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Netflix(ネットフリックス)おすすめオリジナルドラマランキング【2019年版】

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Contents

 

Netflixドラマランキング第57位 クイックサンド 罪の感触

クイックサンド マヤ
(C)2019 Netflix Studios, LLC

【あらすじ】同名のベストセラー小説を元にしたスウェーデンのNetflixオリジナルドラマ。公立高校で銃乱射事件が起こり、警察が到着すると現場にはマヤが血まみれで呆然としていた。警察に拘束されると気を失ったマヤは病院で目を覚ますも、検察がマヤを殺人の容疑で起訴しようとしていることを知る。

主人公のマヤがどういういきさつで銃乱射の現場に居合わせることになったのかマヤの裁判と彼女の回想を追いながらだんだんと明かになっていく。全6話で大して長くないのになかなか真相へたどり着けないため、成績もよく特に問題を起こすような生徒ではなかったマヤがどんな理由で事件の現場に居合わせることになったのかなかなか想像がつかない。またマヤ自身も記憶があいまいなのか、それとも何らかの狙いがあるのかはっきりしないため、視聴者は常に彼女の動機や理由を考えさせられることになる。そこに興味を持つことができれば面白いドラマだけれど、ヒントが少なすぎて興味を失ってしまう恐れもあるかもしれない。見終わった後は実際に起こった事件のニュースを見終わったような感覚になった。(2019年4月13日)

 

Netflixドラマランキング第56位 チェンバース 邪悪な心臓

チェンバース サーシャ
(C)2019 Netflix Studios. LLC and Netflix Global LLC

【あらすじ】心臓麻痺を起こした女子高生サーシャは奇跡的に心臓を提供を受けることができ一命をとりとめた。後日心臓提供者の家族から連絡があり、娘が通っていた学校に転校して奨学金を受けてはどうか?という。サーシャは大学にさほど興味はなかったが、育ての親のフランクの強い勧めによりお金持ちの通うクリスタルバレー高校に転校することになる。サーシャはそこで心臓の提供者ベッキーの友達から彼女について不審な点を知ることになる。

臓器を移植することによって臓器提供者の記憶を臓器を移植された者が引き継いでしまうという「記憶転移」モノ。物語全体を通して不吉な演出が多く引き付けられる。序盤から結構怖い感じで良いのだけれど後半に少しダレたような印象。シーズン1として一つの出来事に決着はつくものの、ひたすら不吉で不穏ないろんな出来事はシーズン2に持ち越しというところだろう。心臓を提供したベッキーの母親役としてユマ・サーマンが出演。彼女は製作としてもクレジットされている。(2019年5月1日)

 

Netflixドラマランキング第55位 Godless

godless-アリスとロイ
TM & (C)2017 Netflix Studios, LLC

ネットフリックスオリジナルシリーズ初の西部劇。これがまた一風変わっていて、「Godless」はアメリカの西部開拓時代を描いているものの一般的に西部劇と呼ばれる作品にはよくある”早撃ちガンマンと悪党の決闘”だったり、”保安官と悪党のいさかい”にはさほどフォーカスを当てていない。フランク・グリフィン一味を抜けたロイ・グッドが「ラ・ベル」の町近くに住むアリス・フレッチャーの農場に現れるところから物語は始まり、ストーリーの軸としてはロイとフランクの確執も根底にはあるものの、基本的には農場を営むアリスや「ラ・ベル」の町で生きる人々、またその町にまつわる人々を描く。派手な銃撃戦や決闘シーンがないわけではないが、物語の多くが西部開拓時代の人々の生活を淡々と映すものになっているので、既存の西部劇と同種のストーリーを「Godless」に求めてしまうと期待外れになってしまうかもしれない。広大な土地で自然と共に生きる人々、悪も善もまだはっきりと区別されない、もしくはできなかった時代。たかだか100年すら経っていないというのに、現代から考えると想像も絶する世界がリアルに広がっている作品。そしてラストではしっかり盛り上げてくれる。序盤があまりにも退屈に感じてしまったら見なくてもいいかもしれないけれど、見れるならば最終回まで見るとこの物語の評価は上がるに違いない。

 

Netflixドラマランキング第54位 エイリアニスト

エイリアニスト 捜査本部640
(C)2018 PARAMOUNT TELEVISION AND TNT ORIGINALS, INC.

