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Netflix(ネットフリックス)おすすめオリジナルドラマランキング【2019年版】

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Contents

Netflixドラマランキング第22位 マイブロック ON MY BLOCK

マイブロック ON MY BLOCK
(C)2018 NETFLIX STUDIOS, LLC

アメリカでも有名な治安の悪い地区ロサンゼルス・サウスロサンゼルス地域に住む高校生になったばかりの仲良し四人組を描く。日々銃声が聞こえてくるような日常でギャングの抗争も生活に影響したり近所の兄ちゃんにカツアゲされたりと驚きの環境だけれど、実際にこの地区の治安はこのドラマに近いらしい。旅行者は立ち寄らないほうがいいといわれる町の子供たちってどう生きているのかという疑問にこのドラマは答えてくれる。とは言え内容としては治安の悪い町を舞台にはしているものの、本筋はまだあどけなさの残るティーンエイジャーもの。正直序盤は若干ダルいけれど、後半へ向かうほど面白くなるというこの手のドラマとしてはあまりないパターンの盛り上がりを見せる。(2019年3月21日)

シーズン2

マイブロック2
(C)2019 NETFLIX STUDIOS, LLC

シーズン1のラストがクリフハンガー状態だったけれど、物語はそこから意外な方向性を見せる。「危険な街で生きる普通のティーンエイジャーたち」というテーマはシーズン1と2を見ることで一通り表現されているように思えた。危険な街に住んでいながらお気楽に生きていたルビーたち。そんな彼らに何も悪いことが起こらないはずはなく、シーズン2まで見るとシーズン1の印象も少し変わるほど物語の空気が変わったように感じた。幼すぎてちょっとついていけなかったシーズン1のシーンすら懐かしく感じてしまう。怖いこと、悲しいことは起こるけれど、それでも危険な街フリーリッジで前向きに生きる姿が意外に泣けた。シーズン3前提のラストだったけれど、シーズン2として物語はほぼまとまっているところもよかった。(2019年4月4日) 

 

Netflixドラマランキング第21位 13の理由

13の理由-タイトル(C) 2016 Paramount Television

2017年Netflixオリジナル作品の中でTwitter SNS等、ネットを中心に話題になった人気作品。ハンナ・ベイカーという自殺した女の子が彼女が自殺するに至った13の理由をカセットテープに残し、ハンナと距離の近かったクレイという少年がカセットテープを順に聞いていきハンナの身に何が起こったのか紐解いていく。一話目で明るく元気なハンナが回を追うごとに少しずつ悲しい出来事に遭遇し、生きる気力をなくしていく過程がフィクションなのに妙に生々しく、心に刺さる作品。テーマからしてとても重いのはもちろんのこと、見終わった後にも重い気持ちになるので、おすすめかどうかというととても難しいけれど、特筆すべきドラマであることは間違いないと思う。ただ、もちろんクソ暗いので心に余裕がないときは見ないほうがいいかも。もしくは逆に「落ち込んでいる時こそ陰鬱な小説に救われる」、みたいなこともあると思うのでその辺りは自己判断でどうぞ。

シーズン2

2018年5月にシーズン2が放送になった。シーズン1ではハンナの事件がテープを通してハンナの主観で語られるという内容だったがシーズン2では事件の5か月後、ハンナの事件に学校の責任を問う裁判で関係者が証人として彼から見たハンナのストーリーを語っていく。シーズン1とは違って、シーズン2では視聴者は物語の結末が知らされていないこともあり、ドラマ的な面白さが上がっていると思う。また関係者のその後、またはサイドストーリーが見えることでより物語の奥行が広がるのも良かった。例えば宮部みゆきの「ソロモンの偽証」が好きな人はきっとシーズン2のほうが好きなはず。

シーズン3

シーズン3はハンナ・ベイカーの自殺、裁判等を終えた後のリバティ高校の生徒たちをブライス・ウォーカーの家にやってきた家政婦の娘・アニ(グレース・サイフ)の目線を通して描かれる。時系列的に言えばシーズン2のラストから8か月後にあたる。いじめや自殺を真摯に考えるような内容だったシーズン1と比べるとシーズン3では過去シーズンのようなショッキングさは減ったものの、エンターテイメント性はかなり高くなってきたと思う。個人的にはシリーズを重ねるたびに面白くなっていっていてファイナルシーズンに当たる次シーズンも楽しみだが、シーズン3のオチには賛否ありそうな予感がする。(2019年9月2日)

