名作小説が名作ドラマに「アンという名の少女」
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「アンという名の少女」シーズン2
2018年7月6日に全10話構成のシーズン2が配信された。シーズン1がかなり中途半端なところで終わっていたのに1年以上待たされるとは思わなかったが、結構その続きが気になっていたので待ってましたといったところ。あんまり時間がたつとシーズン1時で14歳だったアン役のエイミーベス・マクナルティやその友達役も一回り大きくなっているが、「アンという名の少女」はアンがカスバート家に来た14歳から19歳を描く物語ということで彼女の成長も見込んでの1年越しのシーズン2なのかもしれない。
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「アンという名の少女 シーズン2」は前作よりも現代っぽいテーマ
(C)2017 NORTHWOOD ANNE INC.
シーズン1から続いて原作に現代的解釈を加えた内容になっているのだとは思うけれど、そのために登場人物を増やされているんじゃないだろうかと思うほどテーマが現代的。シーズン1にはクラスでカメラに映らなかった子もシーズン2にひょっこり出てきていたりする。
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アンという名の少女 シーズン2 ネタバレなしレビュー
(C)2017 NORTHWOOD ANNE INC.
シーズン1のストーリーは随分尻切れだったがそれでも面白いと感じたのはアンに出てくる登場人物が魅力的だからだったのだろうと改めて思わされたシーズン2だった。厳しくアンを躾けるべきと思いながらベタベタにツンデレお婆ちゃんのマレラ、好好爺丸出しのマシューもアンのことが大好きで仕方がないのが見て取れる。そして見た目や時にウザい振る舞いからは想像がつかないほど深いトラウマを抱えているアン。仲の良い友達、意地悪な友達、村の人々もどこかみんな素朴でかわいらしい。全体として芝居のレベルが高いく登場人物も多いのに誰が誰だかわからないなんてことが少なかったように思えた。キャラが立っている登場人物がかなり多かったように思える。そしてそんな素敵な登場人物たちのドラマをカナダの広大な自然が美しく彩る。
数十時間も続くドラマがなぜ見るに堪えるかは、いかにキャラクターの魅力を見せ続けるかが大きなファクターになっていると個人的には思う。もちちろんストーリーも大事だが、面白いストーリーだけでは長いドラマ、ヒット作はきっと成立しない。魅力的なキャラクターが必ず必要になってくるのだ。そういう意味で言えば、「アンという名の少女」はリメイクでありながら名作ドラマに成り得るポテンシャルは既に十分にあると思う。
またアンが心のままに感じ学んだ言葉が時に大人の心にすっと入り込んでくるのも原作が世界的名作であることならではの魅力だろう。このドラマはぜひ原作分のストーリーを完走してもらいたい。