19世紀末のアメリカを舞台に少年男娼連続殺人事件の捜査をすることになる「エイリアニスト(精神科医)」とニューヨークタイムズの挿絵師。現代よりも捜査の手法が古い上に奴隷解放宣言からまだ30年ほどしかたっていない世の中では人種差別、男尊女卑、権力者の警察との癒着などがひどく、殺人事件の捜査が困難に見える中で猟奇殺人の犯人を追い詰めるため主人公たちが奮闘する。また現代よりもバイオレンスな常識を持った約100年前の人々すら震え上がらせる殺人の手口がなかなかエグくて良い。サスペンスがベースではあるものの、全体の割合としては歴史ドラマという部分が強く好みがわかれる作品と思う。(2019年8月3日)

Netflixドラマランキング第53位 子供はあなたの所有物じゃない

社会的プレッシャー、大きすぎる親の期待、家庭の崩壊。不可思議な物語を通して、社会や家庭の重圧によりもたらされる悲劇を鋭く描く。

超学歴社会と言われる台湾の親子を描く1話完結のオムニバスストーリー。同ドラマは台湾の作家、呉暁楽さんの同名小説を原作として9つの物語を5つに脚色しており、ブラックミラーのようなSF的な要素も出てきたりはするが、あくまで教育に厳しく良い大学を出て良い生活をしてほしいと子に願う母とその子供の葛藤をメインテーマに据えている。エピソードによってはメッセージ性が強すぎて台湾の実情を知らないものにとってはそのメッセージ部分がなかなか心に入ってこないものもあるかもしれない。敢えて比べるならばブラックミラーよりもエンターテイメント性は低いが、一方で作品の持つ文学的な要素を監督がうまく演出していたりと違った方向性の魅力がある作品である。

Netflixドラマランキング第52位 センス8

センス8 サンの父親の墓の前(C)2017 Reliance Entertainment Productions 2 Ltd.


先日シーズン2をもって打ち切りが決まった「センス8」。製作費用に対し再生数が稼げなかったという部分が打ち切りの大きな理由と言われているように、打ち切られたからと言ってこのドラマが面白くないという証拠では全くない。むしろその逆でとても面白く新しいSFになっている。打ち切りに反発した視聴者の署名運動のおかげで最終回として2時間スペシャルの配信が決定したことからも人気のほどが伺える。実際、こんなに新しい設定と映像表現はほかに類を見ない。ただ時代が追い付いていなかったのかな、と思わざるを得ないほど色々な意味で攻めている作品。ただ、ゲイ要素がふんだんに盛り込まれて、かつストーリーにも大きく影響していることから万人に受けるかと言われると残念ながらそうではないとは思う。「センス8」は世界中に散らばる8人の感覚を共有する男女の物語で、序盤こそ多少設定の説明が長くなってしまったことを除けば、見始めたら止まらない勢いはNetflixオリジナルドラマの中でもシーズン2までなら最高峰。ではあったものの最終回の2時間スペシャルは個人的にはがっかり。シーズン1、2と広げてきた風呂敷を大急ぎでたたんだといった感じで、打ち切りのため仕方がない部分はあるもののここまで積み上げてきたテーマだったり、メタファーだったり、メッセージ性だったりのほとんどが活かされることなくストーリーの完結に終始したのは残念でならなかった。個人的な希望で言えばストーリーの完結は捨てて、「センス8」を通して言いたかったことを最終回に詰め込んでほしかった。まぁ、そんなラストであればそれはそれでたたかれてたかもしれないし、個人的な好みは横にどけて言うならば最終回は無難な出来だったとは思う。