Netflixドラマランキング第20位 American Vandal アメリカを荒らす者たち シーズン1 ハノーバー高校落書き事件簿

ハノーバー高校落書き事件簿 サラ・ピアソン(C)MMXVII CBS STUDIOS INC

モキュメンタリーというドキュメンタリー形式で作られたドラマ。つまりは嘘ドキュメンタリーである。高校の教師駐車場にあった27台に「チ〇コ」の落書きがしてあるのが見つかり、その事件の真相を追うという物語なので、何も知らずに「ドキュメンタリー」だと思ってみると題材がくだらなすぎてみるのをやめてしまうかもしれない(正直僕がそうだった)でも、それではあまりにももったいない。題材のくだらなさからは想像もつかないけれど、この「ハノーバー高校落書き事件簿」はとても面白い。くだらない事件の真相を真面目に追っていくというシュールな部分はあるけれど、展開としては至って真面目でシリアス、そして非常によく出来ている。無実を主張するも、事件の容疑者として高校を退学となったディランと同じ放送研究会だったピーターとサムが事件の真相を追及するドキュメンタリーを作っていくという設定であるが、高校生で彼らの作る番組はある程度未熟さを感じるように作ってある半面、登場人物の心理や設定アリバイ等、細部のディテールにはかなり隙がなく、視聴者をかなり振り回してくれるはずだ。実際の犯人は一体だれなのか。真相に迫れば迫るほど事実が見えなくなっていく。早い人なら一話目のラストあたりから夢中になれる作品。吹き替え版は海外ドキュメンタリー番組を意識した作りになっていて、英語の上に日本語吹き替えが被るように収録されている。個人的にこのドラマは吹き替え版で見るのがオススメ。

 

Netflixドラマランキング第19位 ロシアン・ドール-謎のタイムループ-

ロシアン・ドール ナディア

邦題に追加されいるようにタイムループモノ。友人のマクシーン(グレタ・リー)が開いてくれた自分の誕生日パーティの夜を繰り返すニューヨークに住むフリーのSEのロシア系アメリカ人ナディア(ナターシャ・リオン)がタイムループから逃れようと足掻くという話なのだけど、出だしからなかなか食いつける設定になっていて、最後まで視聴者を飽きさせないようにする工夫が毎回に見られる。様々な要素で楽しませてくれながらタイムループの秘密に近づいていくのだけれど、タイムループというだけに序盤から織り込まれた伏線をしっかり回収していく様も見事。アメリカで作られたタイムループモノの物語の中では頭一つ抜け出してると思う。

 

Netflixドラマランキング第18位 オルタードカーボン

オルタードカーボン-繁華街(C)2018 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC

リチャード・モーガンによるSF界の大文学賞フィリップ・K・ディック賞を受賞した同名小説を、連続ドラマ化したSFサスペンス・アクション。舞台は27世紀。人の意識をスタックと呼ばれるチップに保存できるようになり、金さえあればに永遠に生きることができ、バックアップを取っていないスタックを破壊された人間のみが”真の死”を迎える世界。犯罪者としてスタックを収監されていたタケシ・コヴァッチはローレンス・バンクロフトという有名な富豪によって肉体を与えられ現実世界に再生した。バンクロフトは自身の大量のクローンと定期的なバックアップのため死ぬことはなかったが、ある日彼の肉体は何者かに殺された。すぐにバックアップによって再生されたバンクロフトだったが、警察の調べによるとバンクロフトの死因は自殺だった。何が起こったにせよ自分が自殺をするはずがないと確信するバンクロフトは、再生したタケシに自分を殺した犯人を捜すよう依頼するのだった。
かなり未来考察のしっかりとした本格的なSF作品。理論上の不死を手に入れることが現実となった世界で人間はどう変わり、何を思うのか。バンクロフトの死を追いながら、同時に描かれる未来の人間模様がとても興味深い。全10話、1話大体1時間以内の作品だが時間を忘れて見入ってしまった。説明的にならずにこの規模の世界観を描く脚本も素晴らしい。欲を言えばもう少し感情に訴えるようなシーンが多くてもよかったのではないか、と思わなくはないが情報量の割にわかりやすく面白い作品だったと思う。

Netflixドラマランキング第17位 スタートレックディスカバリー

スタートレックディスカバリー 驚くマイケル(C)MMXVII CBS STUDIOS INC.

最初の放送から約50年続いている大人気SF作品「スタートレック」シリーズの最新作。あまりにも累計シリーズが長すぎて手を付けるのをためらっていたが、アメリカで盛り上がっていることもあり視聴してみるとこれが面白い。ちなみに管理人はほとんど過去の「スタートレック」シリーズに触れたことはなかったが、実際スタートレックディスカバリーの制作者や脚本家ですらすべてのストーリーや設定を覚えきれず、過去作品を調べながら作ったそうだ。結果シリーズ長すぎる故、逆に過去作品は全く知らなくても楽しめる内容になっている。作中に出てくる専門用語のうちストーリーを楽しむために必要なものは上記記事下部にまとめてあるので気になった人は読んでみるといいと思う。ストーリーとしては惑星連邦とクリンゴンの戦争の中で宇宙船USSディスカバリーとその乗組員の冒険を描く。序盤は1話完結のストーリーになっており後半にかけて2話~4話くらいでまとまる短編の連作のような構成になっており気軽に見れるのも魅力の一つだ。そして短編の連作のような作りではあるものの、後半にかけてストーリー的にも大きな山場もある。また早くもシーズン2が決まっているがシーズン1だけで話の区切りがついているのも良いところ。

