【ディカプリオ】シャッターアイランド
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どんどん不穏になる空気が不安で仕方がない映画 「シャッターアイランド」
「Shutter Island」 2010年 アメリカ 2時間18分
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:レータ・カログリディス
原作:デニス・ルヘイン
製作:マーティン・スコセッシ、ブラッドリー・J・フィッシャー、マイク・メダヴォイ
アーノルド・W・メッサー
出演:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングスレー
ミシェル・ウィリアムズ
「シャッターアイランド」 あらすじ
wikiより
1954年、連邦保安官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)ら捜査部隊は、ボストンハーバーの孤島(シャッターアイランド)にあるアッシュクリフ精神病院を訪れる。この島でレイチェル・ソランドという1人の女性が、"The law of 4; who is 67?" という謎のメッセージを残して行方不明となった。強制収容されている精神異常犯罪者たちの取り調べを進める中、その病院で行われていたマインドコントロールの事実が明らかとなる。
出だしからなんか不安(期待)
主人公のテディはいきなり船酔いだし、頭痛いとか言うし、フェリーの船長は「嵐が来るから、あんたらを島に上げたらすぐ引き返す」なんて言うし。なんだかハナからなんだか不安な感じ。もちろん「物語のクオリティが不安」とかではなく、良い意味での”不安”であり、ヤバいことが起こる予感がするような期待感がある。不安なんて感情は現実だったら全然感じたくないのに、映画に不安にさせられるのはどうしてこんなにもワクワクするんでしょう!スリラー映画の王道を踏襲するような演出が、見てる人をどんどん不安にさせてくれます。
嵐の孤島というベタなクローズド・サークル
クローズド・サークルと呼ばれる、推理小説等でよくあるシチュエーションとしてかなりベタな”嵐の孤島”が舞台。嵐が去るまでそこを出ることができず、(大体そんな時は電話も通じない)完全に外界との連絡手段を絶たれた状態。こんなベタベタな不安要素盛り込んで大丈夫か?という懸念は物語が進んでいけば問題なく払拭されるはず。
クローズド・サークルの内外の往来は断たれているため、その状況で起こった事件の犯人は、輪の中に閉じ込められた人々の中にいなくてはならないことになる。
悪夢が怖すぎる
主人公テディは頻繁に悪夢にうなされるんですが、その悪夢がリアルで怖すぎる。普段なら夢のシーンなんざどうでもいいわ(だって本筋じゃないし)、と思ってしまう僕ですがこの映画の夢のシーンは、夢をみているんだろうな、とわかっていても見入ってしまった。悪夢にありがちな不気味さがうまく出ていて誰かの悪夢を見せられているような気分になる。監督も相当悪夢にうなされた経験があるんじゃないだろうか。
サスペンス映画が好きな人はそこそこ展開は読めるかも
色々想像と予想はつくかもしれません。なんせクローズド・サークルなんですから。結末は何も言いませんが、安心して震えてください(笑)例えば予想するパターンのうちのどれかが正解だったとしてもかなりの説得力を持ったラストを迎えることができるでしょう。これだけ最後の最後まで不安でいっぱいな映画は久しぶりに見ました。映画だからこそ楽しめるこの手の不安と恐怖を味わうにはうってつけの作品です!おすすめですよ!