Netflixドラマランキング第51位 MANIAC マニアック

MANIAC エマ・ストーン
(C)2018 Paramount Television

エマ・ストーンとジョナ・ヒルのダブル主演、「ビーストオブノーネーション」のキャリージョージフクナガがメガホンを取った異色作。オーウェン(ジョナ・ヒル)は統合失調症と診断され、幻覚と現実の区別のつかない毎日の中である日仕事をクビになってしまう。エリート一家の末っ子であるオーウェンは家族の前で体裁を保とうした成り行きで怪しげな治験の仕事をすることにする。一方アニー(エマ・ストーン)は家族崩壊やトラウマから解放されるため、ネバーディーン社の薬に依存していた。薬がもっとたくさん欲しいと願うアニーは、ネバーディーン社で治験の仕事があることを知る。そして二人は治験の仕事を通して出会うことになるのだった。モニターがブラウン管だったり、古いタイプのPCを使っていたりする中でAIや脳内の出来事をモニターする技術が同居するといったレトロフューチャー的な世界が描かれている。その不思議な世界の中でオーウェンはバリバリ幻覚を見るし、治験が始まると脳内の話ということでかなり突飛な展開が続くので、慣れていないとストーリーを追うのが大変かもしれない。ぶっ飛んだ展開やキャラクターはデビッド・リンチ作品を思わせるがそれらよりはキャッチーにできていると思うし、いろいろな要素が詰め込まれている割にはまとまりのあるラストだったように思える。ジョナ・ヒルとエマ・ストーンは「スーパーバッド 童貞ウォーズ」(2007年)以来の共演。

 

Netflixドラマランキング第50位 ナルコス メキシコ編

コロンビアのドラッグカルテルを描いた「ナルコス」の実質シーズン4。舞台をコロンビアからメキシコに移し、メキシコでの麻薬組織の隆盛を描く。コロンビア編と同様に史実に沿ったストーリーになっており、メキシコ編シーズン1ではメキシコで実際にドラッグカルテルを作り上げたミゲル・アンヘル・フェリクス・ガジャルドとアメリカから派遣されたDEAの捜査官キキ・マカレナの両面から描かれる。コロンビアよりもメキシコのほうが史実がドラマチックなのかもしれないが、コロンビア編よりもテンポがよくわかりやすい。また元警察官という経歴から成り上がっていくというミゲルのキャラクターがパブロ・エスコバルよりも魅力的に見えた。シーズン1はメキシコドラッグカルテルの歴史としてはまだプロローグといったところだが十分面白かった。コロンビア編を見ていなくても、メキシコ編は問題なく楽しめる。

 

Netflixドラマランキング第49位 宇宙をかけるよだか


©川端志季/集英社 ©「宇宙を駆けるよだか」製作委員会

小日向あゆみ(清原 果耶)は幼馴染の水元公史郎(神山智洋)との長年の恋が実り初デートの日に待ち合わせ場所に向かう途中、クラスメイトの海根然子(富田 望生)が飛び降り自殺する現場を見てしまい、気絶してしまう。そして病院で目覚めたあゆみは自分の体が自殺したはずの海根然子に変わっていることに気づくのだった。

簡単に言ってしまえばラブコメなどにある主人公の心が他の誰かと入れ替わるという設定の物語だが、このドラマではその設定を単純にラブコメとしてではなくサスペンスとして使っている点が新しい。容姿の良いあゆみが容姿の悪い然子と入れ替わることで、意識すらしていなかった”ブスとして生きる”という苦しさの中に放り込まれるというエッジの聞いた設定とテーマも面白いが何よりも良かったのは主役キャラの4人。富田望生、清原果耶、そしてジャニーズWESTの重岡大毅, 神山智洋という若い俳優の熱演がかなり見どころ。設定やテーマに対する結論に若干甘さはあるものの、彼らの芝居が十二分に魅せてくれるので最後まで飽きることなく見ることができた。特に富田望生、清原果耶の芝居はすごい。

 

Netflixドラマランキング第48位 デリーガールズ

デリーガールズ

舞台になる90年代アイルランドのデリーという町は誰が何をしているかすぐに筒抜けになってしまうほど小さな町。時代背景として北アイルランド紛争の中女子高に通うちょっぴり鈍くさい女子たち+1男子のコメディ。紛争中であるため爆弾テロであったり、物騒なことが家の外では時折起こるがさほど気にも止めていない住人たちと主人公たちがおバカな騒動を繰り広げていくというもの。登場人物たちは北アイルランド紛争を日常として気には留めていないものの、カトリックとプロテスタントの対立だったり、イギリス人を見下したりと時代ならではの価値観をこき下ろしているような笑いが多い。個人的には一話目が最高に面白かったが、一話目を超えるエピソードはその後なかった。シーズン2に期待したい。1話20分程度全6話。

