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「Happy!」まさかのシーズン2

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青色ユニコーン Happy(ハッピー)


(C)2017 UNIVERSAL CABLE PRODUCTIONS LLC

ヘイリーの”想像上の友達”。ニック以外の人間でHappyの存在を信じていない人間には見ることも触ることもできない。

 


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「Happy!」原作 グラント・モリソン

元々「Happy!」はグラント・モリソンが2013年に発表したアメコミである。「Happy!」はMarvelやDCコミックス系のヒーローとはちょっと毛色が違うように思えたが、原作者グラント・モリソンバットマンワンダーウーマンも書いている。クレジットに名前があることからドラマの中にも登場しているようだが、どこで出演しているのかはわからなかった。見つけたらぜひ教えてほしい。

 


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「Happy!」 ネタバレなし 感想


(C)2017 UNIVERSAL CABLE PRODUCTIONS LLC

職業が殺し屋という血なまぐさい現実のど真ん中にいるニックの前に”空想上の友達”(しかも娘の)が現れるというギャップ、そしてニック自体がアル中なのかドラッグ中毒なのかそこそこ幻覚を見てしまうらしく、全く同居しなさそうな「殺し屋」と「想像上の友達」という要素が意外にもすんなりと同居してしまうというツカミがかなり目を引く。そして厳しい現実の中にいるニックと頭の中がお花畑な青いユニコーン”Happy”という存在にも意外に共通する部分があったりと、物語のテーマとストーリーのリンクが徐々に見えてくる頃には僕はすっかり「Happy!」ハマっていた。ニックは無駄にカッコイイ捨て台詞を残すようなベタな殺し屋丸だしの性格で、”空想上のお友達”がいる世界とは全く逆を行くような男であるものの実は元刑事であったりする。「信じた何かに裏切られて殺し屋にまで成り下がってしまったのだろうか」なんて想像してしまうが、かと思えば刑事時代ですら不倫をしていたりと、内面は色々複雑な男のようだ。ニックについて多くは語られないものの回想だったり、セリフの端々になんらかの”過去”があったであろうことが匂わされることでニックの人間性が描かれる。それでいておしゃべりで軽口、余裕で敵地に乗り込んでバッタバッタと敵を倒していく二丁拳銃のニックが超カッコいい。

「Happy!」のシーズン1はシーズン2どころか、エピソード0もやるつもりなのか様々な謎や過去は語られないまま進んでいく。疑問は解消されることもあれば、なんの説明もないままシーズン1を終えていくものもあるがエピソードとしての面白さには全く影響がない。むしろ登場人物たちの情報がチラ見程度しか語られなかったからこそもっと知りたくなったりするので、情報の伏せ方が上手く物語をより魅力的なものにしていると言えるだろう。シーズン1として綺麗に最終回を迎えつつ、シーズン2もしくは次シリーズがこんなに気になるヒーローものドラマは個人的には初めてかもしれない。最近ではヒーローモノのドラマや映画ばかり新作で並んでいて正直ちょっと飽きてきていたけれど「Happy!」をヒーローモノと呼ぶなら、これは新しい感覚のヒーローモノだと言えると思う。ぜひともシーズン2でもシーズン0でもかまわないので継続してもらいたい。

「Happy!」 シーズン2

Happy Season 2 Trailer (HD) Christopher Meloni Syfy series

「Happy!」 シーズン2 ネタバレなし 感想


(C)2019 UNIVERSAL CABLE PRODUCTIONS LLC

シーズン2は目を疑うほどついていけなかった。シーズン1は、良い具合に説明が少ないおかげでミステリアスな雰囲気と過去に何かあったと思わせる含みを持たせることに成功していたけれど、シーズン2では置いてけぼりを食らった人間から見ればただの説明不足で、含みをもたせるようなシーンも多かったがその含む内容が突飛すぎて、含み自体がむしろ超展開。シーズン1で良かった演出や脚本の手法がシーズン2ではすべて裏目に出たように思えた。例えば暴力やショッキングなグロシーンなど、客を惹きつけるためだけに存在するようなストーリーとしてあまり必然性のないシーンも増えたような気がする。エピソード1の最初の事件は何の意味があったのか僕にはさっぱりわからなかった。またもっと気になったのはシーズン1とのキャラの連続性がイマイチ無いように思えたことだ。スムージーは一体何がしたいんだろう?メレディスはソニーにそこまで恨みを燃やすほどの出来事は起こっただろうか?アマンダの様子がおかしすぎじゃないか?シーズン1の面白さを信じて最後まで見たものの、印象としては同じキャラクターで作られた全くの別物のドラマだったと思うくらい僕は楽しめなかった。日本公開日に次シーズンがキャンセルされたのは結局出来が悪かったということなのかもしれない。楽しみだっただけに残念だ。