なぜかシーズン2で打ち切り「American vandal アメリカを荒らす者たち」
(C)MMXVII CBS STUDIOS INC
原作・制作:トニー・ヤセンダ, ダン・ペロー
出演:タイラー・アルヴァレス, グリフィン・グラック, ジミー・タトロ, カミール・ハイド, ルー・ウィルソン, エドゥアルド・フランコ, ジェシカ・フアレス, カミール・ラムジー, カラム・ワーシー, G・ハネリウス, カーリー・ローゼンバーグ, トラヴィス・トープ
「ハノーバー高校落書き事件簿」だったり、「アメリカンヴァンダル」だったり、「アメリカを荒らすものたち」だったりタイトルの訳がブレっぶれのドラマ原題:「American Vandal」のシーズン2が2018年9月14日からの放送される。公開された予告編がびっくりするほど衝撃だった。
注意:食事中の方は見ないほうがいいです。
アメリカを荒らす者たち American Vandal season 2 あらすじ
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ある日、セントバーナディン高校から911(日本で言う119番)に一本の電話があった。
「みんな…ウンチしてるんです!」
その日セントバーナディン高校で集団食中毒が起こったのだった。原因はランチの汚染。動画には多くの生徒たちがトイレを捜して駆けずり回る姿が映し出されている。
「多くの友達がウンチを漏らしてたわ」
「誰もかれもがウンチする場所をさがしてた」
「20年間でみた最悪の事件だ」
そしてセントバーナディン高校の一人から「American Vandal」 というドキュメンタリー動画を作り、ハノーバー高校落書き事件の真相を追ったピーター・マルドナード(タイラー・アルバレジ)とサム・エクランド(グリフィン・グラック)に連絡がある。
「アメリカを荒らすもの(American Vandal)がいる。そいつの名前はThe Turd Burglar(タード・バーグラー)」
タード・バーグラーはセントバーナディン高校の食中毒騒動の動画をネット上で公開したり、事件についてSNSに動画を投稿しウンチを漏らしている人物をタグ付けしている匿名の人物。ピーターたちは食中毒事件の主犯と思われるタード・バグラーが誰なのか探し、事件の真相を追及してほしいと頼まれるのであった。
American Vandal シーズン2 食事中はやめておこう
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モキュメンタリーという架空の事件をドキュメンタリー形式で追うというドラマの形は前作「American Vandal ハノーバー高校落書き事件簿」と同様。フィクションであるとわかっているのに、iPhoneで撮られたような動画などブラウンアウト(集団食中毒の日のこと)の映像などは結構キツい。今回の犯人はウンチをテーマにしているのもあって犯行には必ずウンチが付きまとう。聞いたことない回数のウンチという言葉が画面から飛び出してくるのは言うまでもないが、それよりもビジュアルがキツイ。場面によっては本物を使っているんじゃないかと思うくらいリアルなものが出てくるので、このドラマをご飯を食べながら見れる人は新たな性の嗜好の扉が明けられる人か、もしくはその扉がもう開けっ放しになっている人なのかもしれない。このくだらない部分のリアリティを無駄に突き詰めるところは「ハーノーバー高校落書き事件簿」系譜を強く感じる。起こりそうで起こらない事件、起こったとしてもドキュメンタリーにはならないテーマ選びは本当に徹底されていて空いた口がふさがらない。くだらなさは前回を十分に超えていると思う。
American Vandal シーズン2 ネタバレなし感想
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American Vandal シーズン2で打ち切り
個人的にはシーズン1のほうが面白かったとは思ったものの、シーズン2が決してつまらなかったとは思わないし、Rotten Tomatoes やIMdbでの評価もむしろ良いのにNetflixは早々に打ち切りを決定。理由については特に言及されてはいないようだが、製作のCBS TVには続編の制作オファーが来ているということなので条件的に折り合わなかったということなのかもしれない。Netflixで続編を見ることはできないだろうが続編にあたる何かは製作され、Netflix以外の動画サービスで配信される見通しだ。