【イカれたクライマーたち】VALLEY UPRISING
ヨセミテ国立公園の絶壁を登ったクライマー達の歴史
「Valley Uprising」 2014年 ドキュメンタリー映画
監督:ピーター・モーティマー、ニック・ローゼン
出演:ピーター・サースガード
ざっくりあらすじ
登山から派生したロッククライミングを反抗期の若者がスポーツへと昇華させ、ヨセミテにたどりついた。そしてクライマーの聖地となっていくヨセミテ国立公園を1955年からインタビューと当時の映像と共に振り返っていく。
正当化できない点が魅力なんだ
インタビューで出てきた言葉がこれだ。「役に立たないことだからね」と。
Golden age(1955~1970)仕事もせずにキャンプ4で生活
キャンプ4と呼ばれるキャンプサイトで金を稼がず、ただひたすらの絶壁を登るためだけに生活していた初期のクライマーたち。
ロイヤル・ロビンス vs ワーレン・ハーディング
ハーフドームと呼ばれる岩壁を初登したロイヤル・ロビンスに挑むため、より巨大な絶壁エルキャピタンに挑むワーレン・ハーディング。エルキャピタンはエンパイアステートビルディングの約3倍とのことなので1000mの絶壁に挑んたことになる。正直冗談にしか聞こえない。
1973~1980年 ザ・ストーンマスターズ
60年代にロビンスやハーディングの弟子だったジム・ブリットウェルがヨセミテのクライマーたち(ザ・ストーンマスターズ)のリーダーとなる。メンバーはジョン・バーチャー、ジョン・ロング、リン・ヒル、マイク・グラハム、リック・チャスナー、そしてロン・コーク。グループに入るにはただ登って実力を認められる以外にない。
1990年代半ば~現在 ストーンモンキーズ
観光地として規制が厳しくなり、7日の滞在しかできなくなったヨセミテ国立公園だが、新世代のクライマーが集まりストーンモンキーズを名乗り現在に至る。
とにかくイカれてる
いくらクライミング技術が進歩したとは言え1000mもある絶壁をチョークバックのみで登ろうと思うのがもうイカれてる。だがイカれているから魅力があるのだ。また最近では登った後、ベースジャンプと呼ばれる自由落下の後パラシュートを開いて地上に戻るという方法が好まれるという。法律で禁止されてはいるが見ている分にはとても面白い。
クライマーはもちろん、やったことない人でも十分面白いドキュメンタリー映画
こんな怖いこと絶対できる気はしませんが色んな文化、そしてそこには歴史があるもんです。危険がなく、法律で禁止されていないベースジャンプならしてみたいなぁ、と少し思った。スカイダイビング挑戦してみようかな。