君はOnly One [Irreplaceable You]
(C) 2018 Stella Tracy Pictures, LLC
結婚前に嫁がガン宣告 「君はOnly One」
「君はOnly One」 原題:Irreplaceable You ネットフリックスオリジナル映画 アメリカ 2018年 1時間36分
監督:ステファニー・ラング
脚本:ベス・ウォール
出演:ダグ・ンバータ=ロー, ミヒウ・ハウスマン, クリストファー・ウォーケン, スティーブ・クーガン, ケイト・マッキノン, ジャッキー・ウィーヴァー, ティモシー・シモンズ, ブライアン・タイリー・ヘンリー, アラナ・マスターソン, ゲイル・ランキン, タマラ・チュニー
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「君はOnly One」 あらすじ
(C) 2018 Stella Tracy Pictures, LLC
幼いころからずっと一緒のアビー(ダグ・ンバータ=ロー)とサム(ミヒウ・ハウスマン)はアビーの妊娠を機に婚約する。だが、妊娠したと思っていたアビーは実は妊娠しておらず、妊娠に似た症状を引き起こすガンを患っていることがわかった。アビーは自分の余命が短いことがわかると、自分が死んでからの心配をし始め、サポートグループで出会った同じく末期がんのマイロン(クリストファー・ウォーケン)とともに奥手なサムが新しい彼女を見つけられるように勝手に出会い系サイトに登録したり、出会いをセッティングしたりするのだった。
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「君はOnly One」 ネタバレなし 感想
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最愛の女性が、しかも小さな頃からずっと一緒の彼女がガンを患わっているとなればそりゃ悲しいに決まっている。似たようなテーマの映画やドラマのあらすじは読んだことはあるがこのテーマの映画を見るのは初めてだった。退屈だったわけでもなく、もちろん悪くはないのだけれど設定や前提以上の驚きも演出もなかったように思える。涙もろい僕はもちろん泣きはしたものの、物語として感動したというよりは、設定だけで泣けていたような気がする。涙もろけりゃこの設定さえあれば、後はさみし気な構図でカメラが回っているだけで泣けるものだ。泣いといてケチをつけるのは複雑な気持ちではあるものの、物語として考えると結婚前にがん宣告を受けたという設定そのままにサラっと表面を描いたという印象。同じく末期がん患者のマイロンとのやり取りが面白いが、あえて悲しさを少なくしているのか、末期がん患者同志が友達になるとある程度距離を取るものなのか、マイロンもアビーもお互いさほど踏み込んだ行動はとらない。またアビーをメインに描いている割には彼女の苦悩があまり伝わってこなかったように思える。僕は男だということもあるかもしれないが、この設定は残されるものの視点で描いてくれたほうがより泣けたのではないかと思ってしまう。悲しみが控えめな代わりに内容も若干軽い印象。とりあえずサクっと軽く泣きたいときには良いかもしれない。