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Netflix(ネットフリックス)おすすめオリジナルドラマランキング【2019年版】

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Netflixドラマランキング第36位 ターンアップチャーリー TURN UP CHARLIE

ターン・アップ・チャーリー_turn up charlie
(C)2019 Netflix Studios, LLC and Netflix Global, LLC


過去に一曲ヒットを飛ばしたものの、今は売れないDJのチャーリー(イドリス・エルバ)が俳優になった親友のデイビッド(JJ・フィールド)の娘ガブリエル(フランキー・ハーヴィー)のベビーシッターをするという話。デイヴィッドの妻サラ(パイパー・ペラーボ)は有名なDJであるということもあり、自身のシーン復帰に下心を持ちながらベビーシッターを引き受けることになったわけだけど、超問題児のガブリエルをうまくやっていくたびに段々と家族の問題に巻き込まれていくチャーリー。お調子ものだけど人の良いチャーリーと超問題児とは言え賢いガブリエルのやり取りが面白い。また一般家庭では考えられないセレブの家庭ならではの問題も、”もし経済的に不安がなかったら”という仮定をつけて考えるなら、誰もが親としてどんな家庭を築いていくべきか、家庭と自分のやりたいことの割合はどうあるべきか考えさせられる内容になっていると思う。(2019年3月21日)

Netflixドラマランキング第35位 ドラッグ最速ネット販売マニュアル

ドラッグ最速ネット販売マニュアル モーリツインタビュー
2019 (C) NETFLIX STUDIOS LLC. ALL RIGHTS RESERVED

【あらすじ】幼馴染で恋人のリーザ(レナ・クレンク)がアメリカに留学し、一年間遠距離恋愛を耐えた高校生のモーリツ(マクシミリアン・ムント)だったが、帰国したリーザはどこかよそよそしく「距離を置こう」とモーリツに告げる。それでもフラれてはいないと考えたモーリツはリーザがドラッグとパーティが好きな女の子に変わってしまったことを知り、彼女と同じ目線に立とうという思いからドラッグディーラーの元へエクスタシーを買いに行く。そして自らもドラッグを売ることになるのだった。

ドイツのNetflixオリジナルドラマ。高校生の時に幼馴染で恋人の彼女に遠距離恋愛の末にフラられるなんてトラウマでしかないけれど、演出がポップなおかげで軽いノリで見られる。本当の悩みを友達に話すことができず、ネット上の赤の他人に話したりするという現代の高校世らしいオタク感が面白い。スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなどにインスパイアされた言わばオタクのサクセスストーリーともいえるけれど、まだ物語は途中。(2019年6月9日)

 

Netflixドラマランキング第34位 コミンスキー・メソッド

サンディ役マイケル・ダグラスとノーマン役アラン・アーキンのハリウッドの老人モノ。一度は有名になり現在は俳優学校の講師をしているサンディとサンディのエージェントのノーマンのキャラクターが気に入れば第1話から十分楽しめると思う。30分弱の短い尺の中に彼らのキャラクターが分かりやすく表現されていて、魅力的な人達だということがわかる。女にだらしないサンディと妻一筋のノーマンという見るからにも真逆の二人の間にある、長い年月を過ごしてきたからこそ成り立つ友情を描く。話を聞かない、機械に弱い、短気、意地っ張りなどのおじいちゃん特性がうまく笑いに変えられていて、普通なら苛つくであろうそれらの悪癖が彼らをよりコミカルに見せている。お互いが持つ爺さん特性を理解し、互いを受け入れながら続いていく彼らの友情や人間関係がこんな風に歳をとっても友達と時間を過ごせたらいいな、と思わせてくれる。二人の小気味良いやり取りの中に混ぜられている自然なジョークも笑える。

シーズン2

シーズン1からそのまま続いているような内容で、鉄板のおじいちゃんネタも健在。キャラクターがかなり立っているので日曜の夜に毎週やっていてもついつい見てしまいそうな安定感がある。主人公たちが老人だからか出てくる俳優もほとんど高齢でそのおかげか芝居がとても老成しておりシーズン1に続き完成度は高い。ただ内容にさほど驚きはなく、シーズン1のインパクトを考えるとクオリティが下がったというわけではないとしても、同じことをやっている分比べるとシーズン1のほうに分がある。シーズン2も特に大きなストーリーの上下も広げた風呂敷もないので、クリフハンガーという終わり方ではないけれどシーズン2のラストは少し宙ぶらりんな感じではあった。シーズン1に続き楽しく見ることができたけれど、例えば10代の若者が見て楽しめるかというとそうではないような気もする。中年以降の年代の方におすすめ。(2019年10月28日)

