シーズン3へ更新「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」
(C) FREDERATOR NETWORKS,INC A WOW! UNLIMITED MEDIA COMPANY
人気ゲーム「悪魔城ドラキュラ」をNetflixがアニメ化「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」
「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」 2017年 7月 シーズン1 4話
製作:フレドレター・スタジオ、ワウ・アンリミテッド・メディア
脚本:ワーレン・エリス
製作総指揮:ワーレン・エリス、ケビン・コールド、フレッド・セイバート、アディ・シャンカル
声の出演:リチャード・アーミティッジ、ジェームズ・キャリス、グレアム・マクタヴィッシュ、アレハンドラ・レイノソ、マット・フルーワー、エミリー・スワロー
日本語版声の出演:置鮎龍太郎、三木眞一郎、下山ア綾香、小形満、志村和幸、臼木健士郎、岡井カツノリ、宮本淳、宮本誉之
スポンサードリンク
「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」あらすじ
1455年、ワラキアで医者になることを志し吸血鬼ドラキュラの元に向かった一人の女性リサ。高い科学知識を持っていると評判のドラキュラは吸血鬼を恐れないリサと彼女の思想に好意を持ち、のちに彼らは結婚する。そして二人の出会いから20年後、リサの勧めで行っていた”人間と同じような旅”から帰ったドラキュラの目の前にあったのは焼け落ちた自身の屋敷だった。リサは科学の力でたくさんの人を救っていたが、科学の存在を認めていなかった教会によって”魔女”として捕らえられ、トゥルゴヴィシュテで火あぶりの刑にあわされたと老婆に聞きかされたドラキュラは怒り、トゥルゴシュテに宣戦布告に行く。「一年の猶予をやる。その間にワラキア去れ」と宣言するドラキュラ。そして一年の間地獄から魔物を集め軍団を作ったドラキュラはちょうどリサの死んだちょうど一年後、ワラキアに魔物の群れを放ったのだった。
「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」は1986年ファミコンで発売されたゲームが元になっている
確かにこんなんだったわー(下画像参照)。当時はゲーム画面の描写はこの程度なので知らない人には分かりにくいだろうけど、この画像で真ん中下くらいにいる主人公キャラのシモン・ベルモンドがムチを振っている絵である。主人公の武器がムチってなにさ?なんかカッコよくないけど…。と子供ながらに疑問は常にあったが魔物退治専用の清めてあるムチらしい。当時のゲームの限界でムチという設定ではあるものの、紐っぽい使われ方は一切しないという、ただただ疑問だけが残るシモンの武器だったが今思えば悪魔城ドラキュラ=ムチみたいなところもあるし、意外とゲームを印象付けるためのマーケティング手法だったのかもなぁ、と思わなくはない(真相は知らない)「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」の主人公と思われる「トレバー・ベルモンド」はファミコン版の主人公シモン・ベルモンドの先祖にあたり、本作ではシモンの時代から200年ほど前の話を描いている。またこの「トレバー・ベルモンド」さんはゲームの設定上では「ラルフ・C・ベルモンド」に当たるらしい。実際1986年にこのゲームを作った時にはメーカーもそんな深く考えてなくて、後付けでどんどん継ぎ足していったんだろうなぁ、と想像できる。ここにコナミの公式設定があるけれどネタバレを全く知りたくない人はみないほうがいい。この公式サイトには年表が乗っててほー、こういう流れなんだなぁ、ジョジョばりに歴史設定がなげーなーとか思いながら家系図らしき図を目で追うなんてことはしないほうがいいかも!?何がどうなってそうなるのかわからないけれど、「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」の結構意外な結末の欠片が見えてしまいます。まぁ長いシリーズだし、設定も途中でブレているし(笑)アニメ版はオリジナルストーリーが進んでいくなんて話はよくあることなので、さほど気にするものでもないかもしませんけど。
※画像お借りしました。
スポンサードリンク
「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」 なぜ今アニメ化?
