Netflixアニメ「日本沈没2020」レビュー
アニメ 日本沈没2020 概要
監督:湯浅政明
出演:上田麗奈、村中知、佐々木優子、てらそままさき、吉野裕行、小野賢章
1973年に刊行されドラマ化、映画化されている小松左京によるSF小説「日本沈没」を「夜は短し歩けよ乙女」「夜明け告げるルーのうた」「DEVILMAN crybaby」の湯浅政明監督でアニメ化。「DEVILMAN crybaby」のように舞台を現代に置き換え再構築されている。
Netflix オリジナルアニメ「日本沈没2020」 あらすじ
突如大地震が日本列島を襲い、国中が混乱に陥る。東京でいつもと変わらない一日を過ごしていた武藤家(父:航一郎、母:マリ、姉:歩、弟:剛)の4人を中心に大地震後を生き抜く姿を描く。マリはフィリピン人で歩と剛はフィリピンと日本のハーフ。
Netflix オリジナルアニメ「日本沈没2020」 ネタバレなし感想
「日本沈没」という題名の作品があることは知っていたが筆者はドラマも映画も一つも見たことはなかった。今回のアニメ化では小説の舞台であった70年代からタイトル通り2020年に移して制作されている。wikiを見る限り、小説にこのアニメの主人公にあたる武藤ファミリーは出てこないし、もちろんフィリピン人と日本人のハーフである歩や剛のようなキャラクターも登場しないようだ。もちろんそもそもが70年代に刊行された小説であるため、この小説にインスパイアされて作られた漫画やアニメもたくさんあるだろうが、設定として秀逸であるということなんだろう。無秩序状態になった社会の中の人間を描きながら、日本が海に沈んでいくという設定が個人的には目新しく先が読めない展開がよかった。この手のサバイバルものというと比較的人間の悪の部分を描くことが多いように思えるが、「日本沈没2020」はそこまで性悪説的なドラマは少なく、あくまで大災害の中を生き抜くというサバイバル要素と、様々な出会いと別れが見どころのアニメになっている。全10話だが、一話実質20分程度なので4時間弱で見れてしまうのも良い。必ず大きめの事件が1話に1つずつくらい起きるので見始めてしまえば僕のように一気見になってしまう人も多いのではないかと思う。マイルドに描かれているものの、グロシーンも若干あるのでアニメといえど苦手な人は注意が必要だ。