本格ミステリー+α【ドラゴンタトゥーの女】
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スティーグ・ラーソンの推理小説『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』のハリウッド映画版
「ドラゴンタトゥーの女」 2011年 アメリカ
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:スティーヴン・ザイリアン
原作:スティーグ・ラーソン
製作:ソロン・スターモス、オーレ・センドベリ、スコット・ルーディン、セアン・チャフィン
出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、ステラン・スカルスガルド、スティーヴン・バーコフ、
ロビン・ライト、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニゲン、ジョエリー・リチャードソン
あらすじ wikiより
記者ミカエルは闇の大物実業家の武器密売をスクープし、名誉毀損で訴えられ裁判で敗訴し全財産を失う。失意のミカエルに、別の大物実業家から電話がかかってくる。一族の謎を解明して欲しいとの依頼で、見返りに裁判判決を逆転させるような証拠を渡すという。謎とは、40年前に行方不明になった16歳の少女のことであり、一族の誰かに殺されたという。依頼を引き受けたミカエルは、猟奇連続殺人に関わる一族の秘密を知ることになる。ミカエルは、彼に興味を持ったドラゴンの刺青をしたフリーの天才女ハッカーであるリスベットとともに捜査を進め、すべての謎と事件を解決していく。
全世界で40カ国以上で翻訳、「ダ・ヴィンチ・コード」を超えのミステリー小説
スティーグ・ラーソンの推理小説『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』は今世紀最大のミステリーと絶賛され、2100万部を売り上げて社会現象になるほど話題だったらしい。原作は読んでませんが売れただけあって脚本はかなり王道な骨太のミステリーになっています。逆に言えば型にハマりすぎている感はありますが、そのうえで十分魅せる演出にリズベットというキャラクターも合わさって王道の中に新鮮さも感じられると思います(とは言えもう6年前の作品ですが)
ミカエルとリズベットは開始一時間以上出会わない
前半ミカエルとリズベットは全く出会わない。リズベットだけ調査対象のミカエルを知っていたという状態でそれぞれのストーリーが進んでいき、ある時二人は出会い、事件解決に協力しあうことになる。デヴィッド・フィンチャー版「ドラゴンタトゥーの女」が面白いのは、一つのミステリー作品と、不幸な天才ハッカーのストーリーという異なる二つの物語が交差するように描いたことにあると思う。このおかげで王道ミステリーも、ちょっと奇抜な天才少女のストーリーも視聴者にとって目新しく映るのではないかと思う。ミステリー好きにもそうじゃない人にもおすすめの映画です。
エグいシーンは多い
モザイクがかかるベッドシーンやいろいろ性的に衝撃的なシーンは多い。特に序盤のリズベットのシーンはエグい(※注 見てて本当にイラつきました)そのシーンの原作とは違うリズベットの振る舞いはリズベット演じるルーニー・マーラが考えた演技らしい。デヴィッド・フィンチャー版「ドラゴンタトゥーの女」成功はルーニーの演技力にもあるのは間違いがない。また彼女のピアスは乳首のものも含めてすべて本物だそう。ルーニーは乳首のピアスは二度と開けたくないので、続編が来る可能性を考えて乳首のピアス穴は塞いでいないそうです。
奇抜なリズベットが段々かわいく見えてくるかも
あまり感情の起伏が見えないリズベットだがミカエルと行動を共にするなかで少しずつ変化が見えるようになってくる。奇抜な見た目は変わらないし大きな変化はないけれどその微妙な変化を見つけるととてもかわいらしいキャラクターであることが分かってくる。奇抜な見た目のせいでわかりにくいですがそもそもルーニー・マーラはすごくかわいいですから。
ドラゴンタトゥーの女 挿入曲
OP曲はナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーとヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oによるレッド・ツェッペリンの「移民の歌」のカバー。
どこかで聞いたことあるなぁ、と思ったらカバーだったんですね。原曲の時点でかっこいいです。
クラブのシーン
ミカエルがピンチの時になぜかかってた曲
エンドロールの曲