【’16年1、2を争う傑作】僕だけがいない街
本格的サスペンスアニメ
「僕だけがいない街」 2016年 TVアニメ 1エピソード:23分 全24話
原作:三部けい
監督:伊藤智彦
キャラクターデザイン:佐々木啓悟
声の出演: 満島真之介、土屋太鳳、悠木碧、高山みなみ
ざっくりあらすじ
売れない漫画家の主人公は「再上映(リバイバル)」と呼んでいる特殊能力を持っていて、その能力は、直後に起こる「悪いこと(事件・事故等)」の原因が取り除かれるまで、本人の意思とは無関係にその直前の場面に何度もタイムリープしてしまうというものだった。そんな主人公の母親がある日何者かによって殺され、リバイバルが発動するのだが、タイムリープした先は1988年。主人公は小学生に戻っていた。母親の死の原因がその年にあると確信した主人公は母親を救うため、真犯人を探す。
他人に心を開かない主人公(大人)
「…他人と関わるとロクなことがない。まぁいいかこの世から俺がいなくなったところで…。」
リバイバルを通して、自分の幼少期を思い出す(というよりは再体験する)主人公。子供のころってよくも悪くももっと素直だったよね。どうしてこうなった…。
子供の視線を大人の視点で見る
「親ってやたら鋭かったよな」うちの母もそうでした(笑)例えば子供の頃は見えなかった親の細かいフォローも中身が大人だからこそわかる。幼少期には気づけなかった様々なことにリバイバルを通して気づいていく主人公。家庭によっても過ごした幼少期によっても違うだろうけど、あなたが大人なら忘れてしまった懐かしい何かをきっとどこかに見つけるはず。
したっけー
主人公の幼少期が北海道であるため、北海道の方言が少し出てきます。したっけーは「またなー」の意。ハマり始めると使ってみたくなります(こーゆーの僕だけ???)
初期設定の陰キャを忘れるほどの行動力
小学生に戻った主人公は目的がはっきりすると大人の姿の時の設定忘れちゃったんじゃないの!?ってくらい行動力のある素敵な少年っぷりを見せます。心も子供に戻ってるってことですかね。まっすぐな正義感も子供だからこそ嘘くさく見えたりせず、ワクワクさせられます。
ちょうど良いサイズ感としっかりしたサスペンス
良く練られた設定で本格的なサスペンスものであるにも関わらず13話で綺麗にまとめてくる。フジテレビのノイタミナ枠で放送していたこともあり、アニメってなんか入りにくいと思う人にもオススメです。
※ノイタミナ枠 大人のためのアニメというコンセンプトで放送されているフジテレビの深夜放送枠