シーズン2

シーズン1から1年ほど経ち、シーズン1で覚えたSF的用語や内容の記憶がぼんやりしてしまった中みたけれどそれでも面白かった。そもそもシーズン1も全くスタートレックシリーズを知らない状態で視聴したけれど楽しめたし、スタートレックシリーズは小難しいSF設定を万人向けにわかりやすく切り取ってストーリーを組み立てるという伝統があるのかもしれない。多少記憶がぼんやりしていても話の流れで重要な出来事やモノは理解できるようになっている脚本にはあらためてすごいな、と思わされたシーズン2だった。シーズン2もシーズン1と同様序盤は1話か2話程度で完結するエピソードになっており、後半でそれらをまとめていくという構成になっている。ただ、シーズン1に比べるとシーズン2はちょっと情報量が多すぎたためかストーリーが薄くなった感じはしたのは個人的には残念だが、それでも十分楽しめたと思う。シーズン3への更新も決まっている。(2019年5月4日)

 

Netflixドラマランキング第16位 ユニークライフ

ユニークライフ サム
(C) 2017 Sony Pictures Television.

自閉スペクトラム症を抱えるサムは多くの普通のことが「困難」だったり、彼独自の「普通」を持っているサムにとって多くの一般的に「普通」な事柄が大きな挑戦だったりする。とりわけ”彼女を作る”ことはサムにとって大きな挑戦であり、同時に彼の家族にとっても大きな挑戦だった。そんなサムと彼を支える家族や友人たちの物語で、自閉スペクトラム症を持ったサムを笑いを交えながら理解できる内容になっている。自閉症特有の習性から生まれる”自閉症ギャグ”が随所に出てくるのも「ユニークライフ」特徴であり、見どころでもある。この「普通の感覚で笑える部分は笑ったっていい」というスタンスは障害や差別に対する偏見をなくすのに一番良い方法だと管理人は思っている。洋題は”典型的ではない”を意味する「Untypical」。ただ、”典型的”ではないだけなのだ。見ると優しい気持ちになれると思う。

シーズン2

自閉症ギャグに慣れてより笑えるようになったのか、シーズン2のほうが笑いどころが多かったように思える。シーズン2でも相変わらずサムの周りの人々の優しさに癒されるはずだ。またシーズン1から日常生活に躓き続けているサムの症状も少しだけ改善が見られ、シーズン1よりも確実に成長した彼の変化も見どころの一つだ。良い意味でどのキャラクターも個性が際立っているので見ていて安定感のあるシーズン2だったと思う。

シーズン3

Netflix ユニークライフ シーズン3
(C) 2019 Sony Pictures Television.

シーズン3ではサムは大学に進学し自閉症の症状も随分改善してきたのもあり、ドラマはサムの周りの人間関係がメインになっている。父親ダグ、母親エルサ、妹のケイシー、親友のザイード、ペイジなどここまでのシーズンでかなりキャラが立っているので、サブストーリーであるはずの彼らのドラマでも十分引き込まれた。またサムが大学で学ぶ内容と親しい人間関係の中で生まれる問題がシンクロしていたり、図らずも同じ境遇に陥ってしまう人たちがいたりと、各ストーリーがうまくからんでいて「自閉症ドラマ」という部分以外に「普通のドラマ」としての魅力が増しているシーズンとなっている。通常、主人公にまつわるネタが切れてくるとダレてしまうドラマが多い中「ユニークライフ」は自閉症を抱えるサムをじっくり描く中で脇役たちのキャラもしっかりと描かれてきたので、お約束通りに脇役のエピソードが多くなってもむしろ面白くなっている点が素晴らしい。笑えてホロリと泣けるシリーズ中最もエンターテイメントなシーズンだった(2019年11月15日)。

 

 

Netflixドラマランキング第15位 アフターライフ After Life

AfterLifeアフターライフ_トニー

ひと昔前に流行ったイギリスドラマ「The Office」のリッキー・ジャーヴェイスが主演・制作・脚本を務める。最愛の妻に先立たれてしまった男トニーがその悲しみと向かい合い生きていくという物語でストーリーとしては単純だけれど、リッキー・ジャーヴェイス演じる「アフターライフ」の主人公トニーはもう少しぶっ飛んでいる。トニーは妻のいない人生は本当に無意味だと感じて自暴自棄になってしまい、気にくわないことはすべて口に出し、やりたいことをやってマズくなったら自殺すればいい、と考えるようになりちょっとズルい人やイラっとする人に対して全力でこきおろしていくというスタイルで生きていく。これが結構笑える。そんな開き直りまくった彼を時に痛快に、時にめんどくさいおじさんとして描く。ただトニーが「超能力」と呼ぶ開き直った態度は、あくまでトニー自身もう生きるということがどうでもいいからできることで、悪態がひどければひどいほど彼の悲しみの深さを表しているようで見ていて悲しくもある。仲間や同僚に迷惑をかけながらも妻を亡くした”アフターライフ”をどう生きるかという、多くの人が経験するであろうテーマなので今最愛の人がいたり、昔いたことがある人の心には特に響く作品ではないかと思う。(2019年3月15日)

