シーズン3更新へ「スタートレック・ディスカバリー」
スタートレック・ディスカバリー エピソード1,2
面白さ:★★★★★★☆☆☆☆(6点)
アフタートレックでもエピソード1、2は壮大なプロローグだとショーランナーも認めていたように、この2エピソードではマイケル・バーナムのエピソード3以降の立ち位置と、どのようにして連邦とクリンゴンの戦争が始まるに至ったかが描かれる。宇宙船が出てくるタイプの宇宙モノを見るのが久しぶりということもあってか若干テンションがあがる。CGとわかっていても宇宙船がなかなかカッコイイ。じっくり2話も使ってプロローグをやったわりには、わかりにくい部分もあったように思えるが、クリンゴンに両親を殺され、バルカン人に育てられたという過去を持つバーナムの行動や考え方に対する違和感こそがこの物語の肝になっていく予感もする。まだよくわかっていないが「スタートレック・ディスカバリー」はなかなか悪くない印象。
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スタートレックディスカバリー エピソード3 支配するもの
面白さ:★★★★★★☆☆☆☆(6点)
メインの宇宙船もUSSシェンジョウから、タイトル通りの「ディスカバリー」に変わり、本編としてもやっと本番が始まったといったところ。ざっくり言ってしまえば連邦とクリンゴンの戦争はすでに始まっており、エピソード1、2で悪目立ちしてしまったマイケルは有能であるがゆえ、また戦争時であるため、USSディスカバリーの乗務員となる。本エピソードではUSSディスカバリーの姉妹戦USSグレンがなんらかの事故にあい乗組員が全滅したことを受け、ディスカバリーからマイケルを含む調査団を送って原因を調べるとある不思議な現象が起こっていたという内容。「不思議の国のアリス」暗唱しながら化け物らしき何かを引き付けるマイケルがカッコイイ回。
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スタートレックディスカバリー エピソード7 正気を狂気に変えるマジック
面白さ:★★★★★★★☆☆☆(7点)
ディスカバリーで船上パーティが開催される中、マイケルは自分の殻をどうすれば破れるのか思索にふける。一方クリンゴンの船でロルカやタイラーと一緒に牢獄に入っていたマッドが、ロルカに置き去りにされた復讐にディスカバリーに侵入する。銀行の強固なセキュリティを突破したという自慢話をしていたマッドは易々とディスカバリーに侵入してくる。そして船員は彼を止めることができず…という回。今回は最近”流行りの設定”を使った回。いつものように問題を解決する回だけれど、単純にはやりの設定を使うだけでなく、マイケルの精神的な成長を新しいアプローチで見せてくれる。毎回のストーリーは設定等手を変え品を変えながら、ベタと言えばベタだけど、やはり良い”ベタ”だと思う。そういえばここ3話くらいクリンゴン側のエピソードが全くないのも気になるところ。
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スタートレックディスカバリー エピソード9 深き森の奥へ
面白さ:★★★★★★★★★☆(9点)
クリンゴンの遮蔽技術を解析するために、ちょこちょこ出てきていた不安要素を押し切って無茶をするディスカバリー船員たちが熱い(無茶をするのはいつものことだけど)。部下の失敗を責めることなく当たり前のように粋な計らいをするロルカ、相変わらず無茶をするマイケル、胞子ドライブに命を懸けるスタメッツ大尉。今までで一番ハラハラさせられる最も熱い回だった。ほんとロルカのような上司の下につきたいものだ。またタイラーが背負っている心の傷が明らかになる。このあたりの話も次回以降どう展開していくのか気になるところだ。今回は特に1話で映画1本分くらいのクオリティがあるんじゃないかってほどの素晴らしさだった。そして次回が気になりすぎるラスト。正直スタートレックがこんなに面白いとは思ってなかった。ヤバイ。来週が楽しみすぎる…と書いていたら次回は1月8日配信予定とのことだ。…ここで切るとは鬼すぎ…ドSにもほどがあるよ…ハァ来年が待ち遠しい。
スタートレックディスカバリー エピソード10 我の意志にあらず
面白さ:★★★★★★★☆☆☆(7点)
前回の超展開から1か月以上待たされてシーズン1後半のスタートである。ここまで積み上げてきた伏線を回収したりと本当にダイナスティに見習わせたいほどのしっかりとしたストーリー展開になっている。あることがきっかけで平行世界に迷い込んでしまったディスカバリーは元の宇宙に帰る方法を探るために、平行世界の調査を始める。そして平行世界ではバーナムは死んだことになっており、ロルカは逃亡犯、そしてディスカバリーの船長はティリーだった。しかも人類はむしろ悪の帝国で宇宙を支配していることがわかる。またこの宇宙のディスカバリーと元宇宙のディスカバリーは入れ替わりで互いの平行宇宙に飛ばされているらしく、場所や物などはほぼ元の宇宙と同じに存在しているが、ディスカバリーが2機いるわけではないため、マイケルたちは「USSディカバリー」を平行宇宙の「ISSディスカバリー」と偽装して調査を続けるのだった。後半の初回というだけあって初っ端は若干スローペース。若干説明的な部分が多く退屈しそうなだったがその予感はうまく覆された。ここからどうなっていくのかなかなかハラハラな出だしでよかったと思う。
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スタートレックディスカバリー エピソード11 内なる狼
面白さ:★★★★★★★★☆☆(8点)
休み明けに並行宇宙という新展開を迎えながらも、相変わらず物語のテンションは保っている。平行宇宙から元の宇宙に戻りクリンゴンを倒すための情報を連邦に早く持って帰りたいのになかなか帰れない「”ISS”ディスカバリー」。正直パラレルワールドなんて設定だと絵的には同じでも元の世界とは別物だし、なにやったって夢オチみたいなもんじゃねーかと甘く見ていた管理人だったが、ここでは見事に良い意味で裏切られた。平行宇宙でマイケルたちの元の宇宙と登場人物や場所等が同じ、という設定がとても面白く使われているし、ここまでのストーリーあってこその登場人物の心理が平行世界だからこそ違った形で表現されているのが目新しい。回を増すごとに脚本の良さが際立っていくのがすごい。そして次の回がまた気になる!スタートレックディスカバリーからは目が離せない。
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スタートレックディスカバリー エピソード12 大それた野心
面白さ:★★★★★★★★★☆(9点)
平行宇宙というだけで超展開なのに今回はその上で更なる超展開。今回はマジでヤバい。平行宇宙編がこんな形で展開していくなんてほんと予想もしなかった。これほどエンターテイメントしてるストーリーに出会うのは本当に数年ぶりだと思う。その一方で伏線回収が逆に綺麗すぎるかもしれないけれど、回を増すごとにどんどんストーリー全体としてのテンションが上がっていくという、毎週配信のあるべき姿だと言っても過言ではない出来。ここまで盛り上げてくれるとシーズン1をどう終えるのか、その辺りも気になり始めてしまうが、ここまでは本当に良く出来てる。まさかネットフリックスという配信の形で途中から見始める人はなかなかいないとは思うけれど、スタートレックディスカバリーだけは途中から見てはいけない。未視聴で気になった人には是非一話目からの一気見をオススメしたい。ここまで来るとどんな終わり方でももうつまらなかった、という感想にはならないと思う。