よくわからないがドラキュラをムチでシバきに行くゲームという印象のまま、初代以降「悪魔城ドラキュラ」のゲームをプレイした覚えは僕にはないのだけれど、それからも続編が出ていたそうで、北米でも「Castlevania」という題名でリリースされ続けている人気シリーズになっていたらしい。それでも最新作は2008年になっているし、なぜ今になってこのゲームの製作をしかもゲーム会社のコナミ主導ではなくNetflixがするという色々謎が多い本作。だが、もしかするとそんなチョイスこそがNetflixの言う独自のアルゴリズムで設計されたコンテンツたる証拠のかもしれない。アルゴリズムで作品を設計するだなんて、なんか人間味がないし失敗してしまえばいいのにと思わなくはないけれど(笑)、面白いならそれもまた良し。アルゴリズムによって面白い作品ができるのならもうこれはSFの領域だよね。それはそれで興味深い。
もうアニメ後進国とは呼ばせない「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」のクオリティ
先日の「BLAME!」は見ていないですが、「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」を見るとアメリカがアニメ後進国ではないことがわかると思う。製作はアメリカの製作会社が手掛けているが「シンプソンズ」だとか「サウスパーク」みたいな絵のアニメではなく、日本のアニメっぽい仕上がりになっています。僕はさほど作画にうるさいほうではないけれど、これは結構作画は頑張ってるってやつじゃないんだろうか。なんせ人が殺される描写がかなりグロい。「ベルセルク」の蝕ぐらいグロい(※注 漫画版)。そのグロさもテーマに沿っているし、うわ、キモって思った分だけ期待感が高まります。
「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」 感想
シーズン1として配信された4話は物語で言えばプロローグにすぎず、”今からこんな物語やりますよ”という程度の内容ではあるが、”魔女狩り”で人間の手によって人間が殺されたことを怒る吸血鬼、という吸血鬼のほうがよっぽどマトモに見えるという世界観がまず興味深い。実際中世だったり、昔の価値観って結構イカれることが多々あるのが事実だと思うけれど、魔女狩りにしても現代の差別にしてもなんだかんだ人間が普遍的に持つ陰の部分であって環境さえ悪い方向に整えば露呈してしまう…。それが人という生物の習性なのかもしれない。なーーーーんてことを連想してしまうほど、たった4話でグロさと狂気と民衆心理がうまく描かれていると思う。ストーリーとしてはまだメインストーリーが始まってすらいないような展開なので★5としているけれど、残り8話の追加は既に決定しているので続きが楽しみな作品です。
スポンサードリンク
悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア シーズン2 ネタバレなし 感想
正直プロローグ程度の内容のシーズン1から一年以上待たされて8話追加だとするとちゃんと期待値を満たしてくれるのか不安はありながら、シーズン1がたった4話で結構なインパクトを残したこともあり、シーズン2に全く期待しなかったといえば嘘になるだろう。だが蓋を開けてみるとちょっと期待しすぎたかな、というところ。作画のクオリティや、悪魔城ドラキュラで定番の鞭系の武器や、その他独特の世界観をベースにした魔法や攻撃方法など特に戦闘シーンは目新しくて面白かったと思う。だがシーズン2としては序盤はもっさりしていてあまり食いつきの良いストーリー展開だったとは思えない。結果全体としてつまらなかったわけではないけれど、もう少し何かもう一味あってくれたらよかったかなと思う。例えば物語のフォーカスの当て方が日本のアニメとは若干違っていたりするのだけれど(一番良い例は8話目)このあたりで描いていたような部分をもう少し個人的には見たかった。アメリカでは「ドラキュラ」というジャンルがある程度知名度と人気があるということもあり、ハロウィン向けのアニメとして当たっているようだけれど、日本人としてはライトユーザー向けというよりはどちらかというとアニメ玄人用かな という気はする。
悪魔城ドラキュラ キャスルヴァニア シーズン3へ更新
Netflixはシーズン3の制作を決定したようだ。次のシーズンでは、エピソード数が8話から10話に増え、脚本ワーレン・エリス、監督のサム・ディーツが続投することが分かっている。
「アニメ『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』はゲームとの抱き合わせの作品ではありません。私たちは『悪魔城ドラキュラ』に対して独自の解釈をしています。私たちはこれをキャッスルヴァニア・シマネティック・ユニバースと呼んでいます」とシャンカルはIGNに対して話す。「キャラクターたちはゲームとは違う形で登場することも、全く同じ形で登場することもあります。イベントはゲームと同じように展開することも、ゲームから逸脱することもあります。それよりも重要なのは、私たちがこのアニメのナラティブを考案するにあたって、あるマスタープランを持っているということです」
シーズン3のストーリーに関して情報はないが、エグゼプティブ・プロデューサーのアディ・シャンカルがIGNに上記のように語った言っていたということもあり、「キャッスルヴァニア」はコナミ公式設定の年表通りにストーリーが進まないであろうことがうかがえる。僕は世代的にベルモンドといえばシモンなのでむしろ僕らが子供の頃に遊んだ「悪魔城ドラキュラ」のシモン・ベルモンドの冒険が見たい。