【シーズン2>シーズン1?】The sinner -隠された秘密-
(C)2017 Universal Cable Productions LLC
- 1. 短めサスペンスドラマ 「The sinner -隠された秘密-コーラ」
- 2. 「The sinner -隠された秘密- コーラ」 あらすじ
- 3. 「The sinner -隠された秘密- コーラ」 一話目の衝撃
- 4. 「The sinner -隠された秘密- コーラ」コーラの実家がヤバイ
- 5. 「The sinner -隠された秘密- コーラ」 病気の妹
- 6. 「The sinner -隠された秘密- コーラ」は小説原作ドラマ
- 7. 「Sinner -隠された秘密- コーラ」 ネタバレなし 感想
- 8. 「Sinner -隠された秘密-」シーズン2更新決定
- 9. 「Sinner」-隠された秘密-ジュリアン (シーズン2) あらすじ
- 10. 「Sinner」-隠された秘密-ジュリアン (シーズン2) ネタバレなし 感想
短めサスペンスドラマ 「The sinner -隠された秘密-コーラ」
原作・制作:デレク・シモンズ
出演:ジェシカ・ビール、ブル・プルマン、クリストファー・アボット、アビー・ミラー、ドーン・ノーウッド
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「The sinner -隠された秘密- コーラ」 あらすじ
コーラは敬虔なカトリックの家に生まれ、生まれつき重い病気の妹がいて、現在では結婚して一児の母。彼女の視点から見た日常は、過干渉気味の夫の両親や育児の疲れで少し息苦しそうに見える。でも最高に幸せではないにしろ、結婚生活ってこんなものなのかもしれないと思える程度の毎日。そんなある日の休日、友人夫妻と湖畔で過ごす中でコーラは突然目の前の見ず知らずの男性をナイフでめった刺しにして殺してしまう。凶器は子供のために果物の皮をむいていた果物ナイフ。夫もコーラ当人自身すら何が起こったのか、何をしてしまったのか、よくわからない。衝動的な殺人。だが、その動機は?どうして彼女は衝動的に男性を殺してしまったのか?彼女にすらわからないその衝動の引き金の手がかりを、刑事ハリーは彼女の過去の出来事に求めていく。
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「The sinner -隠された秘密- コーラ」 一話目の衝撃
例えば、自分の妻が、例えば自分自身が自分でも理解できない行動を衝動的に取ってしまうとしたら?一話目はそんな恐ろしい”もし”で始まる。こんなことが自分の身に起きたら、家族がこんな行動をとったら、という「新聞ではたまに見かけるがまさか自分には起きないだろう」と思うような事件が当時者の視点で衝撃的に描かれている。一見普通の主婦が起こす凶悪事件というものも世の中ではたまに起きるが、まさにその事件を目撃するようなそんな衝撃の第一話目は必見。
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「The sinner -隠された秘密- コーラ」コーラの実家がヤバイ
ちょっと頭おかしいんじゃないかと思うくらい熱心なカトリック教徒のコーラの母はコーラにいちいち厳しい(精神的な意味では厳しいという度を越している)。これはカトリックというか宗教がどうこうというより、一見まともに見えるが、実はヤバイ母親ということなんだろう。正直管理人も親が他の家に比べて若干様子がおかしいと思って育ったタイプなので、この母親のヤバさが妙に恐ろしく感じた。普通の家庭とは一体なんだろうか。そもそも”普通”なんてものはどこにも存在しないかもしれないが、親がどこかおかしいとしてもなかなか子供がそれを”おかしい”と否定することはなかなかできない。子供は法に触れない家庭のおかしさからは逃れられない…そんな経験がある人が多いか少ないかわからないが、少なくともその恐怖は伝わるかもしれない。
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「The sinner -隠された秘密- コーラ」 病気の妹
生まれながらにして重い病気を患うコーラの妹フィービー。コーラはフィービーを大事に思うも、ほとんど寝たきりのフィービーの介護によって彼女の青春時代は邪魔されてしまう。生まれながらにして天秤にかけられる「家族」と「自分の人生」。家族は大事だけれど、家族をサポートするためだけに生まれてきたわけじゃない…。大事に思うと同時に自分の人生の足かせになってしまう家族との板挟み。こういった家族のしがらみが「The sinner」では頻繁に描かれる。
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「The sinner -隠された秘密- コーラ」は小説原作ドラマ
「The sinner」は「ケルンのアガサ・クリスティー」とも呼ばれるドイツ人の人気推理作家ペトラ・ハメスファールによる同名のベストセラーを原作とするドラマ。小説原作にありがちな設定等の変更はあるようだ(原作は未読)ネタバレなしに簡単に言ってしまえば、設定が原作に忠実であったらさらに重いストーリーになっていたに違いない。管理人的にはどうせ重いならとことん重くしてもらったらよかったのにとも思うけれど、原作はもっとセックス描写が多いだとか、Netflix制作とは言え、確かに控えめで描かざるを得なかったもの想像がつく。原作のレビューなんかを見ていると小説版も気になってくる。