 

Netflixドラマランキング第33位 セックスエデュケーション

セックスエデュケーション ジーンとオーティス

セックスセラピストとして活躍しているジーン(ジリアン・アンダーソン)を母親に持つ高校生のオーティス(エイサ・バターフィールド)が、その母親譲りの性の知識というスキルを頭脳明晰のパンク少女メイヴ(エマ・マッキー)に見出され、学校内で性に関するカウンセリングを始めるというストーリー。単純な恋愛感情だけでなく、スクールカーストであったり、単純な性への興味であったりと色々な要素のため意外と複雑な10代の恋愛事情をリアルにそしてコミカルに描く。知識はあるものの自身も童貞というオーティスをはじめ、10代にも性の悩みは確かに多いのももっともで、ありそうでなかったドラマ。

Netflixドラマランキング第32位 You-君がすべて-

You君がすべて

ストーカー気質のあるジョーが、比較的男遊びの多めの女の子ベックに恋をするというストーカーモノと言えばストーカーモノ、恋愛ものと言えば恋愛ものドラマ。ペン・バッジリーが演じるジョーは今までよくあったような怖いタイプのストーカーとは少し違っていて、片思いをこじらせた一方通行なタイプストーカーではなくちゃんとコミュニケーションが取れて、恋愛もできるストーカーっぽい男なのである。完全にまともではないものの、どこか共感できる部分を持つジョーを描きながら好きな人に対する執着はどこからからが異常なのか、という部分にフォーカスが当たっている作品になっている。既にシーズン2の製作も発表されている。

 

Netflixドラマランキング第31位 グッドプレイス

グッドプレイス タイトル
(C)2016 Universal Television LLC.

死後の世界で目を覚ますエレノアは「いいところ」の設計者マイケルから死後の世界は「いいところ」と「悪いところ」の2種類があり、エレノアは「いいところ」にいるのだと説明を受ける。生前良い行いを積んだ一部の人だけに来ることができる「いいところ」に自分がいると聞き、安心するエレノアだったが、マイケルの話を聞くうちに彼女は自分が「いいところ」にいるのは何かの間違いだと気づく。手違いで「悪いところ」行きを免れたエレノアだったが、なんとか「悪いところ」に行かないために、彼女自身が「良い人間」なり、「いいところ」にふさわしい人間になろうと(本当の素性がバレないように)努力する話。2017年9月にシーズン1全話配信と週1配信でシーズン2が始まっている。1話につき必ず1、2回驚きの展開を作ってあるシーズン1はとても素晴らしい出来だった。ストレンジャーシングスと比べて、こちらを2位にした理由はストレンジャーシングスはシーズン1だけである程度ストーリーはまとまって終わっている上に面白かったが、グッドプレイスはシーズン2がある前提だった、というだけの差。
シーズン1は色々驚きがあってよかった。シーズン2でも各エピソードに驚きを入れてくることは忘れないものの、見ているこっちが段々グッドプレイス的なサプライズに慣れてしまいさほど驚かなくなってしまった。色々謎に包まれていた部分が明らかになったせいで根本的に驚くべき事柄が減ったということもあるのだろう。またシーズン1では登場人物のキャラクターがしっかり描かれたコメディになっていたところが見どころだったが、さすがに生前のキャラを使ったネタは出尽くしたのか、シーズン2は人間ドラマよりもストーリー展開に頼っている傾向があった。単純にストーリーを楽しむ分には良いけれど、物語としては少し薄まったかなという印象。それでもなお面白いという部類からは外れてはいないと思うが、少し期待外れであったのは否めない。シーズン3はどうなるのか若干不安である。

シーズン3

若干ダレたシーズン2より盛り返したような印象。そもそも死後の世界なのでかなりなんでもアリという設定で、なんでもアリな部分が面白いけれど同時にやりすぎるときっと萎えるであろう目に見えない制約の中納得できる範囲をうまく守りながら視聴者を驚かせてくれるという匙加減はこのドラマのすごいところ。シーズン1が良すぎたせいもあってなかなか超えてはこないけれど、それでもシーズン3は十分に面白かったと思う。シーズン4も決まっているということで未だ楽しみな作品の一つ。

 

Netflixドラマランキング第30位 マスターオブゼロ

マスターオブゼロ-デフ(C)2017 Universal Television LLC.

