【妻がサイコパスだったんだが】ゴーン・ガール
失踪した妻、妻を殺した疑いをかけられる夫
「ゴーン・ガール」 2014年 アメリカ 2時間28分
監督:デヴィッド・フィンチャー
原作・脚本:ギリアン・フリン
製作 レスリー・ディクソン、ブルナ・パパンドレア、リース・ウィザースプーン、セアン・チャフィン
出演者 ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス
タイラー・ペリー、キャリー・クーン、キム・ディケンズ
「ゴーンガール」 あらすじ
wikiより
5回目の結婚記念日、ニック・ダンは妻のエイミーが失踪したことに気づく。彼女の失踪でメディアは過激化し、彼の不可解な行動や結婚生活にまつわる嘘によって、ニックはソシオパスであり妻を殺したと世間は考えるようになる。回想シーンでエイミーから見たかつて幸せだった結婚生活が崩壊していく様が描かれる。夫妻は不況の影響で仕事を失い、ニックの母親がガンを発症させたためにエイミーが愛するニューヨーク市から彼の地元である片田舎のミズーリ州ノース・カーサジへ引っ越さなければならなかった。そんな中、ニックはダラけるようになり、エイミーに隠れて浮気をしていた。地元警察の女性刑事ロンダ・ボニーは取り調べで、ニックが妻の日常や妊娠を知らなかったこと、夫妻には金銭的問題や家庭内暴力があったこと、エイミーが銃を求めていたことを明らかにする。証拠は全て彼に不利なもので、ニックは第一容疑者になる。
大規模な捜索願
エイミーは売れっ子作家であるエイミーの母親の作品「アメイジング・エイミー」のモデルであるためアメリカで有名人。TVを巻き込んだ捜索が始まるが、夫ニックがエイミーの妊娠を知らなかったり、エイミーにかかった生命保険の金額が上がっている等、事実が明るみになる度に世間は夫が怪しいという風潮になっていく。
幸せそうな夫婦の軋轢が段々と見えはじめる
妻が失踪し、捜索を始めたことをきっかけに一見幸せそうに見えていた夫婦の色々な側面が浮かび上がっていきます。また夫ニックがちょいちょいおバカ。イケメンなのに。妻が失踪してるのに、笑顔のツーショット写真シェアされちゃうとか↓
結婚記念日に妻が仕掛ける謎解き
毎年、エイミーは結婚記念日に謎解きを用意していました。彼女が失踪した5回目の記念日も同様に謎解きは用意してあり、失踪直前の彼女の行動を知るためニックは謎を解いていきます。
テーマは結婚生活
スリリングな展開と意外な結末というストーリーも素晴らしい。だが妻が失踪から始まり物語がどんどんと真相へ向かっていく中で描かれていくのはニックとエイミーという夫婦であり、彼らの結婚生活である。はたから見れば幸せそうな夫婦でも隠し事があったり、後ろめたいことがあったり、借金があったり。きっと多くの夫婦が結婚生活に満足しているわけでもないだろう。この物語では恋人同士が結婚し、家族になるということはどういうことなのか、そのリアル部分が一連の事件を通して見事に描かれている。ストーリーは自体にも比ゆ的な意味合いがあるのではないだろうか、と思うのは僕の勘ぐりすぎかもしれないが、サスペンス好きもマジメな話が好きな人も楽しめる作品だと思う。