Netflixドラマランキング第47位 What/IF 選択の連鎖

What if アン・モンゴメリー1
COPYRIGHT 2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

【あらすじ】病に対して画期的な薬を作る技術を開発するも、利益回収の予測が立てづらいという理由で投資を断られ続け、リサの会社(ジェーン・レヴィ)エミジェンは倒産の危機にあった。そんな時夫ショーン(ブレイク・ジェナー)が働くバーに人の弱みに付け込むのがうまいと悪名の高い投資家のアン・モンゴメリーが現れ、投資話を持ち掛ける。後日、リサとショーンはアンの元に訪れるとアン(レネー・セルヴィガー)は投資の条件として「ショーンを一晩貸すこと」「その晩のことは他言しないこと」を提示した。

今でいえばカイジなどの福本伸行のような、愛や人間関係をお金や地位などで試されるような出来事が矢継ぎ早に起こって、毎エピソード視聴者の興味を保ってくれる。けれど結果としていろんな事件が起こりすぎてしまい、ドラマの本筋であるはずのアンとリサたちのストーリーの重みが薄れてしまったように思えた。出来事一つ一つの設定やストーリーはよく、そこそこ綺麗にはまとまっているが全体で見ると詰め込みすぎたような感があるのが残念。(2019年6月9日)

 

Netflixドラマランキング第46位 アレクサ&ケイティ

アレクサ&ケイティ メンドーサ一家
TM&(C)2018 Netflix ZStudios,LLC and Netflix Global, LLC

白血病の治療中のアレクサ(パリス・ベレルス)とその親友ケイティ(イザベル・メイ)の高校生二人が主人公のシットコム。構成だけを見れば「白血病の高校生」とその友達によるシチュエーションコメディと呼べるけれど、人生において良くも悪くも不安定な思春期に病気という要素が入り込んでいるシチュエーションで、”ただただ過ぎていく日常”なんてものはあり得ない。一話完結のエピソードではあるものの、次が気になるタイプのコメディ。フラーハウスやワンディはイマイチだったけど、シットコムは好きな人にオススメ。主人公が闘病中の割には比較的笑いの要素が多めでストーリーが軽いのも良いところ。

シーズン2

よくも悪くもシーズン2は大きな変化もなく、シーズン1がそのまま続いていったようなシーズン2。強いて比べるならシーズン1よりもシーズン2のほうが登場人物たちのやさしさにフォーカスが当たっているエピソードが多いのでほろりとできるエピソードが多くなっている印象。そんなにがっついて続きが気になるタイプのドラマではないものの、反面気負うことなく見て楽しめるドラマだと思う。

 

Netflixドラマランキング第45位 スペシャル Special 理想の人生

スペシャル 理想の人生 ライアン
(C)2019 Warner Bros. Entertainment Inc

軽い脳性まひを抱えるゲイの男性ライアンの日常を描くドラマ。生まれつき脳性まひであるため細かい作業ができなかったり、うまく歩けなかったりはするけれどそれ以外は正常なライアンが自分の状況なりの葛藤を抱えながら、ウェブサイトで記事を書く仕事のインターンとして働くことで自分の世界を広げていく。おそらく障害のせいで引っ込み思案なライアンの物事に対する執着の少なさが悲しくもありながらそんな彼のキャラクターがとても興味深い。マイノリティ側から見えるリアルを描くパターンなので不謹慎さを感じることなく気兼ねなく楽しめる。また1エピソード15分前後という珍しい尺ならではの演出も面白い。ただ、ゲイシーンが結構露骨なので苦手な人は注意が必要。シーズン1は物語として中途半端なところで終わるのと、ボリュームが少なく感じるのが残念だが、シーズン2が楽しみでもある(現在まだ更新のアナウンスはない 2019年4月15日)

