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【8月2日シーズン3配信】親愛なる白人様

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(C)MMXVII Lions Gate Television Inc.

現代における人種差別を描くドラマ 親愛なる白人様 DEAR WHITE PEOPLE

「親愛なる白人様」 2017年 ネットフリックスオリジナルドラマ
原作・制作:ジャスティン・シミエン
出演:ローガン・ブラウニング、ブランドン・P・ベル、デロン・ホートン、アントワネット・ロバートソン、ジョン・パトリック・アメドリ

 

 

 

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「親愛なる白人様」シーズン1 あらすじ

アメリカ名門大学ですら未だ存在する非白人学生に対する差別意識。ハロウィンに開催された白人による黒人扮装パーティを皮切りに大学内で顕在化する黒人差別問題を学生一人一人の目線で一話ずつ描いてゆく。


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「親愛なる白人様」シーズン1は毎回主人公の違う群像劇

一話目が「親愛なる白人様」でラジオDJをするサマンサ、二話目は学内新聞記者ライオネルといった具合に1話につき主人公が変わり、学内で起こる事件を映していく。入れ替わっていく主人公がちょうど前回で気になる立ち位置にいる人物だったりするあたりはなかなか面白いが…。

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僕を含め人種差別にあまり触れていない日本人には楽しめないかな、と思う

差別について考えるにはよいかもしれないけど、差別というものを意識する機会の少ない日本人には難しいテーマであるような気がする。もちろん日本にだって差別がないわけではない。というより日本は島国であることもあって、僕たちは既に差別化された中に多くの人が生きている。だが、その中でも差別は生まれる。部落、在日、ゲイ、メンヘラ、独身や時に派遣社員。日本では見た目で差別されることが少ないけれど、実際には白い目で見られていることは多い。人が人である限り、この差別という概念多分なくなることはないのだと思うけど、生まれたときからずっとどこへ行っても差別を受けてきた、もしくは目の前に自分に矛先の向いた差別が存在してきたという現実は見知っただけで理解できない。このドラマを見てわかったのはそれだった。

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余談~差別について

僕が人種差別を体感したは10年ほど前、オーストラリアに住んでいた時だ。僕が住んでいた街は韓国企業が多く、金持ちの多くが韓国人だったことから、仕事を奪われた現地の白人からはアジア人全員が疎まれていた(白人には日本人と韓国人の区別はつかない)。語学学校で友達になった韓国人はひどい街だ!といつも嘆いていたけれど、オーストラリアについたばかりで現地人の英語がほとんど聞き取れなかった僕には韓国人ってどこ行っても嫌われるのかな(これも酷い偏見だが)と思っていた。実際そこから1年ほど暮らしていく間に、家の目の前に置いていた僕の自転車がぐちゃぐちゃに曲げられていたり、街を歩いていると罵声が僕に向かって飛んでくる気がするなどいろいろ心あたりはあったけど、まるで何も知らずに「ライフイズビューティフル」を見ているような感じで、意地悪な人がいるもんなんだなぁ、くらいにしか思っていなかった。そして英語が聞き取れるようになってくるたびに僕は理解することになる。街を歩いていてたまに飛んでくる罵声は完全に僕に向けられているし、すれ違いざまに全く脈絡もなくファックと言われることも度々ある。その程度で殴られたり、カツアゲされたりってことは一度もなかったけれど、とにかく何の脈絡もなく自分を嫌っている人間がいることを知るのはとても居心地が悪いと思ったのを覚えている。それから差別についてよく考えるようになった。

ニガーって言うのはいいけど、ニガーって言われるのは嫌。

「親愛なる白人様」のエピソードの中で歌詞の中にニガーという言葉が出てくる歌を白人が口ずさむと、黒人が「ニガーっていうな」と口ずさんだ白人と揉めるというシーンがある。確かに差別用語というものはあって、それを逆手にとってラッパーが使ったりするのはわかるし、むしろそういうノリは粋だと思う。でも、もし「ニガー」という単語本当に口にしてほしくないのなら、ニガーと黒人同士で呼び合うのをまずやめさせる運動をすべきではないのか、つまりは怒るべきはその楽曲の作詞者であって口ずさんだ白人ではないのでは?と思わずにいられない。その時白人は言う「歌詞にあるじゃないか、そこで歌詞を変えようもんなら今度は白人特権とか言われるじゃん」例えばこれは「最近ハゲてきたんだよねぇ」って自分で言うのはいいけど、「お前最近ハゲてきたな」って言われるのはなんか嫌だ、みたいな話としてしかこの感覚は僕には理解できない。日本人としては別にジャップって呼ばれても別にムカつかないような気がする。

「親愛なる白人様」も誇張はあるだろうし、実際にアメリカ人の白人と黒人にこのドラマを見てどう思うかを聞いてみたい。そんな話が聞けたらまたどこかのタイミングで書こうと思います。

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