【海外ドラマ】ブレイキングバッド
(C)2008 Sony pictures Television
ドラッグ製造から悪に染まる高校教師&実は善人の麻薬常習者のドラマ「ブレイキング・バッド」
「ブレイキング・バッド」アメリカ 1エピソード:47分 シーズン5(完結)
原作・制作:ヴィンス・ギリガン
出演:ブライアン・クランストン、アーロン・ポール、アンナ・ガン、ディーン・ノリス、ベッツィ・ブラント、RJ・ミッテ、ボブ・オデンカーク、スティーヴン・マイケル・ケサダ、ジョナサン・バンクス、ジャンカルロ・エスポジート
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「ブレイキングバッド」 あらすじ
舞台はニューメキシコ州アルバカーキ。高校で化学を教えるウォルター・ホワイトは第二子を妊娠するスカイラーと脳性まひの息子とつつましく暮らしていた。ところがある日肺がんだと判明し、余命はわずか2年と宣告される。ウォルターは自分が亡くなった後に家族が苦労しないよう財産を残そうと、ドラッグの精製という副業に手を出すことに。かつて一流の化学者だったウォルターは途轍もなく純度の高いクリスタルメスを精製し、元教え子であるドラッグディーラー、ジェシーをパートナーにして闇のビジネスを始める。時間がないと感じているウォルターがクリスタルメス密売をもっと大きなビジネスにしたいと焦り、結果どんどんとドラッグ密売にのめり込んでいく。
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「ブレイキングバッド」初回 ブリーフ一枚のおっさんに引いてはいけない
まずは1話目、ウォルター(画像緑のシャツ)がなんでパンツ姿なのか、いやそんなもん見たくねーよと思うかもしれない。ガスマスクをしたウォルターが荒野をキャンピングカーで疾走する場面から始まる(その時のウォルターはブリーフ一枚である)しょっぱなにおっさんのパンツ一丁を持ってくる監督はなかなかエッジが効いている。正直、再生しはじめて数秒で一回停止した。何が悲しゅうてパンツ一丁のおっさんの話を見なあかんねん、と。そして少し時間が経って思い出したようにまた「ブレイキングバッド」を再生した僕は驚くことになる。この監督さんは視聴者を引き込む絵を撮るのがとても上手いのだ。おっさんパンツ一丁はいったん置いといて、一話まず見てみるのをオススメする。1話が面白いと思った日から僕は寝不足の日々は始まりました。5シーズンもあるので見るのは大変ですが、これは見る価値があると思う。
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「ブレイキングバッド」の引き込まれる演出、濃すぎる人間ドラマ
独特の構図というか絵の面白さもさることながら、登場人物のキャラが誰も彼も濃い。濃すぎる。大きな盛り上がりのない(?)ストーリー展開ではあるものの、その分個々の登場人物のキャラクターがとても魅力的に際立つ脚本になっている。さすが2014年エミー賞総ナメなわけだ。途中から悪徳弁護士が出てくるんですがこいつがまた人間味あるれるイイキャラで現在スピンオフ「ベターコールソウル」として2シーズン見ることができます(こっちもヤバイ!)地上波で流せないこういう作品こそVOD(ネット)でしょう!まぁ、DVDは出てますが・・。ニューメキシコ州のアルバカーキという街が舞台になっており、その街ではブレイキングバッドツアーと称し、実際に撮影に使った建物を回る等のツアーが盛り上がるほどアメリカでは流行ったらしい。
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「ブレイキングバッド」 ネタバレなし 感想
本作「ブレイキングバッド」しかり、スピンオフ作品の「ベターコールソウル」しかり、ヴィンス・ギリガン作品は映したその絵を視聴者に「これはなんなんだろう?」という疑問を持たせるのがとても上手い。ドラマだと例えば吹き替え版にしておけば画面にかじりついていなくともそんなに面白い部分を見落とすとも限らないが、逆に「ブレイキングバッド」はある程度集中してみる必要がある。それが難点といえば難点だが、ストーリーや構成もさることながら、撮影された絵だけでも十分に視聴者の興味を引くことができる作品になっているのが「ブレイキングバッド」のまず大きな特徴であり、魅力である。またストーリーが先に進めば進むほど、色んな秘密を抱えざるを得なくなるウォルターや、その他登場人物がどんどん複雑な感情を抱くようになっていく。そんな一人ひとりの感情の変遷過程を丁寧に描いているため、ドラマにどんどんと深みと驚きが増していく。突飛なストーリーとは裏腹に、登場人物の複雑な心情がとてもリアルに感じられる人間ドラマになっているのがまた素晴らしい。もちろんそのうえでクライムサスペンスとしてのハラハラ感もしっかりとある。多くのことが詰め込んであるだけに、片手間で見ると楽しさが半減してしまうが、真剣に見ればこれはかなり新しく、かつドラマの原点に立ち返っているという離れ業をやってのけている作品ということがわかるだろう。管理人の人生の中でも上位に入ると思われる作品。見たことがなければ是非おすすめしたい。