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Netflixドラマ「13の理由」レビュー シーズン4(完結)

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(C) 2016 Paramount Television

地上波では見ることができないNetflixならではのドラマ「13の理由」

「13の理由」 2016年 ネットフリックスオリジナルドラマ
原作・制作:ブライアン・ヨーキー
出演:ディラン・ミネット、キャサリン・ラングフォード、ケイト・ウォルシュ、デルク・ルーク, ブライアン・ダーシー・ジェームズ、アリーシャ・ボー

ソーシャルチェーン・ミステリー『13の理由』

「13の理由」 あらすじ

自殺したハンナ・ベイカーの死が悼まれるなか、7本のカセットテープと地図が入った箱がクレイに届く。7本のテープはハンナが自殺する前に録音されており、彼女が死を選ぶに至った理由が順に語られていた。テープの片面ずつにハンナの自殺に関係していると思われる人物について語られる。

(C) 2016 Paramount Television


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シーズン1の見どころ 13の理由によって徐々に自殺に向かう心理がリアル

リアル、と言っても実際に僕は自殺をしたことはないので過言かもしれない。けれど少しずつ精神的に追いつめられて反応が過剰になってしまったり、諦めることに慣れてしまったり、意外に元気に見えたり。そんなハンナが痛々しい。でも序盤は何が起こったらこんな子が自殺します?ってまず疑問に思うはず。だってハンナかなりかわいい。まぁ、13も理由があるわけなので、しょっぱなからどん鬱少女じゃ3話も持たないから当然かもしれないけれど、でもこんなにも元気で若くてかわいい女の子でも現実に自殺してしまうことがある。この「13の理由」はフィクションではあるものの、自殺の原因になった出来事を13話に渡りハンナ自身によって語られる中でより説得力を持ったストーリーとして視聴者に届けられる。


(C) 2016 Paramount Television

自分が10代だったり、学校、友達、家庭が世界のすべてだった頃の気持ちが思い出せる人ならばより深く楽しめるかもしれない。残念ながら僕はそんな頃からは随分と年を取ってしまっていて、登場人物の行動や心情の意味がわからない部分もあった。思春期が遠い昔だとすれば、逆に親目線で見るならまた興味深く感じるはずだ。まずはやはり学校という場所の閉そく感がリアルに思い出せる世代向けのドラマだと思う。だから、ある程度歳を取った大人がサラっと見てしまう楽しめないかもしれないので、ながら見せずに真剣に見るのがオススメ。ただ、もちろん重いテーマであることには間違いなのでそれなりの覚悟は必要かもしれない。

(C) 2016 Paramount Television

物語はハンナのテープを聞くクレイが彼女の記憶をなぞるようにして進んでいく。ハンナがテープの中で言及している場所へ行き当時の彼女を想像するクレイもまた、テープの中の登場人物(理由の一人)であったり、テープの存在を知っているのはクレイだけではない等、各話の最後には次の展開が気になる構成になっている。テープからはハンナの声で「次はあなたよ、…」とそこから語られる理由にまつわる人間が名指しされるんだけど、「死んだ人間からお前のせいだ」と間接的にだとしても言われるのはとても恐ろしいことに思える(※ハンナが直接恨みつらみを言うようなことはない)

(C) 2016 Paramount Television

地上波ドラマでは見られない事柄も描かれるので興味があればある程度「覚悟して」見てみるといいと思う。少なくとも毎回”次の回が見たくなる”ドラマではある。そして最後まで見終わった後、「どうしてあいつはあの時あんなことを?」「どうしてそうなった?」いろんな疑問が浮かんで心を離さなかったりする。そんな見終わった後に残る「理解しきれなかったら何か」もこのドラマの魅力の一つなのかもしれない。

(C) 2016 Paramount Television


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「13の理由」シーズン1は特に視聴後が本番かも

僕の場合は視聴中よりも視聴後のほうが「13の理由」の登場人物や内容について考えてしまう時間が多くなったような気がする。この「13の理由」の面白さは全てのエピソードを見終わったうえで、視聴者が何を思うか、また視聴者自身が視聴後に心に残った何かについて考えることにあるのかもしれない。例えば、ハンナから見えていた真実と他の誰かから見えていた真実はまた別物だったりするのかも。「事実は一つ」でも解釈は人の数だけあるはずで、ハンナ以外の視点から見た”ハンナ・ベイカーのストーリー”はまた違ったものになっているのかもしれない。もしかするとシーズン2にはそんな要素も含まれたりするのでは…?と想像し始めるとキリがない。

「13の理由」配信後の様々な反応

ニュージーランドでは親同伴ではないとみてはいけないという法律ができたり、カナダでは学校で話題することを禁止だとか中々鎮まることを知らない「13の理由」の話題の収まるところを知らない「13の理由」のシーズン2は2018年春に配信予定だそう。シーズン2は2017年10月の時点ではまだ撮影中とのこと。

 The Hollywood Reporter などによると、第2シーズンは13エピソードから成り、2018年に配信予定だそう。ストーリーはハンナ・ベイカーの死に影響を受けた人たちが立ち直ろうとする複雑な道のりを追っていくらしい。