コメディアンのアジズ・アンサリが作・脚本・監督・主演を務めるニューヨーク在住のマイノリティたちの日常を描くドラマ。エミー賞受賞作品。コメディアンが作ったドラマということで笑いを期待してみてしまうところだけど、笑いはクスッと笑える程度。このドラマの魅力はニューヨークでゆるく生きるアジズ・アンサリ演じるデフとその周りの人たちの日常を独特の切り口で描いているところにある。エンターテイメント性よりもむしろ文学色性が強いと言ってしまっても過言ではないと思うほど、登場人物たちの心情が繊細に、しかもさりげなく描かれる。もちろん笑いはメインではないけれど、ユーモアタップリのセリフ回しに思わずにやっとしてしまったり、急にほろりとさせられたりしてアジズ・アンサリのセンスに驚かされるはず。演出がフランス映画のみたいに洒落ていたりするも、あくまで日常系のお話で物語の起伏は大きくはないので、刺激の強い面白いストーリーを求めている時には向かないかも。でもアジズの演出する空気感や物事に対する視点だったり、とにもかくにもスマホをまず取り出しちゃうような登場人物たちのノリが後々2010年代を象徴するような作品の一つとして語り継がれる…かもしれない。

 

Netflixドラマランキング第29位 オザークへようこそ

オザークへようこそ タイトル(C)2017 MRC Ⅱ Distribution Company L.P.

メキシコドラッグカルテルの資金洗浄(マネーロンダリング)を行う主人公のマーティ・バードは友人であり、共同経営者の男ブルースがカルテルの金に手をつけてしまったため、家族共々命を脅かされることになる。咄嗟の思い付きで口から出まかせの新しい資金洗浄計画をカルテルの人間に話したことで命拾いしたマーティだったが、その咄嗟の思い付きのせいで都会を離れリゾート地である「オザーク」で資金洗浄を行う羽目になる。不倫をしているマーティの妻ウエンディをはじめ、あまり仕事をしないちょっと人格に問題がありそうなFBI捜査官だったり、地元を仕切っている悪者だったり、登場人物は曲者揃い。そんな中マーティは家族の命を守るため800万ドルの資金洗浄を3か月で行うことを求められる。この物語で新しいのは、マーティの仕事を妻をはじめ子供も知っているということ(子供が知ったのはウェンディが話してしまったからだけど)。色んなことが思うように行かないが、それでも大きく取り乱すことなく仕事を進めていくマーティの人間性や、色々なしがらみのせいで精神的に閉塞的な”田舎”でに生きるアクの強い人間たちが見どころのドラマ。

シーズン2

ひたすら怖い目に合うバード家だけれど、シーズン2でも安定して不安な日々を送ることになる。彼らにとって生きるために必要な”悪”。その必要悪の扱い方、考え方、さらには正しいこととは何か、そんなことよりもまず生き延びなくてはならない。一見意外で危険な日常生活を送ることになってしまったバード一家の物語の裏側で走っているドラマはシーズン2でさらにその深みを増したと思う。見ていてただただ不安にはなるものの、それでも先が気になってしまうのは「オザークにようこそ」が持つテーマが人が物事の善悪を考えたり、扱ったりする際にかならずぶち当たる普遍的な部分を描いているからだと思う。クライムドラマとしてはかなり良い線をついているのではないかと思う。

 