Netflixドラマランキング第44位 ザ・スパイ エリ・コーエン

ザ・スパイ カミルになり切るエリ・コーエン

【あらすじ】百貨店で働いていた男エリ・コーエンがイスラエル諜報特務庁モサドからの要請を受けスパイになり、のちに伝説的なスパイとなっていく実録ドラマ。

「ボラット」、「ブルーノ」「アリ・G」などおバカ系の映画やTVばかりに出ていたサシャ・バロン・コーエンが主演。「アリ・G」は今Netflixでも今見ることができるので、このドラマを見た後に見るとその役柄のバカっぷりに驚くだろうと思う。余談はさておき、「ザ・スパイ エリ・コーエン」はスパイものではあるものの、映画「ミッションインポッシブル」のような派手さはなく、エリがとても現実的にシリアに潜り込んでいくという実録ドラマらしいリアルなスパイ活動が興味深い。エリは友達を作り人脈を広げることに長けていることでスパイとしてのし上がっていくが、走り方がどんくさそうだったりと身体能力などのその他能力は特に高いように見えず見ていてかなりハラハラさせられる。またスパイ活動が長くなりシリアで別人して生きていく時間が長くなることで本来の自分を見失いかけるなど、現実的な問題も描いている。このドラマの最大の魅力はハリウッドのスパイ映画が作り上げた僕らの中のスパイ像と現実のスパイとのギャップがではないかと思う(2019年9月30日)

Netflixドラマランキング第43位 ザ・ポリティシャン

ザ・ポリティシャン ペイトン
(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

【あらすじ】将来アメリカ大統領になるという目標を持つ高校生のペイトン(ベン・プラット) に必要なのは高校で生徒会長に選出され、大学はハーバードに進むということ。だが、生徒会長選でペイトンを阻むのは高校の人気者であり親友のリバー・バークリー(デヴィッド・コレンスウェット)だった。

政治家志望の高校生の話ではあるものの内容はとてもライト。「あくまでフィクションですよ、わかってね」とあえて伝えてくるような演出やストーリーで人の善悪がとてもかわいらしく描かれているためとても気楽に見ることができる。逆に普段Netflixにありがちなエグめの人間関係のドラマに見慣れていると、結構サラっと流れていく人の悪事もに逆に深い暗喩が含まれているのか?と勘ぐってしまうほど軽い。また主人公ペイトン役のベン・プラットはもともとブロードウェイ俳優ということもあり、劇中で披露する歌声が素晴らしすぎる。「Glee」のショーランナーライアン・マーフィーが手掛けていることもありどことなく「Glee」っぽさもあるドラマ。

Netflixドラマランキング第42位 GLOW

GLOW-タイトル(C)2017. Netflix Studios, LLC

1980年代、女優を目指しオーディションを受け続ける日々を送っていたルース(アリソン・ブリー)がやっとオーディションで勝ち取った役は女子プロレスラーだった(※女優ではない)プロレスも芝居、俳優のようなものだと考えたルースは快諾、その他特にプロレスラーを目指していたわけではない面々とプロレス番組を放映するため団体を立ち上げ奮闘するという内容。スポ根モノというより、ド素人がシナリオのあるプロレスショーを作っていくというドラマになっている。運動ができなさそうな登場人物が不器用に練習する様だけで十分笑えるが、さらにプロレス的な笑いが随所にちりばめられているので見ていて飽きない。1986年~1990年に活動した女子プロレス団体G.L.O.W(Gorgeous Ladies of Wrestling)をモチーフにしている。シーズン1ではまだプロレスが出来ていると呼べるところまで団体は育っていなかったが、シーズン2になるとプロレスの体がある程度しっかりしてくるので、運動音痴的な笑いから各キャラクターの物語を少しづつ掘り下げていくといった具合に見どころがシフトしていく。30分で1エピソードのためテンポも非常にに良いのも魅力だ。

