【前日譚】ブラックサマー Zネーション外伝
(C)2019 The Global Asylum Inc.
ブラック・サマー Zネーション外伝
原作・製作:カール・シェイファー, ジョン・ハイアムズ
出演:ジェイミー・キング, ジャスティン・チュー・キャリー, クリスティーン・リー, サル・ベレス・Jr, ケルシー・フラワー, エリカ・ハウ, エドソン・モラレス, グウィニス・ウォルシュ, スタッフォード・ペリー, ムスタファ・アラブシ
ブラック・サマー Zネーション外伝 あらすじ
(C)2019 The Global Asylum Inc.
ゾンビが猛威を振るい始める中、ローズは家族とはぐれ、ライアンは行く当てもなく逃げ惑う。誰もが生き残ろうと必死にもがく中、カオスが町を包み込む。そして人々は軍によって避難所となっているはずの競技場へと向かうのだった。
ブラックサマー 登場人物
ローズ(ジェイミー・キング)
スピアーズ(ジャスティン・チュー・キャリー)
ウィリアム(サル・ベレス・Jr)
カルメン(エリカ・ハウ)
ブラック・サマー Zネーション外伝 ネタバレなし 感想
(C)2019 The Global Asylum Inc.
Zネーションの前日譚である本作はゾンビパニックドラマ。最近ではおなじみの走るタイプのゾンビが人間を襲う世界で群像劇的に複数の登場人物を描いていく。僕はZネーションを見ていないのでそっちで世界観の説明をしているのか、あんまり説明をしない演出が定例なのかはわからないが、ほとんどどういう状況なのか説明がない。わかるのはある程度ゾンビというものが蔓延していて、人々がそれを危険なことだと知っている、ということくらい。ただただみんな避難所と思われる競技場を目指して行く中で、ゾンビにまつわる困難や、人間同士のもめごと等に巻き込まれていくような内容になっている。群像劇という構成もあって全体を俯瞰で見るような演出になっている。そのためか見た感じゾンビものというよりも、災害パニックもののストーリーの「災害」の部分がゾンビとなって描かれているような印象を受けた。もう少し言えば、ブラックサマーには例えばゾンビになってしまった友達を目の前にした主人公が「本当はまだ元に戻す方法があるんじゃないか?」と葛藤したり、ゾンビにかまれた登場人物が自分がゾンビになって人を襲うことを危惧して自殺するだとかそういう個人的な感情、とか個人的なゾンビ事情があんまり出てこない。というよりもそこにフォーカスを当てずにゾンビにあふれた街自体を描いているような感じだ。その演出のおかげかゾンビアポカリプスが比較的身近な事件なんじゃないか、と錯覚してしまうような感じが出ているのではないかと思う。感情移入はしにくいものの、ゾンビに襲われた町の様子をシュミレーションしているような面白さがあった。