【ひき逃げ犯を追う妻】デッド トゥ ミー -さよならの裏に-Dead to me
デッド トゥ ミー -さよならの裏に-Dead to me
原作・制作:リズ・フェルドマン
出演:クリスティナ・アップルゲイト, リンダ・カーデリーニ, ジェームズ・マースデン, マックス・ジェンキンス, サム・マッカーシー, ルーク・ロエスラー, エドワード・アズナー
デッド トゥ ミー -さよならの裏に-Dead to me あらすじ
カリフォルニア州オレンジ郡で不動産業を営むジェン(クリスティナ・アップルゲイト)は2児の母親。彼女は夫テッドをひき逃げ失って以来、自らひき逃げ犯を探しながら生きていた。ある日ジェンは同じように最愛の人を失った人たちが集まるグループセッションで8週間前にフィアンセを失ったというジュディー(リンダ・カーデリーニ)に出会い、「眠れない時は一緒に起きていよう」と電話番号を渡される。悲しみや怒りで刺々しく振舞っていたジェンだったが眠れぬ夜をジュディと過ごしていくうちに二人は仲良くなっていく。だがジュディにはある秘密があった…。
デッド トゥ ミー -さよならの裏に-Dead to me 登場人物
ジェン・ハーディング(クリスティナ・アップルゲイト)
MTVアワードにブラッドピッドと出席したのに、違う男と一緒に帰ったりと昔はかなりのお騒がせセレブだったクリスティナ・アップルゲイト。劇中のジェンと同じ経験をしていたりする。それゆえのキャスティングなのかも。
ジュディ・ヘイル(リンダ・カーデリーニ)
「ER緊急救命室」を見ていた人は見覚えがあるだろうリンダ・カーデリーニ。最近だとNetflixの「ブラッドライン」にも出演。
スティーブ・ウッド(ジェームズ・マースデン)
クリストファー・ドイル(マックス・ジェンキンス)
デッド トゥ ミー -さよならの裏に-Dead to me ネタバレなし 感想
ひき逃げ犯を探す未亡人というどこか聞いたことあるような設定の中、主人公ジェンのとがったキャラが冒頭から目を引く。彼女は不動産を売っているのだけれど、セレブっぽい見た目と裏腹にひと昔前のギャングみたいに言葉が汚く、そもそもフェミニスト全開で尖りまくった彼女が極度の悲しみと怒りに囚われているのがのがよくわかる。このキャラクターのジェンと仲良くなっていくジュディの性格がまた面白い。怒鳴られても食い気味に「いいのよ」と返してしまったりする癖だったり、特に説明はないものの、まるでDV夫と共依存関係にある妻のような性格のジュディ。彼女もまた精神的な不安定さがいろいろな場面で垣間見えるがどこか憎めない。全くの性格の違う二人が40代の女性として直面する問題で絆を深めていく様が面白い。
また、展開としてもただのベタな中年女性の友情モノでは終わらせない工夫がふんだんに盛り込まれていて、さほど目新しいストーリーでも展開でもないのに見せ方や視聴者が知らない情報を出すタイミングがとても上手くて、先が読めそうで読めない絶妙なシナリオになっている。ドラマになれている現代の視聴者を熟知したうえで展開される演出を堂々とやってのけるのがもうあっぱれというか、現代の視聴者をよく知っているなぁと感心してしまうことも多かった。秘密を抱えているためにジュディに求められる芝居はかなり高度だと思うのだけれど、それをさらりと演じきっているのも見どころだと思う。シーズン1の9話目、10話目の展開も凝っていて、シーズン2へ続く展開になっているのはいつもはあまり好きじゃないけれど、この展開なら「続きはよ!」と思わざるを得ない。クリフハンガーなラストながらシーズン1だけでも十分に楽しめる内容になっていたと思う。今年のNetflixのドラマシリーズの中で今の時点で最もアタリだと思う。
デッド トゥ ミー -さよならの裏に-Dead to me シーズン2 ネタバレなし 感想
シーズン2は、結果から言えばシーズン1ほどのキレの良さはなかったが、シーズン1の人物の関係図をうまく再利用して新展開を作っているところが面白かった。ただ構成は面白いのだけれど、事情が複雑になりすぎていてジェンやジュディーの心情がもう理解できないところまで行ってしまった場面が多少あるのは否めない。ただその新展開の中でテンパってキャラがブレてしまうジェンと対照的に、不安定ながらもキャラクターが一貫しているジュディーが存在することでなんとか空中分解せずに最終回までたどり着いた、という印象。シーズン1が良すぎたのもあり、期待度から考えると少し物足りないようにも感じたが十分面白かったとは思う。
デッド トゥ ミー -さよならの裏に-Dead to me 劇中曲
Judy Garland – Get Happy
The Beach Boys – Don’t Worry Baby
CALIBAN – Paralyzed
Rocksteady – Wild Belle
Rachael Cantu – Run Free
Don’t Leave Me This Way THELMA HOUSTON
ヨランダが”コレカラオケ”で歌っていた曲
The Cars – Drive
ニックが歌っていた曲
You Sexy Thing
SING SING SING…BBC BIG BAND ORCHESTRA
Excessum – Generation of Lies
Peggy Lee-It’s A Good Day