 

Netflixドラマランキング第14位 ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス

屋敷を買い取りリノベーションして売るという商売をしていたクレーン家。「ヒルハウス」に越してきたある夏に起こった出来事が、数十年後の彼らの人生に大きく影を落としてしまうことになる。そして数十年たった現在でも「ヒルハウス」の因縁から逃れられず、過去との因縁と対峙することになるという家族の話。原作は1959年に発表され、過去に二度ほど映画化されているホラー作品。映画版の評判はあまり良くなかったそうだけれど、Netflixが手掛けてドラマ化するとなかなかエンターテイメントなホラー作品になってしまうというところはさすがNetflixといったところか。物語は現在から回想的に「夏の出来事」を挿入し、その夏に何が起こったの紐解いていく。ビジュアルで怖がらせる部分と心理的に怖がらせる部分のバランスがちょうどよく、そこにしっかりとした家族のドラマが描かれていていて密度が濃い物語となっている。またホラー部分もトラウマを残すような怖さというよりは、お化け屋敷的な怖さが多めに演出されていており、ストーリーも楽しめてライトに怖がれた作品だったと思う。久しぶりにマジメで良作なホラー作品だった。ホラーが得意な人はぜひ夜中に部屋の電気を消して毛布にくるまって見てほしい。

 

Netflixドラマランキング第13位 デッド トゥ ミー -さよならの裏に-Dead to me

デッド トゥ ミーのジェンとジュディ
(C)MMXIX CBS STUDIOS INC.

カリフォルニア州で不動産業を営むジェン(クリスティナ・アップルゲイト)は夫テッドをひき逃げ失って以来、ひき逃げ犯を探しながら生きていた。ある日ジェンは同じように最愛の人を失った人たちが集まるグループセッションでジュディー(リンダ・カーデリーニ)と出会い親交を深めていく。だがジュディにはある秘密があり…というあらすじ。ひき逃げ犯を探す未亡人というどことなくベタっぽい設定から、性格の違うジェンとジュディが精神的に不安定という共通点で仲良くなっていくのがまず単純に面白い。ストーリーもベタに進んでいきそうに見えるのにいろんな場面でうまく外してくる。そんな演出、脚本のさじ加減が絶妙で大して新しいテーマでもないと思うけれど、気づくとすっかり引き込まれてしまった。シーズン1はクリフハンガー的に終わるものの、「そこで終わるのかよ!」という気持ちよりも「続きはよ!」という気持ちのほうが強く感じるという珍しいパターン。先が読めそうなのにで読めない感がとても面白い。シーズン2が待ち遠しい。(2019年5月8日)

 

Netflixドラマランキング第12位 タブラ・ラサ

タブララサ-ミーの妄想
© één 2017

製作国ベルギーとあまり聞かない国で作られた作品であるものの、しっかりとしたサイコスリラー。自動車事故の後遺症で前向性健忘となってしまった主人公ミーがある男性の失踪事件の重要参考人になってしまうところから物語は始まる。そして物語は失踪事件の3か月前からと現在を交互に描きながら、ミーが失踪事件にどうかかわっているのかを描く。前半は前向性健忘であるミーやその家族の日常、また前向性健忘が引き起こす問題を描くものの、全く失踪事件に結び付く雰囲気がない。そして5話目がターニングポイントとなる印象。なので一度見始めたならここまでは頑張って見てみて見ることをオススメする。また後半になるとだんだんと真相の輪郭が見えるかのように思えるも、最後の最後まで答えは見せてくれないという演出。そしてもったいつけまくった後のラストは圧巻の一言。この畳みかけ方は一見の価値あり。

 

Netflixドラマランキング第11位 アンという名の少女

アンという名の少女-シーズン2(C)2018 NORTHWOOD ANNE INC.

100年以上前の小説「赤毛のアン」を現代的な解釈、改変を加えてNetflixオリジナル作品としてリメイク。想像力豊かで個性的な孤児であるアンがカスバード家に引き取られ、世間からの偏見の目にさらされながらも前向きに生きていくというドラマ。このドラマの見どころは何と言っても1800人以上の中から選ばれたアン役のアミーベス・マクナルティの演技力。アンのキャラクターがかなりぶっ飛んでいるんだけど、アンという少女が只者ではないと思わされるのはこの子の演技力あってこそ。また時代設定が古いとその世界観を伝えようとする製作者側の意図が裏目にでて退屈するパターンも多いけど、「アンという名の少女」ではさほど時代背景のディテールに凝ってはおらず、アンとその周りの人々のドラマにフォーカスが当たっていていて、100年前を描きながら今風のドラマになっているためとても見やすい。そんな演出になっているのもネットフリックスが製作に噛んでいるからこそかも。シーズン1から役者の芝居のレベルも高く、各キャラクターが立っているのがとても魅力であったのだけれど、シーズン2ではその魅力が全開。カナダの田舎町の素朴な人々が時に意地悪で時に可愛らしく、そんな登場人物たちの物語をカナダの広大な自然が彩る。Netflixオリジナル作品では珍しい心温まるお話。