Netflixドラマランキング第28位 JIMMY~アホみたいなホンマの話

JIMMY-さんまジミーのトーク
c2017YDクリエイション

明石家さんま役だった小出恵介が不祥事により降板、その後玉山鉄二を明石家さんま役に据えて撮り直し。そして一年越しの配信となったタレント ジミー大西の自伝的ドラマ。芸人の話だけに多少盛っている部分はあるだろうけれど、ジミー大西の天然っぷりと純粋さはそれだけでドラマになると思えるほど強烈。さらにエピソードのほとんどが事実を元にしているという、いろんな意味で改めて驚かされるドラマだと思う。80年代後半から90年代という今よりも厳しいこともあったかもしれないけれど、よくも悪くも社会が寛容さを持っていた時代だったからこそ成り立った”ジミー大西”というタレント。彼を囲む明石家さんまはじめとする人間たちのやさしさと、アホだけれど限りなく純粋な”ジミー大西”という男がユーモラスに描かれ、涙あり笑いありのわかりやすいエンターテイメントになっている。”ジミー大西”と言われてても若い人から見れば年末のダウンタウンの番組「笑ってはいけないシリーズ」に出てくるおっさんというイメージしかないかもしれないけれど、そんな世代でも十分楽しめると思う。もちろんフジテレビの「俺たちひょうきん族」を見たことある世代なら間違いなく楽しめるはずだ。

Netflixドラマランキング第27位 ビューティフルシングス 人生にボサノバを

ビューティフルシングス ビーチのマリアたち

舞台は1959年のブラジル、ボサノバという音楽のジャンルが確立し始めたリオデジャネイロで夫に捨てられたサンパウロの農場の娘マリア・ルイーザがミュージッククラブを作り、人種差別、女性蔑視の根強かった時代で自分の選んだ道を生きようとする物語。マリアを取り巻く3人の女性たちの人生も同時に描きながら、1959年のブラジルという社会やコントラストの美しい南米風景を描きボサノバの曲が物語を彩る。男性社会という先入観の中で生きる女性の強さを描くというNHKの朝ドラを思わせるテーマに、昔のブラジルという日本人にはあまりなじみのない世界観にも共通する普遍性があって、はじめはとっつきにくいかもしれないけれど見始めればハマれると思う。ボサノバ好きにはぜひオススメしたい一作。(2019年4月27日)

 

Netflixドラマランキング第26位 カレッジフレンズ

ハイテンションイーサン(C)2017, Netflix Studios, LLC

ハーバード大学卒業から20年後、結婚しているイーサンとリサがニューヨークに戻ってくることになったため再会した学生時代の仲良しグループの6人。みな公私共にそれぞれの道を歩んでいたが、実のところイーサンは仲良しグループのうちの一人サムと20年間不倫関係にあった。同じく仲間の一人のマリアンはサムから不倫について相談を受けていたためイーサンとサムの関係を知っていて…。40歳、友人歴20年。長年の友人であると同時に様々なしがらみのある40歳の男女6人を描く。時間が過ぎれば歳はとるけれど、本人たちにそんな自覚はあっても実感はなかなかない。自分たちがもう若くはないとはわかっていながらもなかなか大人になれない人間たちの物語。その一方でよくもまぁ20年もバレずに不倫を続けていたな、と関心するくらいおバカなイーサンにハラハラするドラマ。

シーズン2

ちょっと頭おかしいんじゃないかってくらい幼稚で思慮のないイーサンに慣れれば、シーズン2の爆発力はすごい。シーズン1はドロドロの関係性のドラマをフィーチャーしていたが、シーズン2は登場人物たちが振り切れたキャラクターを見せてくれるためめちゃくちゃ笑えた。ドロドロな人間関係でかなりのストレスを抱えていたという前提があるからこそ成り立つ各キャラのぶっ壊れっぷりが素晴らしい。ちょっとパンチの足りないシーズン1もシーズン2への布石と思うとまた見え方が変わってくると思う。シーズン1がイマイチでも見てられないほどじゃないなら、流し見してシーズン2に期待するのも良いと思うがシーズン1の時点でイーサンや登場人物のバカっぷりがちっとも笑えなかったらおすすめはできない。

 

Netflixドラマランキング第25位 サイテー!ハイスクール

サイテーハイスクール-放送クラブ
(C)2018, Netflix Studios, LLC.

