地球ヤバいし土星行くか「タイタン」
(C)RELIANCE ENTERTAINMENT PRODUCTIONS 3 LTD.
地球ヤバイから土星に行こう「タイタン」
「タイタン」 原題:
監督:レナート・ルフ
脚本:アラメル・アメル, マックス・ハーウィッツ
出演:サム・ワーシントン, テイラー・シリング, アギネス・ディーン, ナタリー・エマニュエル, ノア・ジューブ, コーリィ・ジョンソン, アレクサンダー・ヨヴァノヴィッチ, ディエゴ・ボネータ
スポンサードリンク
「タイタン」 あらすじ
(C)RELIANCE ENTERTAINMENT PRODUCTIONS 3 LTD.
地球の資源があと10年で本格的に失くなり、15年後にはほとんどの人類が餓死するという予測の中、人類の生存を優先するために、地球を捨て他の惑星に移住する計画が立てられる。そして土星の衛星の一つが生命誕生前の地球に酷似しているとわかる。だが人間はその衛星では生き延びることができない上に、その地の環境を人の手で加工することもできない。だが、逆にその地に人を適応させることながらできるのでは?と優秀な兵士たちを使い、移住先の惑星に適合できるよう人体の改造実験が行われるのであった。
スポンサードリンク
「タイタン」 ネタバレなし 感想
(C)RELIANCE ENTERTAINMENT PRODUCTIONS 3 LTD.
本編のほとんどでタイタンへ行くための人体実験が描かれる。食料不足により人類が地球では生存できなくなった未来ではその他の惑星への移住も選択肢の一つにはなりえるのかもしれないけれど、「他の惑星に移住するしか生きる道がないから人間をほかの惑星へ適応させてみよう☆」という発想がまずヤバい。人体実験は過酷な状況下を乗り越えてきた兵士を集めて行われるわけだが、そんなえりすぐりの人材で実験してみて芳しい結果が得られない現実を見れば、すべての結果を見なくてもどうななるかなんてわかるだろう…と突っ込みたくはなる部分はあるが、切迫した人類の状況の上で人類の未来のためにと言われれば、その身を差し出してしまう勇敢な戦士たちがいるのも理解できなくはない。だが、映画を見ながらの中盤「ちょっと待て落ち着け、勇敢な戦士以外惑星の環境に適応できないとしたら、それはそれで人類としての種の保存すら危うい計画なのでは?」という疑問が浮かぶかもしれない。いや、むしろそのあたりは特に考えることなく流していくのがこの映画を楽しむコツではないかとすら思う。ただ異常なシチュエーションで行われる正当化された人体実験を描くストーリーならこんなに豪華にお金をかけなくてもよかったのではと思わなくはない。未来且つ、地球滅亡というシチュエーションにしてフォーカスを当てているドラマがコレか!?というある意味の驚きはあるし、最後まで見るに耐える何かはあったように思われるが若干の肩透かし感は否めないが、人体実験をするイカれた科学者と被験者たちを描く映画だと思って見ればさほど悪くないかもしれない。