【マジックショー】DMCのマジックと死
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DMCのマジックと死
DMCのマジックと死(原題:Death by magic) 2018年 アメリカTV番組 8エピソード
原題がDeath by magic(手品による死)とあるように世界各国にある手品師による手品の失敗やそれにまつわるによる事故死があった場所にドラモンド・マネー=クーツ(DMC)が訪れ、なぜ事故が起きたのかを追い、番組の最後にはドラモンドが故人の死に関係した類のマジックを彼流にアレンジし、故人よりも過酷だったり、危険な条件で行うという番組。またドラモンドは道中にその街の人々にマジックを見せて回る。
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エピソードとマジック
ケープタウン:脱走か死か
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1930年南アフリカ共和国ケープタウン。チャールズ・ロワン 別名:手品師カーが拘束衣をまとい、道路の真ん中に寝転んだカーに向かって走ってくる車から脱出する手品を行い、失敗し死亡してしまう。彼が失敗した手品の謎を追う。
マイアミ:水中に潜む死
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1930年に手品師ギルバート・ジェネスタが行った古くからある手品「ミルク缶脱出」。拘束され施錠された状態で水に満たされた缶の中に閉じ込めら、そこから脱出するというもの。ギルバートは機械トラブルで手品に失敗してしまう。
デトロイト:観客が握る死
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「腹部を強く殴られて耐える」芸を見せることで有名だった彼は楽屋に入ってきた男に殴られ盲腸が破裂、死んでしまった奇術師フーディーニー。彼が死んだのは観客を甘く見たせいだとするドラモンドは観客にある選択を迫るマジックを行う。
ロンドン:生き埋めの構図
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彼は両手に手錠をかけられた状態で棺桶の中に閉じ込められ、その棺桶を地中2mの深さの位置に設置し、上から7トンもの土砂とセメントを流し込む。そんなトリックを挑戦し失敗、そして死亡したアメージング・ジョー・バラス。彼のストーリーをヒントにドラモンドなりのトリックに挑戦する。
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ラスベガス:死の確率
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手品師ドク・ターマン:空砲と実弾を合わせていれた銃を使い、アシスタントに撃たせたところ、アシスタントが弾の場所を間違えたため本当に撃たれてしまい死亡した。ドラモンドが挑戦するのは同じようにアシスタントに自分を銃で撃たせるというマジックだった。
インド:ロープマジック
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今回モチーフになるマジックはヒンズーロープと呼ばれるインドのマジック。このマジックで死者が出たということはなく、伝説的に語り継がれているこのマジックを追い、それを応用したマジックをドラモンドが挑戦する。
エディンバラ:焼死の回避
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1911年に消えた後再び登場するというネタの最中に電球が爆発し、舞台は火に包まれた。そしてそのまま消息を絶ったとされる奇術師ラファエット。ドラモンドは彼にインスパイアされたマジックに挑戦する。
ロサンゼルス:デアデビル
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カナダ人カールは自ら樽を作り、その中に入るとナイアガラの滝から落下。時速120キロ以上のスピードで滝つぼに落ち、無傷ではなかったが生還した。ドラモンドはそのスタントからインスパイアされ高所から小さなプールへ落下するというマジックに挑戦する。
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DMCのマジックと死 ネタバレなし 感想
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DMCことドラモンド・マネー=クーツが古典マジックの大技を自分のマジックに変えて実践するという内容で、各地を回り自分の手品を見せながら、手品中に起こった事故の謎を解明し、自分の手品に応用するという構図で番組は進んでいく。どうやってるのか全くわからないけれど、僕でも彼の手品を撮ることはできるよね…、と心の腐った大人の僕は思ってしまうけれど、深く考えずにもしくは信じてみると単純に映像として手品は面白い。世に出てくる手品というものは常に新しい発想と見せ方で見てる側の心理の外側をついてくるものだが、冠番組をやらせてもらえるドラモンド・マネー=クーツも当然ながら新鮮な驚きをマジックで提供してくれる。番組の見せ方としても若干新しいのが、一部のマジックのトリックの方法や、種明かしも少し見せてくれるところだ。そのうえでさらに上を行くマジックをラストに持ってくるという、わかりやすい手品エンターテイメント番組になっている。また僕のようにひねた頭の大人にも、最新マジックの斜め上からの発想力には驚かされるだろう。大人から子供まで楽しめる内容になっているため、最近の地上波ゴールデンタイムの番組を見るならこの番組で家族団らんの時間を持ったらいいと思う。