放送部と演劇部というアメリカの高校でもマイナーな部に所属する高校生の物語。このドラマの登場人物たちは昨今のエグめのティーンドラマとは真逆でピュアで純真まっすぐな子たちばかり。周りに変化があっても自分が抱える気持ちには素直に生きようとする彼らがとてもかわいらしく、懐かしく感じられた。ストーリー展開に華がないといえばないが、俳優たちの演技がよく、各キャラの魅力がよく表現されているため一気見できる魅力がある。メイン主人公の男の子が黒人だったり、ゲイ問題が出てきたりとストーリーの体裁としては現代風ではあるものの、構造は古き良き青春ドラマを踏襲していると思う。エグいネットフリックスドラマに疲れた時にオススメの比較的爽やかなドラマ。シーズン2に続くだろうと思えるラストシーンだったが、素直に次のシーズンが見たいと思えた。
…と思っていたがまさかの打ち切り。アイアンフィストのシーズン2はいらんからこういうのを更新してほしい(アイアンフィスト好きな人ごめんなさい)シーズン1で終わりだとしても僕は面白かったと思う。

Netflixドラマランキング第24位 僕と生きる人生


(C)2019 Netflix Worldwide Entertainment, LLC

【あらすじ】妻ケイト(アシュリング・ビー)との夫婦仲も冷えていて、仕事もうまくいかないマイルズ(ポール・ラッド)は、あるスパで施術を受けることで人生を好転させられると同僚から聞く。にわかに信じがたい話であることや高額な施術料に迷うマイルズだったが意を決して施術を受けることにする。

こんな題名にしてSFコメディ。SF色は自分のクローンの存在という部分のみで「もし自分より優秀な自分のクローンがいたら?」というテーマの人間ドラマになっている。そのワンアイディアだけでほぼ全話進んでいくのだけど、オリジナルの人間とオリジナルより優秀なクローンが存在したらどうなるかという現実的な問題をオリジナルとクローンの双方の視点から描いていくのが新しい。クローンというだけに二人とも同じ姿、同じ性格ながらそれぞれがそれぞれの立場で悩む中で、ドラマは人間のクローン技術が現実のものとなった時、個人の自己同一性は一体どうなってしまうのかを描いていく。もしクローンが存在する世の中なら他者から見て人は何をもってオリジナルと呼べるのか、そもそもオリジナルかクローンかという部分に意味はあるのか…、クローンという存在が様々な”当たり前”の概念を簡単にひっくり返してしまうという、色々考えさせられるドラマになっている。

 

Netflixドラマランキング第23位 American Vandal アメリカを荒らす者たち シーズン2


(C)MMXVII CBS STUDIOS INC

「アメリカを荒らす者たち」と言われてもピンとこない人もいるかもしれないのでまず結論を言えば「ハノーバー高校落書き事件簿」シーズン2にあたる作品。シーズン1の配信当初はシーズン2を予見していなかったのか、原題が「American Vandal(アメリカを荒らす者たち)」であるのに、内容のわかりやすさを取ったのか邦題が「ハノーバー高校落書き事件簿」とされていた。シーズン1をそもそも「アメリカを荒らす者たち~ハノーバー高校落書き事件簿」という邦題にしておけば何の問題もなかったはずなのに、邦題が何度も変更され最終的には「アメリカを荒らす者たち」に落ち着いたようだ。
このドラマはモキュメンタリーと呼ばれる嘘ドキュメンタリーで、ドキュメンタリー風の作りになっているドラマである。シーズン1でハノーバー高校での落書き事件を追った同校の生徒ピーターとサムが「American Vandal」という題名でその事件についてのドキュメンタリーを撮り終えた後、動画サイトを通じてその番組は爆発的に人気となり、シーズン2では彼らが新たな事件の真相を追う依頼を受けるというもの。今回はセントバーナディン高校でタード・バーグラーとSNS上で名乗る人物が起こした集団食中毒事件を追う。前回同様どこかくだらない事件を真剣に追っていくというスタンスは変わらず、前回がチ〇コの落書き、今回はウ〇チとビジュアルがかなり過激になっている。フェイクとわかっていても食事中は避けたほうが良いと思う。
シーズン1は高校生のピーターとサムが慣れないながらもカッチリとしたドキュメンタリー番組を作ろうと奮闘するドラマと、ハーノーバー高校落書き事件の真相を追うという二つのドラマが楽しめたが、シーズン2ではピーターとサムが有名になったおかげでネットフリックスが協力することになったという設定も加わって、前者のドラマがなくなったのは残念なところだ。とは言え、ビジュアルのショッキングさや事件の謎解きパートが前回よりもクオリティが高くなっていて、よくも悪くも前作より綺麗にまとまっている。総合的なドラマとしてのクオリティはシーズン1、2ともに高く甲乙つけがたいが、個人的にはシーズン1のほうが好みではあるが、一般的にはラストが綺麗なシーズン2のほうが人気が出そうな気もする。