シーズン3

個人的には少し期待と予想の外れたシーズン3だった。素人丸出しだったシーズン1からはじまりシーズン2でだんだんとプロレスっぽくなってきたG.L.O.Wがさぁこれからどうなっていくのか、という部分にフォーカスがあたるのかと思っていたら、プロレス興行としてはある程度軌道に乗ったという前提でG.L.O.Wの各メンバーの日常ドラマが主な内容になった。それはそれで見れなくはないし、普通に面白いのだけれどシーズン3ではG.L.O.Wのユニークな部分が大分失われたように見える。すっかりプロレス部分はおざなりになった。メンバーが成長途中であるシーズン2なら多少プロレスシーンが安っぽいのも理解できるが、興行が軌道に乗ったシーズン3のプロレスシーンでもシーズン2と同程度のプロレスのクオリティを見せてくるところを見るとこれ以上プロレス方面には期待はできないように思える。正直それがなくなったらG.L.O.Wの意味ないような気がするが…。本当に悪くはないのだけれど、勝手に期待値を上げてしまっていたので個人的にはがっかりだった。内容的にG.L.O.Wでわざわざやらなくてもいい内容が多くなったのを見ると、意外と制作陣がシーズン3まで続くとは思っていなかったのかなとすら思える。(2019年8月15日)

 

Netflixドラマランキング第41位 キングダム

世子 キングダム

15世紀の朝鮮時代の韓国を舞台にしたゾンビもの。国の権力者チョ・ハクチュに反逆者のに仕立てあげられた国王の第一王子であるチャン世子が、時を同じくして感染すると化け物になってしまうという疫病の広がりを食い止め、民衆を守ろうと奮闘する物語。ざっくり言ってしまえば、ウォーキングデッドとゲームオブスローンズ的な材料を15世紀韓国を舞台に仕上げました、といった感じのストーリー。そんな古い時代にゾンビなんてどうやって戦うんだ…と思ったけれど、剣と火縄銃、体術なんかでゾンビと戦うのは意外と熱かった。残念なのはシーズン1が全6話で少し短く、シーズン2に続くという展開で終わるところ。シーズン1だけでも面白かったが、シーズン2が来てから見てもいいかもしれない。

 

Netflixドラマランキング第40位 ELITE エリート

スペインの学園ドラマ×サスペンス。通っていた公立高校の校舎が崩落してしまったため、学校に通えなくなった3人の生徒が建設会社からの奨学金でスペイン髄一のお金持ち高校ラス・エンナシスに転入するという話。よくあるお金持ち高校生たちと貧乏転校生たちがいがみ合うという図式のドラマではあるものの、スペインというお国柄の特有のお金持ち文化なのか、ラス・エンナシスの生徒はどこかスレていて性への奔放さなど僕たちが知っている高校生というレベルを超えている。高校生らしさももちろんあるが、他の国の高校生ものよりもより大人な世界観をもった高校生たちのドラマになっているところが興味深い。またそしてそこにサスペンス要素が加わってくる。ラス・エンナシスで殺人事件が起こった、というところから物語は始まるが、主人公のサムエルたちが転入してきた頃から回想的に描かれるストーリーは、転入性と既存の生徒といがみ合うことはあるものの、殺人事件が起こるほどの雰囲気は微塵もない。「一体何がどうなってだれが殺人事件を起こすんだろう?」という疑問が適度に保たれたまま彼らは関係を深めていく。学園ドラマとサスペンス要素がうまくからまっていて最後まで飽きることなく見れる作品だと思う。

シーズン2

シーズン1はスペインのお金持ちばかりの高校に庶民の高校生が編入してきたという設定のため庶民と上流階級の違いが大きく表れていてみどころになっていたけれど、シーズン2にもなるとそのあたりのネタは出尽くしたといった感じでただただシーズン1の結末の後を描いていく。シーズン2だけみれば上流階級の高校生というよりはただのパーティ好きの高校生たちの中で事件が起きるといった展開。構成はシーズン1同様に警察の事情聴取のシーンを挟みながら過去の回想を描いていき、ある人物の失踪事件の真相を追っていく内容になっている。シーズン1ほどユニークさは感じなかったが普通の学園系サスペンスと思ってみる分には十分面白かったと思う。ただ、シーズン1にあった前提がシーズン2になるとさほど重みがなくなっていたりと若干作りが雑になったように感じた。(2019年9月12日)