自殺、レイプ…警告文を強化 Netflixドラマ「13の理由」第2シーズン決定

見たくないわけではないけれど、見ると重い気持ちになるのでうれしいやらなんやら。最終回の時点でシーズン2がありそうな気配でしたけどね。
「13の理由」を見て心がやられてしまった人はハンナ・ベイカー役のキャサリン・ラングフォードのインスタでも見て「※あくまでもフィクション」だということを思い出すと良いです。キャサリンのおちゃめな表情が素敵。ドラマを引きずってると「生前はこんなに元気だったんだねぇ…」とまた悲しくなってしまう?さすがにそこまではないか。

「13の理由」 キャスト

ハンナ・ベイカー(キャサリン・ラングフォード)

クレイ・ジェンセン(ディラン・ミネット)

ジャスティン・フォーレイ(ブランドン・フリン)

ジェシカ・デイヴィス(アリーシャ・ボー)

トニー・パディーラ(クリスチャン・ナバロ)

ブライス・ウォーカー(ジャスティン・プレンティス)

ザック・デンプシー(ロス・バトラー)

タイラー・ダウン(デヴィッド・ドルイド)

 

アレックス・スタンダール(マイルス・ヘイザー)

モンゴメリー・デ・ラ・クルーズ(ティモシー・ガラナデロス)

「13の理由」 プロデューサー セレーナ・ゴメス

https://www.selenagomez.com/

公式サイト

13の理由と聞くと必ず同時に名前が挙がってくるこの人。プロデューサーのセレーナ・ゴメス。「13の理由」に出演する予定もあったらしいが、「13の理由」の原作本の支持する人が多いこともありセレーナ・ゴメスが出演することで原作のイメージを壊すことを避けるために裏方に回ったんだとか。そんな彼女は僕の大好きなこの映画にも出ている→【知られざる最高の感動作】思いやりのススメ。「思いやりのススメ」ではドッドという家出少女を演じている。この役がまたちょっとヒネた女の子役なんだけど、心の優しい子なんだろうなということがよく表現されているイイキャラになっている。僕はこの役の彼女しか知らなった。

セレーナ・ゴメス 出演作品

映画だけでもすでにかなりの数に出演している。歌手のセレーナ・ゴメスというけれどむしろ映画のほうがあ、見たことある!というタイトルが並んでいるんじゃないだろうか(そこそこ年いってる人から見ると)

2003年 スパイキッズ3-D:ゲームオーバー
2005年 炎のテキサス・レンジャー リターンズ
2008年 シンデレラ・ストーリー2:ドリームダンサー
2008年 ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ
2009年 アーサーと魔王マルタザールの逆襲
2009年 プリンセス・プロテクション・プログラム
2009年 ウェイバリー通りのウィザードたち ザ・ムービー
2010年 アーサーとふたつの世界の決戦
2010年 ラモーナのおきて
2011年 恋するモンテカルロ
2011年 ザ・マペッツ
2012年 モンスター・ホテル
2013年 スプリング・ブレイカーズ
2013年 アフターショック
2013年 ゲッタウェイ スーパースネーク
2013年 Searching
2014年 Behaving Badly
2014年 君が生きた証
2015年 モンスター・ホテル2
2015年 マネー・ショート 華麗なる大逆転
2016年 思いやりのススメ
2016年 In Dubious Battle

歌手としてのセレーナ・ゴメス

【Netflix】13の理由:セレーナプロデュースの目的は? 女子高生自殺の理由を謎解く 視聴は自己判断で

「高校時代というのは、誰もが通る道。またこのドラマのテーマであるいじめ、うつ、自殺は、あまりにも身近に多すぎる。
でも、10代って親子のコミュニケーションが取りにくいでしょ。実際に苦しんでいる10代はとっても多い。
私自身、90日間現実から離れていた時に、同じような悩みを持つたくさんの子供たちに出会った。
(セレーナは2016年8月から90日間、全身性エリテマトーデスの副作用による"不安、恐怖とうつ"を治療するための入院のこと)
これを、子供達に見てほしいの。心を揺らす、ちょっと怖いかもしれないけど、見て欲しい。
最後まで見てもらえれば、きっと理解してもらえる。私も最後の収録現場にいたけど、全てが生き生きしているのを経験したから。」

本来はユニバーサルで映画化予定だった作品を、7年かけてネットフリックス配信にこぎつけたセレーナ・ゴメス。「13の理由」のプロデュースに入る前、彼女には精神的な病があり休養を取っており、その理由の一つとしてソーシャルメディアをあげているそう。一つ一つの事柄は大したことが無くても、多くのストレスが同時に重なると精神的な負担は大きなものとなるといったストレスの構造は「13の理由」のシーズン1を通して表現されているテーマそのもの。セレーナ自身もSNSによる中傷に痛めつけられた経験もあることが「13の理由」に関わることを強く望んだ理由の一つでもあるのかもしれない。

「13の理由」注意喚起動画

13 Reasons Why | Message from the 13 Reasons Why Cast [HD] | Netflix

公開から物議をかもした本作。10代の若者への悪影響を配慮し、Netflixは「現実に存在する問題を扱った“フィクション”作品」であることを強調する注意喚起動画を公開された。動画は「13の理由」に出演するキャストから実際に問題を抱えているティーンへ、「信頼できる大人と一緒に視聴してほしい」と求め、カウンセラーなど周囲に悩みを打ち明けることを促すメッセージになっている。