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台湾ブラックミラー「子供はあなたの所有物じゃない」

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(C)P公視 MMXVIII

台湾版ブラックミラーか?
「子供はあなたの所有物じゃない」

社会的プレッシャー、大きすぎる親の期待、家庭の崩壊。不可思議な物語を通して、社会や家庭の重圧によりもたらされる悲劇を鋭く描く。

出演:イップ・チュンチャン,クー・スーユン,シェ・チョンヌアン,チョン・シンリン,アイビー・イー,ワン・ジン,フランシス・ウー,リウ・シウフー,リウ・ズージュエン,ワン・ユイシュアン

《你的孩子不是你的孩子》媽媽的遙控器 編劇蔣友竹

 

 


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台湾のNetflixオリジナルシリーズ

台湾産のNetflixオリジナルシリーズで、7月8日に追加されていたらしいこと以外ほとんど情報はなかったがなにやら気になったので見てみた。エピソード毎に題名があるっぽいので「子供はあなたの所有物ではない」がタイトルのオムニバスシリーズではないだろうかと思われる。1話目がなかなか悪くなかったのもあり土曜に最新話が配信ということで飽きるまで見てみようと思う。


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子供はあなたの所有物じゃない
エンディングテーマ 「Don’t cry Don’t cry」

魏如萱 waa wei [ Don't cry Don't cry ] Official Lyric Video(你的孩子不是你的孩子 主題曲)

魏如萱 waa wei [ Don’t cry Don’t cry ]

エンディングはやさしく切ないギターイントロからのウィスパーボイスがたまらない曲。歌詞はさっぱりわからないけれどすっかり気に入ってしまった。

アーティスト名は魏如萱(ウェイ・ルーシュェン)と読むらしいが、動画には魏如萱 waa wei (ウァーウェイ)って書いてあるどっちが正しいのかは謎。台湾の歌手だそうだ。

 


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子供はあなたの所有物じゃない
「クジャク 孔雀

おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆(7点)

「クジャク 孔雀」 あらすじ

超エリート私立高校に進んだ中流階級の女子・巧藝。母・美琪は一生懸命働いて巧藝がそのまま良い大学へ進み卒業することを望んでいたが、巧藝は友達との金銭感覚のギャップに苦労していた。そんなある日、巧藝は校庭の片隅に人間の言葉を話すクジャクを見つける。そしてそのクジャクは巧藝にある取引を持ち掛けるのだった。

今回の主人公・巧藝の家庭はここまでのエピソードのようにストレスの多そうな家庭環境ではなく、母親は学歴にこだわっているものの父親はむしろ無頓着という、これまでとは少し違うパターン。父は中卒でうだつは上がらないが学歴よりも家族のことを大事に思うような男で、母親だけ少しとびぬけて学歴にこだわっているものの、家族の仲は良い。
どのエピソードでも子供の学歴に強いこだわりがある母親が出てくるが、彼女たちは総じてヒステリック、また自分を犠牲にして子供に尽くしていると思っている(実際にしている)という共通点はあるものの、それぞれにどうしてそこまで強く願うのかその理由はそれぞれ違うようだ。台湾が学歴社会だと言われても、なかなかそのリアルな部分は知る由もないが、オムニバスという形で毎回違う家庭を見ていくとその社会の中で生きるということはどういうことなのか、様々な側面が垣間見える。今回の「クジャク」は「世にも奇妙な物語」的なストーリーなので内容には触れないが、ここまで4話の中ではエンターテイメント性が高く面白かったと思う。

 

 

子供はあなたの所有物じゃない
「ADHDは必須

おすすめ度:★★★★★☆☆☆☆☆(5点)

「ADHDは必須」 あらすじ

母親は胎芽を政府から支給され、子供を宿す時代。この社会では優秀な子供を育てた母親は豪邸に住むことが許されるが、子供が18歳の資格試験で規定の得点を取れないと豪邸を出て貧しい長屋に住ことを強制されてしまう。過去に「奇跡のルオジェ」と呼ばれる優秀な子供を育てた経歴をもつヤン・ホワンが2人目に持った子供ルオアは出来が悪かった。ヤンは豪邸から出ていくことを避けるため、ルオアに自分がADHD(注意欠如・多動症)であるフリをするように命じるのだった。

政府による管理社会と学歴主義が合わさった行き過ぎた未来を描いた作品。行き過ぎた思想の先にある人間らしさを失った常識の中で生きる親子、またその常識に抗う人々を描く。もし台湾がここまでの4つのエピソードで描かれた学歴社会のまま成熟し倫理観すらもねじ曲がっていってしまったらこんな世界になってしまう可能性だってある、というSFを通した社会風刺といった内容になっている。世界観としてとても面白く、最後の最後まで期待感があるものの、演出を見る限りここまでのエピソードの中でもメッセージ性が強い内容になっているようで、反面ストーリーは弱い。台湾のリアルの中で生きている人には響くかもしれないけれど、外から眺めている僕らに向けて作られたものではないのだろうとは思う。