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良質ホラー「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」

ザホーンティングオブヒルハウス-タイトル(C)2018 Paramount Television

「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」 全10話 2018年 アメリカ
原作・制作:マイク・フラナガン
出演:ミヒウ・ハウスマン, カーラ・クギーノ, ティモシー・ハットン, ヘンリー・トーマス, エリザベス・リーサー, オリヴァー・ジャクソン=コーエン, ケイト・シーゲル, ヴィクトリア・ペドレッティ, ルル・ウィルソン, マッケナ・グレイス, パクストン・シングルトン, ジュリアン・ヒアード, ヴァイオレット・マックグロー

 


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「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」 あらすじ

ホーンティングオブヒルハウス_ネル(C)2018 Paramount Television

過去に古い屋敷を買い取り改築して売るという商売をしていたクレーン一家の長男スティーブン(ミヒウ・ハウスマン)は子供の頃「ヒルハウス」で住んでいた頃の出来事を元に小説を書き有名な小説家になったが、彼はホラー小説家でありながら幽霊の存在には懐疑的だった。ある日小説のネタを探し取材をしていたスティーブンの元に妹ネル(ヴィクトリア・ペドレッティ)から電話があるが、電話には出られずにいた。取材旅行から帰るとスティーブンの家から薬物依存症のルーク(オリヴァー・ジャクソン=コーエン)がカメラやiPadなどをスティーブンの家から盗んで出ていくところに出くわす。スティーブンは金に困っているだろうルークに現金を渡し家に入ると家の中にはネルが立っていた。「ルークが盗むのを黙って見ていたのか!」とネルをなじるスティーブン、何も言わないネル。そこへ父親ヒューから電話が鳴る。

「ネルはあの家にいた…ネルは死んだ」

するとスティーブンの目の前のネルは恐ろしい形相になり消えてしまう。そしてクレーン一家は「ヒルハウス」でのネルの死をきっかけに自らの過去にまつわる亡霊に立ち向かうことになるのだった。

 

 

「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」登場人物

クレーン家

長男 スティーブン

「ヒルハウス」に住んでいた頃の出来事を元に小説を書いて有名小説家になる

ホーンティング・オブ・ヒルハウス_スティーブン現在
現在:ミヒウ・ハウスマン

ホーンティング・オブ・ヒルハウス_スティーブン幼少期
過去:パクストン・シングルトン

長女 シャーリー

葬儀場経営。

ホーンティング・オブ・ヒルハウス_シャーリー現在
現在:エリザベス・リーサー

ホーンティング・オブ・ヒルハウス_シャーリー幼少期
過去:ルル・ウィルソン

次女 テオ

心理カウンセラー

ホーンティング・オブ・ヒルハウス_テオ現在
現在:ケイト・シーゲル

ホーンティング・オブ・ヒルハウス_テオ幼少期
過去:マッケナ・グレイス



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3女(双子) ネル

ルークの双子の妹。

ホーンティング・オブ・ヒルハウス-ネル現在
現在:ヴィクトリア・ペドレッティ

ホーンティング・オブ・ヒルハウス-ネル幼少期
過去:ヴァイオレット・マックグロー

次男(双子) ルーク

ネルの双子の兄。ヘロイン中毒

ホーンティング・オブ・ヒルハウス_ルーク現在
現在:オリヴァー・ジャクソン=コーエン

ホーンティング・オブ・ヒルハウス_ルーク幼少期
過去:ジュリアン・ヒアード

父 ヒュー

ホーンティング・オブ・ヒルハウス_ヒュー現在
現在:ティモシー・ハットン

ホーンティング・オブ・ヒルハウス_ヒュー過去
過去:ヘンリー・トーマス

母 オリビア

設計士。ヒルハウスに来た頃から精神に変調をきたす

ホーンティング・オブ・ヒルハウス_オリビア
カーラ・クギーノ

 

 

「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」どんなホラーか

ホーンティング・オブ・ヒルハウス-嵐の夜(C)2018 Paramount Television

僕はホラー映画は大体2つの要素のバランスでできていると思っている。一つはお化け屋敷的な大きな音や気色の悪いビジュアルで怖がらせるような「お化け屋敷」タイプ。もう一つは怖い物事や事象をヴィジュアルとして見せずにほのめかしたり、音などのみを使って想像させ、心理的な恐怖心を煽る「怪談」タイプ。ホラー要素だけで言えばこれら二つのバランスで怖さの種類や、内容の濃さが決まってくると思う。この前提で言うならば「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」は「お化け屋敷」:「怪談」のバランスは大体7:3くらいで驚かせ方、怖がらせ方としては「お化け屋敷」要素の強いホラーだと思う。通常「お化け屋敷」タイプのホラー映画は一歩間違えば(斜に構えてみたりすると)ギャクにしか見えなかったり、ただの子供だましに見えてしまうことが多いが、ホーンティングオブヒルハウスでは後々の伏線として恐ろしい場面が挿入されていき、ストーリーが組み立てられていくといった作りになっているので安っぽく感じることはないだろう。またホラーがテーマではあるものの、その渦中にいる家族のドラマも並行してしっかりと描かれているのもドラマの尺ならではの良さではないだろうか。

 


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「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」 ネタバレなし感想

ホーンティング・オブ・ヒルハウス-屋敷外観(C)2018 Paramount Television

原作はシャーリイ・ジャクスンの「丘の屋敷」で1963年、1999年に映画化されている。原作は超常現象を研究している学者が幽霊屋敷として有名な家で超常体験をした人たちと共にその屋敷で時を過ごすというオカルトものだったそうで、若干本作とは設定が違っているようだ。原作が古いというのは知っていたため例えば80年代ホラーがB級色が強い傾向があるように、きっとB級ホラーだろうと思って見てみたのだけど、結論から言えばかなり一線級の良いホラー作品だったと思う。妹の死をきっかけに、クレーン一家が集まることになり最終的に過去に「ヒルハウス」で起こった出来事が紐解かれていくことになるが、超常現象を全く信じていないスティーブンを物語内の常識と軸に据えたうえで、奇怪な出来事が起こっていく。精神的に病んでいたネル、薬物依存症のルーク、ある理由で妻と別居中のスティーブンなど、負荷の高いストレスを抱える登場人物たちが見た”出来事”は果たして本当に事実なのか。夢と記憶と幻覚と現実と妄想。様々な要素が交錯する中で登場人物たちと同じように見ているこっちも良い意味で混乱させられた。クレーン一家の子供たちは過去に「ヒルハウス」で起こった出来事の結末を知っていても、その原因やどうして起こったかなどは聞かされておらず、回を追うごとに見えてくる過去の出来事がシナリオとしてもよくできている。またRotten tomatoesでも今年のベストホラームービーは「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」の6話目だという記事があったが、確かに6話目はかなりビビらされた。とは言え怖さとしては前述したように「お化け屋敷」的要素が強いので見た後もさほど後を引くこともないかなとも思う(個人差はもちろんあると思うので注意)。画面が暗くてうっすらと見える何かがぱっと見なんなのかわからないということもあるのでホラーが得意な人は真夜中に部屋を真っ暗にして見るのがオススメだ。