ペーパーハウス【造幣局強盗ドラマ2020シーズン4配信】
原題:La Casa de Papel スペイン発 造幣局強盗クライムサスペンス ペーパーハウス
原作・制作:アレックス・ピナ
出演:ウルスラ・コルベロ, イジアル・イトゥーニョ, アルヴァロ・モルテ, パコ・トウス, エンリケ・アルセ, ペドロ・アロンソ, マリア・ペドラザ, アルバ・フローレス, ミゲル・エラン, ハイメ・ロレンテ, エステール・アセボ, ダルコ・ペリック, キティ・マンベール
「ペーパーハウス」というのは邦題で、英語だと「Money Heist」, 原題は「LA CASA DE PAPEL」となっている。オリジナル言語はスペイン語。
ペーパーハウス あらすじ
自らを”教授”と名乗る男が、女泥棒と7人の犯罪のプロを集め、スペイン王立造幣局を狙う大規模な強盗計画を決行する。 引用:Netflix.
8人のメンバーは強盗実行の5か月前から合宿し、”教授”から授業を受け、スペイン王立造幣局強盗計画の訓練などを行っていた。
ペーパーハウス キャスト
強盗団メンバー
強盗団のメンバーは本名を伏せ、リーダーは教授と呼ばれ、メンバーは世界の首都の名前をコードネームにしている。
教授(アルヴァロ・モルテ)
造幣局強盗の首謀者であり、ブレイン。造幣局外からの警察の捜査妨害を行いながら、メンバーに指示を与える。
トウキョー(ウルスラ・コルベロ)
数件の強盗で指名手配中。前回の強盗事件で当時の恋人を失う。血の気の多い女性。
ベルリン(ペドロ・アロンソ)
王立造幣局強盗の実行班リーダー。サイコパス気味上品で繊細。
リオ(ミゲル・エラン)
18歳の天才ハッカー。同じくスペインドラマ「エリート」にも出演しており、リオ役とは違ってそちらではかなり強気のキャラクターを演じている。
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Dos verdaderos machos vernaculos poderosos peleando por el sofá de casa..☻
オスロ(左:ロベルト・ガルシア・ルイーズ)ヘルシンキ(右:ダルコ・ペリッチ)
元兵士の双子。
ナイロビ(アルバ・フローレス)
元ドラッグ中毒者で紙幣ねつ造のプロ。
デンバー(ハイメ・ロレンテ)
ケンカっぱやいモスクワの息子。
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El contra de una tosta u otra forma de posar la sobrasada @marcpalencia_
モスクワ(パコ・トウス)
溶射ランスなどの工業機械に精通するデンバーの父。
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その他キャスト
ラケル・ムリージョ(イジアル・イトゥーニョ)
造幣局強盗対策班を率いる女警部。強盗団との交渉も担当する。インスタでは誰かわからないレベルの変顔を披露しているので気になったらチェックしてみるといいだろう。
アウトゥーロ・ローマン(エンリケ・アルセ)
造幣局の局長。既婚ながら秘書と不倫関係にあるゲスな男。かなり横柄な性格でで本編ではかなりイライラさせられる。
モニカ(エステール・アセボ)
造幣局局長のアウトゥーロの秘書で不倫関係にある女性。
アリソン・パーカー(マリア・ペトラザ)
高校の社会見学で造幣局を訪れていた英国大使の娘。
ペーパーハウス シーズン1、2 ネタバレなし 感想
”教授”によって綿密に練られた強盗計画があらゆる不測の事態を想定されており、先読みされた計画と警察との頭脳戦が面白い。ただどれほど多くのケースを想定し訓練を積んでいたとしても、大がかりな計画で関わる人間が多くなればなるほどほころびができるのもまた然り。序盤は問題なく計画が進んでいくが、造幣局に籠城する日数が過ぎていくにつれて閉鎖空間や緊張による疲弊などがもたらすストレスが人為的なミスを誘発していき、話が先へ進めば進むほどハラハラが止まらない。また各キャラクターの自由な性格のせいで計画が揺らいだりもする。同じくスペインドラマの「ELITE」の登場人物たちも性や恋愛にかなり奔放な感じだったけれど、これもお国柄なのかスペイン人が見たら「ねーよ」となるのかそのあたりはわからないが、とにかく「ペーパーハウス」では多くのシーンでヤキモキさせられたり、ハラハラさせられたりと気持ちが休まる暇がない。この計画が日本人だったりアメリカ人だったりが実行していたら全く違う結果になっていたんじゃないかとすら思ってしまう。
