Netflixドラマ「僕と生きる人生」レビュー
(C)2019 Netflix Worldwide Entertainment, LLC
僕と生きる人生 僕と”僕”が生きるというSFコメディ
原作・制作:ティモシー・グリーンバーグ
出演:ポール・ラッド, アシュリング・ビー, デスミン・ボルヘス, ゾーイ・チャオ, カレン・ピットマン
僕と生きる人生 あらすじ
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妻ケイト(アシュリング・ビー)との間になかなか子供もできず、夫婦仲も冷えていて、仕事もうまくいかないマイルズ(ポール・ラッド)は、自分よりも劣っていると思っていた同僚のダン(デスミン・ボルヘス)が突然会社のプレゼンで良い評価を得た秘密を教えてもらう。それはある怪しげなスパで施術を受けるということだった。1回5万ドルもする施術ではあるものの人生に行き詰っていたマイルズは意を決して施術を受けることにする。
僕と生きる人生 キャスト
マイルズ(ポール・ラッド)
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ケイト(アシュリング・ビー)
ダン(デスミン・ボルヘス)
プール(カレン・ピットマン)
TGIF pic.twitter.com/2SztWixAU4
— Karen Pittman (@thekarenpittman) June 21, 2019
僕と生きる人生 ネタバレなしレビュー
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邦題が日本のドラマ「僕の生きる道」のイメージが勝手に残っていて(若い人はないかもだけど)、プラス主演がNetflix映画「思いやりのススメ」で泣き映画をやっていたポール・ラッドということもあっててっきりヒューマンドラマかと思って見始めたが、ヒューマンドラマには違いないけれど”もしも自分のクローンがいたら?”というSFコメディだった。邦題は「(僕が)僕と生きる人生」という意味なんだろう。
藤子F不二雄作品によくあったような設定だがSF部分は人間のクローンが作れるという部分だけで、自分よりも優れたクローンが現れた時、現実的にどんな問題が起きるかという部分にフォーカスを当てたストーリーになっている。僕は他にも「自分のクローンが存在する」という設定を使った物語はいくつか見たことがあるが、クローンの性格によってかなりドラマが変わってくるため、「クローンもの」とは言えるものの、その他の「クローンもの」とはまた違った面白さがあったと思う。SF色が少ないことも手伝って、クローンもまた一人の人間という立ち位置で話が進んでいくのでどちらかというとヒューマンドラマ色が強い。ただ、普通のヒューマンドラマには無い”クローンという性質の人間が”いることで、クローンとオリジナル、そして彼らの周りの人たちとの間で巻き起こる事件がなかなか新しい角度から描かれている。また本人とクローンのドラマが交互に描かれる構成になっていて物語の舞台裏が見えるのも楽しい。全8エピソードの30分番組のためサラっと見れるのも良くなかなか面白かったと思う。