【最終回は蛇足か】「sense8」S2打ち切り理由を考えてみた
(C)2017 Reliance Entertainment Productions 2 Ltd.
ネットフリックスを代表するSFドラマ「sense 8」シーズン2でまさかの打ち切り
「Sense 8」 センスエイト シーズン2 2017年 ネットフリックスオリジナルドラマ
原作・制作:リリー・ウォシャウスキー、ラナ・ウォシャウスキー、J・マイケル・ストランジスキー
出演:タペンス・ミドルトン、ブライアン・J・スミス、ぺ・ドゥナ、マックス・リーメンルト、
ナヴィーン・アンドリュース、ダリル・ハンナ、フリーマ・アジェマン、テレンス・マン、
アダム・シャピロ、マックス・マウフ、アルフォンソ・ヘレラ、エレンディラ・イバラ
ジェイミー・クレイトン、ティナ・デサイ、ミゲル・アンヘル・シルベストレ、
トビー・オンウミア、トビー・オンウメール
2017年になって「打ち切り強化」を方針として打ち出したネットフリックスがその戦力外通告をまさかの「sense 8」に突きつけた。それよりもまず先に切るものあるだろ!「アイアン・フィスト」とか!と思うも、採算が合わないと言われるのグゥの音もでない。だが、なぜ採算が合わなかったのだろうか。基本このブログではあらすじ以上の内容(設定等を含む)を書かないというルールで書いているが今回は「sense 8」の設定等についても少し触れながら、なんで面白いのに打ち切りになってしまうのか、またもし見てないならここさえ乗り越えればきっと面白くなるんじゃないか?というポイントを書いてみようと思う。
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「Sense8」は決してつまらなかったわけではない
世界8か国のロケで製作費が莫大になってしまった割に再生を稼げなかった、という説がやはり一番有力ではないかと言われている。センス8のシーズン1は8人分の登場人物を説明する必要があったため、どうしても間延びした回があったように思われたけれど、後半に向かうにつれてどんどん物語はテンションを上げていった。シーズン2では気づくと一話終わっている!と驚くらい引き込まれるストーリー性とテンションを保ちながら進んでいくが、やはり登場人物が8人もいるとなかなかジェットコースター展開続きというわけにはいかない。それでもシーズン2は間延びも少なく物語もどんどん核心に近づいていくのがかなりハラハラさせられた。主人公たちとBPOと呼ばれる主人公と相対する組織との化かし合いもかなりテンポよく進んでとても面白かったと思う。
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「Sense 8」はシーズン1をもう少し頑張る必要があったのかも
設定上序盤に8人分の設定を見せなければいけない割には退屈しなかったように思うが、それでもシーズン1の序盤は魅力に欠けていたのは事実。加えてゲイのラブシーンがゴリゴリ出てくるためと苦手な視聴者は離れてしまったんじゃないか、と思う。正直僕もヒゲモジャマッチョのリトたちのラブシーンはキツいなぁ、とはじめは思っていたのが正直なところだ。ただ、やっぱり何事も慣れである。シーズン2にもなればなんとも思わないどころか、例えば普通のキスシーンとして見ている自分に気づいた。社会にLGBTに対する理解を啓蒙する意味ではとてもうまい方法だったとも思う。魅力的なストーリーの中に違和感なくLGBTがテーマ性として含まれているというのはLGBTの市民権向上に役立ったのではないだろうか。ただ、まだそこまで時代がついていけなかったのかもしれないが、完全にムーブメントの一端としての役割は担ったはずだ。
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