Netflixドラマランキング第10位 ホーム・フォー・クリスマス

Netflix ホームフォークリスマス

ノルウェー製作の30独身女性看護師が家族の食事会で恥をかかないためにクリスマスまでに彼氏を作ろうとする物語。一見よくありそうな設定のドラマだけど、ノルウェーというあまりなじみのない国を舞台に作られていることや、よくありそうな設定からほんの少し意外な方向性へストーリーが向かっていくというさじ加減がなかなか絶妙で面白かった。第一話のテンションからはあまり想像ができないかもしれないけれど、最終話は泣ける。約30分×6話でとても見やすいのも魅力。クリスマス映画ならぬクリスマスドラマといった仕上がりになっているあたりもイイ(2019年12月23日)。

Netflixドラマランキング第9位 アンビリーバブル たった一つの真実

Netflix ドラマ「アンビリーバブル たった一つの真実」マリー
(C)MMXIX CBS STUDIOS INC.


連続強姦魔を追う二人の女刑事と、強姦魔に襲われたマリー・アドラーを描いていくピュリッツァー賞を取った記事をベースに作られたドラマ。レイプに対する社会が持つイメージと実際に被害者に残る精神的なダメージとのギャップ、警察捜査の粗や、事件自体が”たかだか”レイプ事件と扱われてしまうこと自体に警鐘を鳴らす作品になっている。かなり面白かったんだけど、ネタバレなしで面白さを短く伝えるのが難しいので興味があったら上記リンクから個別記事を読んでもらえたら、と思う(2019年9月30日)

 

Netflixドラマランキング第8位 LACASA DE PAPEL ペーパーハウス

ペーパーハウス_トウキョー
(C)2017 ATRESMEDIA TELEVISION

2018年に英語圏以外で最も視聴されたドラマ。教授と呼ばれる男と世界の首都の名で呼ばれる8人の犯罪者たちが5か月の訓練の後スペイン王立造幣局を狙う大規模な強盗計画を決行するというストーリー。綿密に練られた”教授”の計画がかなり様々な事態を想定していて、その計画と警察との頭脳戦がまず面白い。ただ、強盗計画は多くの人質を抱えて造幣局に籠城するというものであるため、長期間の緊張がもたらす人的ミスなどのせいで、計画が揺らいでいくハラハラ感がたまらない。また計画に”死人を出さない”というルールがあるため、危害を加えられないとうすうす感づき始めた人質が増長しだしたりとどんどん不安要素が出てくるが、すべて教授の想定内なのかそれとも計画は崩れていってしまうのか…このあたりに目が離せない。シーズン3の配信が2019年に予定されているがシーズン2まででいったん物語は区切れているのでシーズン2まで一気見できる。世界中で流行っただけになかなか見ごたえのあるドラマ。

シーズン3

シーズン2の展開上、シーズン3は完全に人気が出たために後付けで作ったのだろうことは見て取れる。正直シーズン3を見始めるまでは「無理に引っ張らなければよかったのにね」というオチになるに違いないと思っていたけど、予想は良い方向に裏切られた。普通に考えると取って付けたようなシーズン3なはずなのだけど、シーズン1、2と見てきた人にとってはおそらくさほど違和感はないのではないかと思う。なぜならシーズン2を最後まで見た人ということは、幾度となく感情に流され、個人的な行動をとってしまう主人公たちにイライラしつつも結局最後まで見ることをやめられなかった人だからだ(僕はその代表と言ってもいい)。そんな視聴者にとってはシーズン3の冒頭の違和感なんてきっと大した意味はないはずだ。だって主人公たちは「感情に流される」人々なのだから。彼らがシーズン3で初っ端から感情に流されて暴挙に出ようが、ここまでがここまでだけに「まぁ、そういう人たちだしね」と僕は変に納得してしまった。そして、この「感情に流される」キャラクターたちが生むドラマこそがペーパーハウスの最大の魅力でもある。それゆえ一見取って付けたようなシーズン3でも、ここまでの流れを踏まえるとむしろ必然のようにも見えるのだ。これには感服した。そしてシーズン3としてもここまでに引けを取らない面白さだと思う。ただシーズン3はめちゃくちゃ続きが見たいタイミングで終わるのでシーズン4が来てから一気見するのもいいかもしれない。(2019年8月6日)

 

Netflixドラマランキング第7位 Good Girls 崖っぷちの女たち

グッドガールズ シーズン2 銃を構えるベスsmall
(C)2019 Universal Television LLC

なんの変哲もない仲良し主婦のベス、アニー、ルビーの3人が自身の家庭のために犯罪に手を染めるというクライムサスペンス+コメディ。女性ならではの行動力と無鉄砲さで自分たちの問題を解決するために悪事を働き、さらなる問題に巻き込まれていくという物語。基本的にお金が悩みの種である三人は、悪いことをして手っ取り早く金銭的な問題を解消しようと考えるが、子を持つ親という目線が常に付いてまわってしまってなかなか悪人にはなり切れない。そんな3人のキャラクターが魅力的な作品。そしてちょっぴりおバカだったりすることも災いして様々な困難が降りかかる中、なんの後ろ盾もスーパーパワーもない普通の主婦たちが独特の機転を利かせて切り抜けていく。シーズン1は続きが気になるところで最終回を迎えているが、シーズン1だけでも十分面白かったと思う。

