【古いのにぶっとんだ演出】ナチュラルボーンキラーズ

評価:★★★★★★★★☆☆(8点) ※非万人向け
映画ナチュラル・ボーンキラーズ タイトル

万人受けはしないだろう傑作

「ナチュラル・ボーン・キラーズ」原題:Natural Born Killers)
1994年製作 アメリカ映画 1時間59分
監督:オリバー・ストーン
脚本:デヴィッド・ヴェロズ
原案:クエンティン・タランティーノ
出演:ウディ・ハレルソン、ジュリエット・ルイス

Netflix(ネットフリックス)で視聴する

 

 

ざっくりあらすじ

父親から性的虐待を受けて育ったマロリーは肉屋の配達のバイトをしていたミッキーと恋に落ちるとマロリーの両親を殺し逃避行の旅に出る。そして行く先々で惨殺を繰り返す二人はマスコミの注目を集め、殺人者でありながら若者に支持されていく。シットコムっぽい演出でミッキーとマロリーが出会うシーン

 

かなりトガった演出

昔から丸いサングラスをかけた主人公のジャケをよく見たが、なんとなく手が出ず結局見ずにいたところNetflixで見つけたのでなんとなく再生してみると演出がかなり奇抜で惹きつけられた。20年以上前の作品に目新しいというのも変なのであえて言うなら”トガって”いる。
ミッキーに馬乗りになるマロリー

 

 

もちろん二人もイカれてる

特に理由もなくどんどん人が殺されていくこの映画は公開当時各地で放映禁止になったらしい。当時はこの映画のようなカップルで殺人を起こす模倣犯がかなり増えたらしく、訴えは棄却されたものの、監督のオリバーストーンは犯罪を誘発したとして損害賠償を求め訴えられたりもしたそうだ。

橋の上で永遠の愛を誓うミッキーとマロリー

 

 

暴力を通して描かれる暴力以外の何か

映像そのものがまるで薬物中毒患者の妄想のような映画。時にモノクロになり、ざらっとした絵になり、アニメになる。脳内のフラッシュバックをそのままシーンにぶちこんだような編集。単純に暴力を描くならもっと違うやり方を選びそうな気がするのは僕だけだろうか。
ざらついた映像に映る坊主頭のミッキー

 

 

かつての問題作

今の時代ならこれが映画館で放映されてもそこまで問題視されることはないだろうけど(もちろん年齢制限はつくだろうが)、かつての問題作だった、と言われれば納得の一作。問題作だけに賛否はいろいろあるみたいだけれど、僕は十分傑作だと思う。
ただ、万人受けはしないというレビューをよく見たので、万人受けはしないのだろう。確かにキャッチーでエンターテイメントなバイオレンスではない感じはする。
マロリーが母に灯油をかけ火をつけようとするシーン