれるのは作品全体としても心掛けられているようで、それらを積み重ねた上のラストの展開が素晴らしい。そんなこのドラマの最大の見どころは主人公ヨハンネというキャラクターである。看護師として働く姿からも人の好さがにじみ出ているが、回がすすめば進むほどヨハンネがどんな人物なのかがわかってきて、最終回を迎えるころには彼女がいかに愛すべきキャラクターであるかが伝わるだろう。またクリスマス前という時期を描いているに過ぎないのだけれど、どことなくクリスマスっぽさを感じさせる展開も良い。シーズン1の最終回は好きな人と嫌いな人は分かれるかもしれないけれど僕にとっては完璧だった。最終回を見ながらラストシーンはこうあってほしいなという理想形で終わったということもあるが、良いドラマだったと思う。あらすじからは想像がつかないかもしれないけれど、泣けるストーリーだと思う。