シーズン2

シーズン1はコメディ要素が比較的多かったようにも思えるがシーズン2ではいろいろな悪事がだんだんシャレでは済まなくなってきてどんどん展開シリアスに。普通の主婦が悪事に染めていくというストーリーのためもともと女版「ブレイキング・バッド」と形容する人も多かったけれど、シーズン2では物語の構造がより「ブレイキング・バッド」に良い意味で似てきた。やらなければいけないことはわかっているのに、親として、女として、人としてどうするべきなのかを自分の状況と天秤にかけながら結果優柔不断になってしまう主人公たちがとても興味深い。登場人物のほとんどは世間的に普通の人間で悪人ではないはずなのに、やってることはギャングより性質が悪かったりするが、各キャラクターの状況や心情が比較的しっかり描かれているため違和感がないのが良い。1エピソード毎に見どころがちゃんとあって13話もあるのに長さを感じなかったシーズン2だった。(2019年6月17日)

Netflixドラマランキング第6位 ベターコールソウル

ベターコールソウル-ジミーマッギル(c) 2017 Sony Pictures Television Inc.

化学を教える高校教師が末期がんの宣告を受け、家族にお金を残すためにドラッグを製造を始めるという人気ドラマ「ブレイキング・バッド」のスピンオフ作品。「ブレイキング・バッド」では主人公ウォルター・ホワイトのマネーロンダリングに手を貸したりドラッグの元締めとの橋渡し役になったりという悪徳弁護士として登場した「ソウル・グッドマン」の駆け出し時代、「ブレイキング・バッド」の6年前を描く。「ブレイキング・バッド」を見ていたという人にはもちろんおすすめだけど、「ブレイキング・バッド」を見ていなくても十分楽しめる内容になっている。巧妙に張り巡らされた伏線と視聴者心理を読み切った上での演出としか思えない展開は圧巻の一言。ジミーマッギル(この頃はまだソウルグッドマンと名乗っていない)とその兄、チャックとの複雑な関係性をうまく脚本が表現している。ただ演出が独特で、たとえば例えば登場人物が何をやっているのかしっかり見てないとわからなかったりするため、注意深く見ていないと面白さが伝わらないかもしれない辺りが万人受けしにくいような気がする。ストーリーの進み方も本当にゆっくりだけど、独特のカメラワークと演出がこれまでのドラマとは違った面白さを生み出しているのも魅力の一つだ。特にシーズン3は1話1話で見るとそこまで面白くない回もあるかもしれないけれど、シーズン3全体を通して観るとイマイチな回だった伏線回(あまり話が進まない回を勝手にこう呼んでいる)のおかげで山場回のピーク感がすごい。気に入ったなら一気に見てしまうのをオススメしたい(と言っても数日かかるだろうけど)。欲を言えばブレイキングバッドでソウル・グッドマンことジミー・マッギルがどういう人物だったかを知ったうえで見るのをオススメしたいのだけど、ブレイキングバッドはシーズン5もあるので…。そこで途方に暮れてしまうくらいなら、「ベターコールソウル」から見たらいいと思う。

シーズン4

「ブレイキング・バッド」の頃から見ている人ならばシーズン4で「ベター・コールソウル」のジミー・マッギルがこのシーズン4を経てかなり大きく「ブレイキング・バッド」のソウル・グッドマンになっていくのがわかるシーズンだったと思う。物語に派手さはないものの、人間ドラマとして見せ場が多かったように思える。元不良の弁護士という魅力があるんだかないんだかよくわからないジミー・マッギルというおっさんのドラマをここまで面白く魅せることができるのも製作のヴィンス・ギリガンがシーズン1から積み上げてきた人物描写によるものではないだろうか。その細かさ故にストーリーの進み方は常にゆっくりだが、それでも退屈させない工夫が詰まっている。シーズン4まで来てしまうとなかなか途中から見るのはオススメできないが、人間ドラマの濃さといい、見せ方の新しさといい、細かい仕掛けや伏線などを思うと本当に製作のヴィンス・ギリガンは天才としか思えない。本ブログのコンセプトとして「誰かに勧める」ということが前提になっているのでランキングとしては2位としているが、もしもストレンジャーシングスが1シーズンごとにストーリーがうまく区切れていなかったとしたら僕はこの「ベターコールソウル」を一番に推すと思う。

