Netflix「私の”初めて”日記」レビュー
「私の”初めて”日記」シーズン1 全10話 22~30分
原作・制作:ミンディ・カリング、ラング・フィッシャー
出演:マイトレイ・ラマクリシュナン、プールナ・ジャガナサン、リチャ・ムールジャニ、ジャレン・ルイソン、ダレン・バーネット、ジョン・マッケンロー、ラモナ・ヤン、リー・ロドリゲス、センディスル・ラママーシー、アダム・シャピロ、ニーシー・ナッシュ、ココア・ブラウン、リリー・D・ムーア、エディー・リウ
「私の”初めて”日記」あらすじ
両親がインド人のアメリカ人デビー父はデビーの音楽の発表会の日に心臓発作で倒れそのまま亡くなり、そのショックでデビーは3か月歩けなくなる。だが、ある日イケメンを見たいがために車いすから背を伸ばすと自然と立つこことが出来、再び歩けるように。もともとイケていなかったデビーだが、高校2年からは歩いて登校し、イケてる彼氏と付き合うことを目標にする。そして学校一の人気者、パクストンに勇気を出して声をかけるが…。
「私の”初めて”日記」登場人物/キャスト
デビー(マイトレイ・ラマクリシュナン)
ナリニ(プールナ・ジャガナサン)
カマラ(リチャ・ムールジャニ)
パクストン(ダレン・バーネット)
ベン(ジャレン・ルイソン)
ファヴィオラ(リー・ロドリゲス)
エレノア(ラモナ・ヤン)
「私の”初めて”日記」ネタバレなし 感想
(C)2020 Universal Television LLC
頭は良いけれどイケてるとは言い難いインド系女子デビーの青春ストーリー。デビーは1話目以前に自身の音楽発表会の最中父を心臓発作で失っている。良くも悪くもその現実を受け入れようとはしないデビーの性格のせいもあり、視聴者としても「父親を亡くした女の子」だったということを中盤くらいまで忘れてしまうだろう。結果としては、オタク系女子の青春もの+インド系アメリカ人ドラマという色合いが強く、特に生粋のインド人であるデビーの母をはじめとする親類と、生まれも育ちもアメリカの”インド系アメリカ人”デビーとの文化のギャップがメインになっているドラマだと言えると思う。特に大きなギャップといえば、インドという国では現代においても8割の親が子供の結婚相手を決めるという風習があるということ。そのため、生粋のインド人の両親を持つデビーには結婚前に彼氏を作ることなど言語道断のはずなのだけど、全く意に介しておらず、かつ特にモテるわけでもないので、結果としては親の言いつけを守っているという状態にある。そんな現状をどうにかしたい、というところから物語は始まっているがそうそうスグに変われるはずもなく…、というのはその他オタク系ドラマと同様だ。
インド系アメリカ人の生活やギャップなどが面白いがストーリーとして大きな山も谷もない。最後までなんとなく見れたものの、めちゃめちゃ面白かったというわけでもない。感覚としては昔見たドラマの再放送をなんとなく見ていたらついつい最終回まで見てしまったという感じ。よく言えば安定感があると言えるが、設定やストーリーとして目新しいのはインド文化くらいでおそらく他の要素はどこかで見たことがあるようなものが多かったからではないか、と思う。ナレーションにテニスプレイヤーのマッケンローを起用するノリは良かったと思うけれど。