視聴者を明らかにダマしてミスリードさせるような演出がちょこちょこあってはイラっとさせられるけれど、それでも何度もまんまと騙されるのだから面白いという以外言葉がない。強盗計画には一人も死人を出さないというルールがあるため、なんとかして人質を殺すと選択肢を選ばないようにするトウキョーたちだが、おかげで人質が増長してしまってコントロールがとても大変になってしまう。特に造幣局局長のアウトゥーロという男が人質という状況を忘れてるんじゃないかという勢いでしゃべりにしゃべる。こいつにはとってもイライラさせられるため、「もうそいつ殺せよ!!」と何度も思ってしまい、見ているこっちのほうが悪人になってしまったかのような錯覚を覚えた。イライラするのだけれど、同時に「そんな煽っちゃさすがに殺されちゃうよ?」という人質側の不安な気持ちになったり、もしこいつを殺したら計画はどうなってしまうんだ…という強盗側の気持ちでも不安になってしまえるところが、ペーパーハウスの魅力なのだと思う。イライラさせられるのに目が離せないという奇妙な面白さがある。
シーズン1で強盗を開始し、シーズン2で一連の強盗事件に区切りがついているためシーズン3を待つことなく楽しめるあたりがオススメだ。
チャオチャオ
途中まで見れば必ずこの曲が耳に残るはず↓
ペーパーハウス 海外の評判
Netflixの英語以外の言語のドラマで最も視聴されたドラマ。英語圏を含めても2018年で2位(1位は13の理由)ということで世界中でのヒットとなった本作。同じくスペインドラマ「ELITE」にはリオ役のミゲル・エラン、デンバー役のハイメ・ロレンテ、英国大使の娘役のマリア・ペトラザが出演。またトーキョー役のウルスラ・コルベロはブルガリのアンバサダーに起用されたりとペーパーハウスのヒットの影響がうかがえる。は英語圏以外のドラマで最も視聴されたドラマ
ペーパーハウス シーズン3 新キャスト
パレルモ(ロドリゴ・デ・ラ・セルナ)
造幣局強盗以前に教授、ベルリンと他の強盗を計画していた。今回の実行犯のリーダーを務める。
ボゴタ(ホヴィク・ケウチケリアン)
強盗団の新たな仲間になる溶接技師。
アリシア(ナイワ・ニムリ)
ネゴシエーターで妊婦の警官。
ペーパーハウス シーズン3 ネタバレなし感想
正直シーズン3は蛇足じゃないかと思っていたけれど、シーズン2までの物語の展開の仕方がかなり良い伏線になっていて普通だったら成り立たないかもしれないシーズン3がするっと始まっていく。相変わらず主人公たちが感情に流されまくりで、途中から見てしまうとそんなバカな!と思ってしまうかもしれないけれど、ここまで見てきた人ならスペインの人たちは(もしくはペーパーハウスは)こういうノリなんだろうとどこか受け入れてしまうんじゃないかと思う。
シーズン2が綺麗に終わっていたので、シーズン3視聴前は人気があるからって無理やり続けるのはどうかと思ったけれど、上記の流れを踏まえたシーズン3の新展開はこれまでと同等に面白い。シリーズを通して踏襲されている「感情に流されやすい」人間性が予想もつかない行動に発展し、ドラマを生んでいくというスタイルは、犯罪系のドラマや映画が好きな人たちにとって新鮮に映るはずだ。一人一人のキャラクターの作りもしっかりしているので、たとえ彼らが感情に流されて一瞬大義を見失ったとしても物語上納得できる形になっていると個人的には思う。またシーズン3はシーズン1同様かなり張り詰めたクリフハンガー的シーンで終わっていくので、待てるのであればシーズン4が来てから一気見してもいいかもしれない。シーズン3はとても続きが気になる場面で最終回となっている。
ペーパーハウス お面
Amazonで調べてみたらやっぱり売ってた。最近は日本での認知度も上がってきたようなのでハロウィン用にいいかも。
ペーパーハウス シーズン4 ネタバレなし感想
シーズン4はシーズン3からはじまった新たな展開の続編である。作戦や戦略よりも現場の感情を優先してしまうという強盗団たちの甘さは相変わらずだが、今回はちょっと理にかなっていないように思われる登場人物の行動にちょっとテンションが下がった。もともと脚本に毎回少々粗はあったとは思うけれど、今回特に中盤は「ペーパーハウスもここまでか?」と思ってしまうくらい個人的には様子がおかしい展開があり、最後まで見た今でもちょっとそのあたりは雑すぎたんじゃないかと思う。ただep7、8でしっかり盛り返して来るので、「終わり良ければすべて良し」的に印象も挽回したように思う。ただ、本当にep5~6あたりは素人目に見ても脚本が下手だ。そこさえやり過ごせば「ペーパーハウス」らしい展開で魅了してくれるので、中盤が気になったとしてもサラっと流してしまえば結果的には楽しめるだろう。
シーズン1、2のように2シーズンでまた一山終えるのかと思えば今回の強盗は3シーズン目に突入する。さすがにシーズン5で区切りはつきそうな展開ではあるが現状はまだ先が見えない状態で終わるのでシーズン5を待つのも良いかもしれない。