Netflixドラマランキング第5位 全裸監督

全裸監督

1980年代に「AVの帝王」と呼ばれたAV監督村西とおるを自伝「全裸監督」をベースに描く。AV監督のドラマだけに裸もセックスシーンもバンバン出てくるので、エロに理解がない人には不快かもしれないくらい過激。だけど、村西とおる役の山田孝之の芝居にとんでもなく迫力があって、山田孝之本人のキャラクターを忘れてしまうほど村西になりきっているのは必見。また村西の人生に大きくかかわってくるAV女優黒木香を演じる森田望智(もりた みさと)もそこまでやらなくてもいいのに、と見ていて不安になるくらい体当たりの演技を見せる。村西とおると黒木かおるのAV撮影シーンなんかは下手な微エロ作品なんかよりもぶっちぎりでエロくなっている。ただ単に濡れ場とお色気だけを目的に見るのもいいと思う。ついでに度肝も抜かれるはずだ。ただ電車の中など公共の場所で視聴するには注意が必要だ。(2019年8月15日)

Netflixドラマランキング第4位 ボクらを見る目 When they see us

ボクらを見る目 タイトル-small
(C) 2019 Netflix Worldwide Entertainment, LLC.

1989年にニューヨークで実際に起こった事件をドラマ化。セントラルパークで起こった婦女暴行事件の罪を着せられてしまい、のちに「セントラルパーク・ファイブ」と呼ばれることになるラテン系アメリカ人、アフリカ系アメリカ人からなる少年5人とその家族を描くドラマ。まさに「事実は小説より奇なり」という出来事の代表例とも呼べるようなひどい冤罪事件で、これが実話だということがちょっと信じられない。またこの事件が起こってからたかだか30年しかたっていないということに驚く。全4エピソードではあるもののただただ不当に扱われる5人の少年を見ているのはかなりしんどい。でもしんどさを上回る面白さがあるし、俳優の名演もこみで間違いなくの傑作だと言える。無理してみる必要もないかもしれないけれど、Netflixだからこそできる作品。個人的には1話目の胸糞の悪い展開さえ抜ければしんどさよりも面白さが断然上回っていくと思う。(2019年6月15日)

 

Netflixドラマランキング第3位 ストレンジャーシングス


(C) 2019, Netflix Studio, LLC

現在ではネットフリックスの代表する人気作品「ストレンジャーシングス」は1980年代の映画を意識したSFホラーである。世界観が徹底してグーニーズやスタンドバイミーの頃の映画の世界観を表現していて、懐かしく感じる世代、古臭く感じる世代、逆に新しく感じる世代と年代によって感じ方は様々だろうとは思う。80年代に少年時代を過ごした管理人の初見の印象は「古いなぁ」と思って一瞬拒否感が出たけれど、例えば雰囲気が苦手だなと思っても1話、2話と見ていけば、むしろその完全に狙った世界観こそがまず面白いと感じるようになるに違いない。次の話が気になって仕方がない展開、シーズン1だけ、またシーズン2だけで一旦ストーリーが収束している等、ネットフリックスに加入したばかりの人にどれがオススメかと聞かれたらまず「ストレンジャーシングス」と答えると思う(今では「ブラックミラー」と迷うところではあるが)。子供の頃の冒険のワクワク感や異世界があるという設定、超能力を持った少女。それらを単に組み合わせただけだと普通のB級作品になってしまうところを「ストレンジャーシングス」ではディテールにこだわることによって1級品のクオリティを獲得することに成功している。主人公の母親役として登場するウィノナ・ライダーの名演も光る。こんなにも王道なのに視聴者を飽きさせることなくストーリーを進めていけるのは、ただディテールが凝っているのみならず、80年代に映画がこぞって提供していた「あこがれの冒険」や観客な純粋な好奇心を如何に違和感なく満足させるかということを、現代までに積みあがった手法や技術でより高いレベルで実現できているからではないだろうか。シーズン3は2019年配信になるのでシーズン3まで待つとのは気が遠くなるが、前述したようにシーズン2までで見ても十二分に楽しめる内容になっているのでオススメだ。

シーズン3

ストレンジャーシングス3 スージーと交信に向かう一行

シーズン2から2年越しで配信されたシーズン3は子供だった主人公たちが思春期に入り恋愛感情が芽生えるという時期に、シーズン2で収束したかに見えた魔物たちの脅威が再びホーキンスを襲うというストーリー。シリーズの持つワクワク感をそのままに少し大人になった主人公たちと共に日々変わっていく物事や人間関係のドラマと絡めて魔物たちから街を救おうとする主人公たちが描かれる。登場人物たちがリアルに成長しているうえで、物語の時系列も進んでいることが「ストレンジャーシングス」を見続けている人たちにはまず面白いだろう。また例によって1シーズンで話が綺麗に区切れているので新しく見始めた人も、例えばシーズン3から見ても楽しめるようになっている。もともと全4シーズンを予定であるとアナウンスされているが、同じモチーフで毎シーズン高いテンションを保っていられるのには脱帽である。スケールや敵も毎回パワーアップしていて、最終シーズンになるであろうシーズン4がどんな感じでまとめてくるのかますます気になる。シーズン3としても面白いし、最終シーズンへの助走という意味でも良いシーズンだったのではないだろうか。(2019年7月8日)

