【裏話がむしろ本筋】運命じゃない人

おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆(7点)
映画・運命じゃない人 タイトル(C)2004 PFFパートナーズ=ぴあ/TBS/TOKYO FM/日活/IMAGICA

ドラマの裏にあるドラマを群像劇で描く映画

「運命じゃない人」 2005年 日本
監督・脚本:内田けんじ
脚本:内田けんじ
出演者:中村靖日、霧島れいか、山中聡、山下規介、板谷由夏

Netflix(ネットフリックス)で視聴する

 

 

ざっくりあらすじ

結婚前提でマンションを購入した途端、行方知れずになってしまった前の彼女・あゆみを忘れられない宮田武のために親友で私立探偵の神田がレストランで桑田真紀をナンパする。宮田は神田の行動に困惑しつつ、真紀に興味をもちはじめる。一方そんなお人よしの宮田の知らないところでは様々なドラマが展開しているのだった。
神田にナンパされる真紀(C)2004 PFFパートナーズ=ぴあ/TBS/TOKYO FM/日活/IMAGICA

 

絵は少し安っぽいが、よくできたストーリー

PFFスカラシップ作品のためか少し安っぽいが、脚本と構成は素晴らしい。登場人物一人一人の視点で宮田武にまつわる”とある一日”を描いていく。
レストランに取り残された宮田と真紀(C)2004 PFFパートナーズ=ぴあ/TBS/TOKYO FM/日活/IMAGICA

 

 

様々な事柄が実は裏で繋がっている

宮田の視点からみたストーリーは真紀とのラブコメ。だがほかの登場人物は同じ時間を全く別のストーリーの中で生きている。一人の視点から見てなんの意味もないような事柄がの他の誰かの視点になると違った意味を持っていたりする。
自転車に二人乗りする真紀と宮田(C)2004 PFFパートナーズ=ぴあ/TBS/TOKYO FM/日活/IMAGICA

 

 

自分だけが知らない、ということ

きっと世の中には自分だけが知らない、「あいつには内緒で」と秘密にされていることや、ただ単に偶然知ることなくに過ぎ去っていく事柄がたくさんあって、自分の見える世界の中だけを人は生きていく。もし自分が知らずに過ごしてきた重大な事柄を覗けたら…と思うと興味はあるけど正直ぞっとしない。でもやっぱり興味はある、そんな不思議な好奇心を満たしてくれる映画。
神田の事務所に来たあゆみ(C)2004 PFFパートナーズ=ぴあ/TBS/TOKYO FM/日活/IMAGICA

 

 

伏線をちゃんと認識できればできるほどこの映画は光る

時間軸を把握するのが少し難しいかもしれないけれど、本当に様々な伏線が張り巡らされていて細かすぎて伝わらない部分もあるかもしれない。でも気づくことができれば後半に向けてパズルのピースがどんどん埋まっていく爽快感すら感じられるはず。
真紀と宮田の同僚が玄関先で待つ(C)2004 PFFパートナーズ=ぴあ/TBS/TOKYO FM/日活/IMAGICA