「Sinner -隠された秘密- コーラ」 ネタバレなし 感想
全8話という短めサイズのサスペンスなので見やすい。ただラストまで見ると「あのくだり必要だったか?」という脱線がちょいちょいある。本筋だけをタイトにまとめたなら2話ぐらい削れていたんじゃないだろうか、とも思うも、その本筋とは関係のなさそうな部分がなんの役も立っていないかと言われるとそうとも言い切れないような…例えば刑事ハリーのプライベートの話は恐らく彼がコーラの捜査に熱心になる個人的な理由として描かれていたようにも見える。ただ僕にはいまいち伝わっては来なかった。原作からの変更があるらしいので、よくわからない部分は小説を読めば氷解するのかもしれない。面白さだけで言ってしまうと1話目がピークかもしれないけど、最初に大きな出来事をが起こって、終始その事件について掘っていくというようなストーリー構成の「The sinner」のようなドラマは尻すぼみになりがちだが、ラストはちゃんと盛り上げてくれる。また恐らくシーズン1で完結しているであろう潔さはおすすめポイントである。
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「Sinner -隠された秘密-」シーズン2更新決定
シーズン1でほぼコーラの物語は完結していたのでシーズン2はないと勝手に思っていたのだけれど、シーズン2の制作が発表された。刑事ハリー・アンブローズは続投するということで同じ世界観の中でのアンソロジーシリーズになるそうだ。
「ジェシカ、デレク、そしてそのチームは『The Sinner』のシーズン1で魅惑的で説得力のある世界を作り出しました。私たちは彼らが作り上げたシリーズを誇りに思っています。また、新しい謎とともにビル・プルマン演じるハリー・アンブローズ刑事の新たな物語を発表できることに興奮しています」
共同社長のドーン・オルムステッドとジョージ・チークスがコメントしているように刑事ハリーが軸になるのだろうと思われる。シーズン1でシーズン2への前フリはほとんどなく制作的にも完結させていたように見えただけに、シーズン2がどうなるのか全く未知数。下手に成功してしまったので続編を望まれたのだろうけれど、コーラが主人公じゃなければもはやスピンオフでは…と思わなくはない。とは言えなかなか「Sinner」は衝撃的なストーリーだっただけにシーズン2がどうなるのか楽しみではある。
「Sinner」-隠された秘密-ジュリアン (シーズン2) あらすじ
(C)2018 Universal Cable Productions LLC.
アナウンス通り今回はシーズン1で事件の捜査に大きく関わっていた刑事ハリー・アンブローズ(ビル・プルマン)が担当する全く別の事件を描く。シーズン2では13歳のジュリアン(エリシャ・ヘニグ)が殺人事件を起こし、コーラの事件を担当していたハリーが、地元の刑事ヘザー(ナタリー・ポール)にから協力の要請を受ける。事件が起こった街ケラーはハリー・アンブローズ刑事が生まれ育った土地だということもあり捜査に協力し、なぜまだ幼い少年が殺人を犯すに至ったかと追っていく。ジュリアンは保護者を名乗るヴィラ(キャリー・クーン)が表れた途端証言を翻したり、ジュリアンはその地方で有名なカルト団体で育っているなど、さまざまな謎と疑わしい点が浮かび上がっていく。
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「Sinner」-隠された秘密-ジュリアン (シーズン2) ネタバレなし 感想
(C)2018 Universal Cable Productions LLC.
前作同様初回にかなり力が入っているが、今回は衝撃よりもサスペンスに寄った作りになっていてなかなかうまくできている。シーズン2はシーズン1とは全く別の事件でコーラ・タナッティも出てこない。だからわざわざ「Sinner」の名前でやる必要もないかのように思えるが、敢えて「Sinner」の名前でやるのも2シーズンを見た後だとわかる。二つの話の共通点は間違いなく、普通に捜査していたらただの殺人事件で終わっていた話を、異常にねちっこく執念深いハリー・アンブローズ刑事が捜査に入ることで、あっさり片付きそうだった事件に別の側面が見えてくるという部分にある。簡単に言ってしまえばハリー・アンブローズがいなければ真相を暴くことができなかっただろう事件を描くのが「Sinner」なのかもしれない。今シーズンも刑事魂と若干ねじ曲がったハリー・アンブローズの性格が物語を大きく動かしていく。そんな若干病んでる彼の気づきのおかげで次々に事件にまつわる謎が見えてくるが、その謎一つ一つにうまくフォーカスがあたるよう演出されていて視聴者もハリー達と同様に右往左往することになるだろう。物語としては地味目ではあるものの、視聴者の意識をどこに当てるかという部分をかなり計算された書かれた脚本と演出になっているため一度ハマってしまえば飽きることなく見れてしまうと思う。強いてケチをつけるならよくよく考えると少々雑な部分もあるのは残念なところだが、全て見終わった後に一話目をもう一度見たくなるのは僕だけではないだろう。今回のシーズンもシーズン2単独で事件が完結しており見やすいのも良いところだ。