Netflixドラマランキング第2位 このサイテーな世界の終わり

このサイテーな世界の終わり-二人(C)Clerkenwell Films/Dominic Buchanan Productions MMXVII

17歳、転校生のアリッサは友達とうまく馴染めずにいた。また同じ学校には自分で自分のことをサイコパスだと認識し、小動物などを殺すのを趣味としている同じく17歳のジェームスがいた。友達にうんざりしたアリッサはちょっと風変わりなジェームスのことが気になりはじめた。また次こそは人間を殺してみたいと考えているジェームスは近づいてきたアリッサを次の獲物として考えるのだった。そうしてサイコパスを自認する少年とちょっとグレた少女とが出会い、少女の提案で二人は街を出ることに決めた…という物語。若い男女が駆け落ちする、という古いロードムービー映画のような設定で(実際駆け落ちとは違うのだけど)暗めの話なのかな、と思うもどこかに必ず滑稽でクスっと笑える部分が作ってある。またこの物語では思春期の少年少女の心の機微が面白く描かれていると同時に、例えば高校の中では決して中心人物にはならないであろう少年少女のマイナーな思春期がリアルに描かれている。素直になれなかったり、心の傷があってどこかスレてゆがんでしまっていたりする彼らのような思春期も僕はある意味”王道な”思春期だと思う。そんな二人の中に懐かしく思える部分が見つけられる人も多いのではないだろうか。

シーズン2

Netflix このサイテーな世界の終わり シーズン2

シーズン1のラストから考えてどうやって続けるつもりなのかは全く想像がつかなかったシーズン2だけど、まさかのコメディ色が強くなって戻ってきた。シーズン1で刹那的な衝動の結果無計画な逃避行に走ってしまったアリッサも19歳。事件で悪目立ちしてしまったため、色々生きづらい毎日を送っているところから物語は始まる。世の中クソだと相変わらず尖った性格のアリッサを筆頭に相変わらずどこか現実感のないようなとぼけたキャラたちが至極マジメに生きている様がどこか滑稽で笑える。シーズン1でもあったとぼけた笑いのテイストに加えてシーズン1の危うげな雰囲気がシーズン2ではそのまま笑いになってしまっているという手法が凄い。同じテイストでありながら、視聴後の印象がシーズン1と2ではドラマのジャンルが変わってしまっているレベルで違うという、トリッキーな演出に見事に成功していると思う。そもそもシーズン1から視聴者を驚かせる工夫もたくさん詰まっていたことも考えると、製作者にとっては大きな違いはないのかもしれないけれど、とにかくシーズン2でも細かなサービス精神は健在である。シーズン1と2をトータルで考えると無駄がなく意外性も込みでかなりの名作だったと思う。(2019年11月15日)

Netflixドラマランキング第1位 ブラックミラー

ブラックミラーシーズン5-3

10年か20年後に本当に起こりそうな今より進んだテクノロジーの中で生きる人間を描く一話完結のオムニバスストーリー。外部記憶媒体や、ポケモンGoのようなAR技術(現実とヴァーチャルの融合)を実現するデバイスを人間の体に埋め込むのが常識になっているという未来で色々なストーリーが展開される。面白い回はとびきり面白いけど、とびきりつまらない回もあるのでここまですべてを踏まえた順位となっている。過去記事の★の数の少ないものは避けて見れば全体の印象は良くなると思うので、長いシリーズもののドラマを見るのはしんどいなぁ、と思うときなどにオススメ。僕が特に好きなのはシーズン2 エピソード1「ずっとそばにいて」とシーズン2 エピソード4「ホワイト・クリスマス」。個人的に観なくていいんじゃないか、と思うのはシーズン1 エピソード1「国家」、シーズン3 エピソード3「秘密」。
シーズン4はこれまでのシーズンであったような駄作回が個人的には全く無く素晴らしい出来だった。しかもオチもストーリー性もバラエティに富んでいて、シーズン4のバランスも良い。もし一度もブラックミラーを見たことがないならシーズン4から見てもいいと思う。ランキングもシーズン4だけの評価ならもう少し上の順位として書いただろう。シーズンが進むほどにファンを獲得し続けている「ブラックミラー」だがシーズン5への更新も当然決まっている。

シーズン5

3話のみの構成だがどれも1時間前後の短い映画くらいのボリュームが3本になっている。今回はこれまでのシリーズよりも現代に近い未来(「待つ男」に関しては完全に現代)というシリーズの中で少し毛色の違う3本。より進んだVRが生み出す奇妙な人間関係、SNS時代に物申す男、マイリーサイラス演じる未来のアイドルとそれぞれまた違ったテイストで面白い。どんどんクオリティが高くなっていて、シーズン4以降はハズレのエピソードがないのがすごい。これだけのクオリティを立て続けに出してくると「初期の駄作は避けて」とは言うかもしれないけれど、Netflixに加入したばかりの人がいたらこのブラックミラーから勧めると思う。今となっては名実ともにNetflixの看板ドラマであると言える。(2019年6月15日)