「アグレッシブ烈子」シーズン3更新決定
アグレッシブ烈子 シーズン2
アグレッシブ烈子 シーズン2 ネタバレなし感想
ストレスをためてキレて叫ぶという烈子のようなわかりやすい癖を持つキャラがメインのアニメはワンパターンになりがちだけど、「アグレッシブ烈子」はちゃんとパターンを変えてきていて楽しい。毎回ながら現代における社会人生活をほんわかとした絵柄で描きながら、鋭い皮肉をきかせた内容になっている。シーズン2ではAI開発のIT企業社長が出てくることで、AIが伸びていくであろうこれからの先の人間の働き方、生き方についてなど意外にマジメなテーマがのっかっていて、主張も意見も大して無い烈子が色々な考え方に振り回されていくのを見ていると色々考えさせられる。出オチのようなデスメタル設定も無個性で流されがちな烈子にも”意見や想いがないわけではない”という表現になっていてとても好きだ。一話15分が10話分で2時間半ちょっとの映画くらいの感覚で見れる尺も良い。現代に生きる社会人ならきっとどこか共感できるだろう大人向けの良いアニメ。ストーリー的にもシーズン2から見始めても問題ないと思う。
アグレッシブ烈子 シーズン3 ネタバレなし感想
シーズン3ではひょんなことから借金を背負い、地下アイドルOTMガールズの経理部長として副業を始めることになってしまった烈子が借金を返すため働きながらOTMガールズを応援していく…というあらすじになっていて、シーズン1、2とは変わり会社外でのドラマがメインになっている。今回も今まで同様に現代社会の様々な事柄に翻弄されながら頑張って生きていくという烈子を軸にした人間ドラマがゆるキャラ的なビジュアルの絵柄でオブラートに包みつつ展開される。時に芯を食ったようなセリフが飛び出したりとかなり大人向けの内容になっており、もはや子供が見てもこのアニメの面白さは半分くらいわからないのではないかとすら思う。最早、日々の不条理にキレてデス声で叫ぶという展開一辺倒のアニメの範疇をいい意味で超えている。個人的に今ではネトフリに入ったばかりの人にまず勧めてみたいアニメでもある。初めて見る人はビジュアルから受ける印象とはいい意味で違った作品であることを知るだろう。