Netflixドラマランキング第39位 クリミナル UK、ドイツ、フランス、スペイン編

Netflix ドラマCRIMINAL UK編

「クリミナル」というシリーズとして国ごとに3話構成、計12話のドラマ。どの国もセットがほとんど同じで、尋問チームが1話につき被疑者を1人尋問するだけでドラマを成り立たせてしまうというかなり挑戦的な作品。どの国も映されるシーンは尋問室、面通し室、廊下、窓際ぐらいしかない。尋問官と被疑者、弁護士と尋問官チームの面々の会話だけで何が起こり、被疑者は何を隠しているのかが描かれていく。3話構成の中には尋問官チーム内の人間関係が描かれていて、画面に映らないストーリーにも興味をひかれる。何しろほとんどがただの会話なので、集中して見ることができれば面白いが疲れている時に見ると眠くなるという欠点もある。それを加味しても役者の芝居と脚本のみで勝負して及第点まではもっていくことができた作品だと思う。好みもあるかもしれないがUK編、ドイツ編だけでもオススメしたい。(2019年10月20日)

Netflixドラマランキング第38位 ブルックリンでブルーノと!

ブルックリンでブルーノと!マルコム1

【あらすじ】ニューヨークブルックリンブッシュウィックで愛犬ブルーノを溺愛して日々を過ごす無職の若者マルコム(ソルヴァン・”スリック”・ナイーム)と1日4回の散歩時に会うちょっとイカれた人々との交流を描くコメディ。

若手実力派の脚本家であり、ラッパーでもあるソルヴァン・”スリック”・ナイームが主演も務める。彼が実際に愛犬ブルーノと体験した話や、そこからインスパイアされたストーリーで構成された日常系ドラマ。ペットを溺愛する人々のおかしさをペットを溺愛する側から描いているのが面白い。1エピソードが15分前後で見やすい反面内容は軽い(2019年6月9日)

 

Netflixドラマランキング第37位 The Sinner -隠された秘密-

The-sinner-フィービーとコーラ(C)2017 Universal Cable Productions LLC

ある日、湖のほとりで家族と休日を楽しんでいた一見なんの変哲もない主婦コーラが、突然目の前にいた見ず知らずの男性をめった刺しにしてしまう。突然の出来事に夫も茫然としてしまうが、男性を刺殺したコーラ自身も自分がなぜそんなことをしたのかわからない。コーラは犯人は男性との面識はないと言うものの、「自分は有罪である」と罪を認め裁判を拒否するコーラ。衝動的な殺人であるにも関わらず、その動機がまるで見当たらない。担当刑事が事件の不可思議の点を追っていくとコーラにはある意外な過去が…といったストーリー。全八話と短めのサスペンスになっており見やすい。ストーリーの構成上1話目にピークがやってきてしまうが、そのまま尻すぼみで終わるわけではなくラストではしっかり盛り上げてくれる。全八話で完結していることも評価できる点だ。

シーズン2

シーズン1のヒットを受けて作られたと思われるアンソロジー的ストーリーのシーズン2。シーズン1でコーラ・タネッティの話は完結しており、シーズン2ではシーズン1でコーラの事件を担当していたハリー・アンブローズ刑事が少年による殺人事件の捜査協力を依頼され、なぜ少年が大人二人を殺すに至ったかをハリー・アンブローズ刑事が追っていくというストーリーになっている。シーズン1となんの関係もない事件を追う展開に、一見同じタイトルでやる必要がないように思えるシーズン2だが、全て見終わると同じタイトルを冠している理由がわかるかもしれない。二つのストーリーの共通点は後付けかもしれないが、後付けにしてもよくできた内容になっており、なるほどこれなら続編と呼べるなと僕は納得するに至った。また一見投げっぱなしだったシーズン1におけるハリー・アンブローズの刑事の過去をにおわす伏線もこのシーズン2できっちり回収していおり、も続編の体をきっちりなしている。おそらくヒットを受けて作られたであろうシーズン2が、事実シーズン1よりも面白かったと思う。