【シーズン2配信】After Life アフターライフ【妻を亡くして】
妻に先立たれとんでもなく自暴自棄になる男をシニカルなコメディタッチで描く After Life アフターライフ
(C)2019 Netflix Studios,LLC and Netflix Global, LLC
アフターライフ 2019年 製作:イギリス 1話26分 全6話
原作・制作:リッキー・ジャーヴェイス
出演:リッキー・ジャーヴェイス, トム。バスデン, トニー・ウェイ, ダイアン・モーガン, マンディープ・ディロン, デヴィッド・ブラッドリー, アシュレー・ジェンセン, ケリー・ゴッドリマン
After Life アフターライフ あらすじ
(C)2019 Netflix Studios,LLC and Netflix Global, LLC
最愛の妻をガンで失ったトニー(リッキー・ジャーヴェイス)は自暴自棄になり思いつくまま、気の向くままに生きてやろうと決めた。妻を失った人生に生きる理由はなく、常に死にたいと願うトニーは職場はもちろん、トニーは行く先々で毒づきまくる。そんな毎日の中でトニーは大事な人を失った悲しみと色々な形で向き合う人々に出会っていく。
After Life アフターライフ 登場人物
トミー(Ricky Gervaisリッキー・ジャーヴェイス)
I’m literally getting hundreds of beautiful tweets per minute at the moment from around the globe. I obviously can’t reply to them all, but I am trying to read them all. Thanks again. Best fans in the world. #AfterLife pic.twitter.com/itPYWhonfs
— Ricky Gervais (@rickygervais) 2019年3月8日
演出・脚本も手がけたBBCのコメディドラマ「The Office」でブレイク。僕はイギリス版の「The Office」を少し見たけれど正直あんまりピンとこなかったけれど、 アメリカ版もリメイクされており、そっちのほうが面白いと聞く。
サンディ(Mandeep Dhillon マンディープ・ディロン)
リサ(Kerry Godliman ケリー・ゴッドリマン)
Shallawalla ding dang. pic.twitter.com/1X541o5gfP
— Kerry Godliman (@KerryAGodliman) 2018年9月12日
キャス(Diane Morgan ダイアン・モーガン)
They’re repeating Cunk On Britain from next Tues 10pm. I’ve never been so cold. pic.twitter.com/o2VXGd5h1d
— Diane Morgan (@missdianemorgan) 2019年2月12日
ジュリアン(Tim Plester ティム・プレスター)
After Life アフターライフ ネタバレなし感想
(C)2019 Netflix Studios,LLC and Netflix Global, LLC
妻に先立たれて生きる意味を完全に失ったと感じたトニーがそれでもなお生きる意味を見つけていくというストーリー。そこだけ見ると単純な泣き系ドラマに見えるけれど、言いたいことは全部言って、やりたいことは全部やってマズくなったら自殺すればいいや、と開き直っているトニーの自暴自棄がハンパなくて、見始めると意外にコメディ色が強いことがわかる。トニーが世の中によくいる”ちょっとズルい人々”をこき下ろしていく様は痛快。とにかくとんでもなく自暴自棄なので、同僚はもちろん知らない人にもムカついたら思ったまま言い返したり、空気を読まずにやりたい放題な毒舌が笑えるのだけれど、毒舌がひどければひどいほどその裏側にある妻を失った悲しみが伝わってくるかのようで悲しくもある。トニーがどんなに毒舌で、性格が悪く見えて、現実問題としてうっとうしくても、彼を取り巻く人間たちがトニーのことが好きだろうことや、寛容な部分が見えたりすることからトニーが根っからの悪い人間ではないことがわかる。このドラマを見ていると葬式で開き直って「泣いていたって仕方ないから笑うか」みたいな気分になった時のことを僕は思い出した。人生のすべてが悲しみで包まれているように思えて、笑っても心のどこかは常に悲しいみたいな、そんな感覚。最後まで見ると、悲しくて辛くても理由なんかわかんなくても頑張って生きていかなくちゃいけないんだなぁ、と思わされる。まぁ本当に深い悲しみの中にいたらこんな風に思えるかどうかわからないけれど。人によっては説教くさく聞こえる場面もあるかもしれないけれど、良いドラマだったと思う。全6話なので3時間に満たない映画くらいの感覚でサラっと見れるのも良い。
After Life アフターライフ シーズン2
to celebrate the news of season 2 here’s @rickygervais and the cast of After Life pissing about aka the season 1 bloopers pic.twitter.com/uTuUxPdvzX
— Netflix UK & Ireland (@NetflixUK) 2019年4月3日
製作・監督・主演のリッキー・ジャーヴェイスはシーズン2の更新がうれしい反面、シーズン2をより面白いものにしなければいけないというプレッシャーに頭を悩ませているという。確かにそこそこ綺麗に終わっていたので、同じように面白く作るにはどういう方向性に行けばいいのかちょっと想像がつかないけれど、2020年には6エピソードが配信になるそうだ。
After Life アフターライフ シーズン2 ネタバレなし感想
シーズン2では妻を亡くして自暴自棄だったトニーが少し立ち直るものの、まだ深い悲しみの中にいる様子が描かれる。シーズン1から考えると視聴者的には1年トニーを見ずに時が経っているので「トニーまだ落ち込んでんの!?」と思ってしまうかもしれないが(僕がそうだった)、それはシーズン1を忘れているからに過ぎない。妻を亡くしてトニーがいかにグレていたかを思い出し、またどんなキャラクターだったかを思い出せば、少し回復したシーズン1のラストのトニーを思い出す助けになるだろう。むしろシーズン1のラストくらいからトニーが本来の自分を取り戻しつつあることがわかる。悲しみのど真ん中にいるトニーを描いているといっても、全体として暗いストーリーというわけでもなく、死を扱ったブラックジョークだったり、下品な下ネタが出てきてところどころ笑える構成になっている。そんなジョークで笑えるシーンが挟まれていてもやはり妻を亡くした悲しみが癒えることはないという現実を同時に描いていくのがこのドラマの最大の見どころではないだろうか。シーズン1を経てトニー精神的な苦痛はかなりマシにはなってきたものの、悲しみに浸りきっていた彼が次は「悲しみから回復すること自体」に戸惑うなど、映画のエンディングのその後のようなエピソードが興味深い。タイトルが「アフターライフ」とあるように、この世の終わりのような出来事が起こった後でも生きていれば日々は続いていくのである。ポジティブな性格な人よりもネガティブになりがちな性格の人には響くドラマであると思う。
After life アフターライフ 劇中曲
ラブリーデイ ビル・ウィザース
Lou Reed – Satellite of Love
Rocket Man Elton John
LABELLE – Lady Marmalade (1974)
Nick Cave-Into my Arms
Daughter – Youth
Hammock – Together Alone
Cat Stevens – Lilywhite