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Netflix ドラマ 「ザ・スパイ エリ・コーエン」

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ザ・スパイ エリ・コーエン 実在したイスラエルのスパイ

原作・制作:ギデオン・ラフ
出演:サシャ・バロン・コーエン, ノア・エメリッヒ, ハダル・ラツォン・ロテム, アレクサンダー・シディグ, ワリード・ズエイター, ナッシム・リエス

『ザ・スパイ -エリ・コーエン-』予告編 – Netflix

ザ・スパイ エリ・コーエン あらすじ

百貨店で働いていたエリ・コーエンはある日、イスラエル諜報特務庁モサドからの呼び出しを受ける。過去に2度モサドに志願するも熱心すぎるためという理由で断られていたエリだったが、モサドはシリアに潜入できる人材を見つけることが急務であったため、シリア人の両親を持ちエジプト育ちというエリを候補に選んだ。テストの後スパイ適性がなければ採用は見送る予定だったが、エリはそこからメキメキとスパイの才覚を表していく。モサドの伝説的なスパイの実録ドラマ。

ザ・スパイ エリ・コーエン キャスト

エリ・コーエン/カミル・アミーン・ターベット (サシャ・バロン・コーエン)

主演した映画はバカ系、下品系ばかりのサシャ・バロン・コーエンだが、実はクイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」にビジュアルが似ているという理由もあり内定していたそうだ。結局映画の方向性でクイーンと意見が合わなかったため降板したそうだが、実は作品作りにかなりガチという側面がある。主演作品はかなりおバカな感じなのである意味意外ではある。ちなみに彼のバカ系映画でおすすめは「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」。

ナディア・コーエン (ハダル・ラツォン・ロテム)

マージ・ザハール・アディーン (ナッシム・リエス)

ザ・スパイ エリ・コーエン ネタバレなし 感想

実在するスパイ エリ・コーエンを知る人ぞ知るバカ系の映画、TV番組の「ボラット」、「Ali-G」、「ブルーノ」などのサシャ・バロン・コーエンが主演ということで気になってトレイラーを見る限り至極シリアスなストーリーな様相ではあるものの、僕はサシャ・バロン・コーエンがマジメな役を演じているのはこれまで一回も見たことがないため、全くどうなるのか想像がつかなかった。多少コミカルにやるのかなという予想もあったがコミカル感はほぼなく見始めると百貨店の事務からスパイへと変わっていくサシャ・バロン・コーエンがなかなか見応えがある。「ボラット」などを見たことある人ならその部分だけで序盤は楽しめるんじゃないかと思うほどだ。
有名なスパイというと映画「ミッションインポッシブル」のトム・クルーズのようなスパイ像を想像するが、このドラマを見ていると映画っぽいスパイと実際のスパイが大きく違うことがわかる。当然と言えば当然だが結構地味だ。エリはカミル・アミーン・ターベットという偽名を名乗りビジネスマンとしてシリアに入り、人脈を作り、商売をしながら重要人物に近づき機密情報を盗む。スパイ映画なんかとは大違いの地道なスパイ活動が興味深い。

結果としてエリはシリア内でどんどん顔を広げていくのだけれど、序盤シリアに向かう前からいろんな点で躓きまくるあたりに妙に現実感がある。人脈を広げるスキルの他はあんまり運動神経がよさそうにも見えないなどそんな凄腕スパイには見えないので実話で伝説的なスパイだとわかっていても、ほんとにちゃんとスパイ活動ができるのか見ているこっちがひやひやものだ。

モサドの任務は秘密であり危険な任務のためエリは家族はおろか友人にも語ることができず、そしてカミル・アミーン・ターベットとして長く生活しているうちに、本当の自分を見失っていく。そんなスパイのリアルな苦悩が見えるのも見どころのひとつだ。スパイ物というより歴史物的のようなドラマだけれど、スパイモノが好きな人ほどオススメしたいドラマになっていると思う。